第50話 幼女滅殺 ~えっ? ゴブリンキングですか?~
カクヨムからの転載です。よろしくお願いいたします。
視界を埋め尽くすゴブリン、ゴブリン、ゴブリン。
ちょっと殺し過ぎたのだろうか? 軽く見ても数万匹のゴブリンが押し寄せて来ていた。
いやいや数万匹って、多すぎない? ヘタすりゃ中級国家の全軍に匹敵する数じゃないの? まあ中世基準で考えた場合だけど。
そして小隊を構成するかの様に、ノーマルゴブリンとゴブリンメイジ、ゴブリンシャーマンが10匹程度でグループを組んでいる。
こりゃアレだね。 ゴブリンジェネラルやゴブリンキングがいるパターンのゴブリンスタンピード。
とは言っても、雑魚は群れても雑魚なので、気にする必要すら無いのだが。
「ハトリ、薙ぎ払え!」
『了解だよー』
そして起こる、ブレスによる薙ぎ払い。 おーっ、壮観だなー。
今の一撃で、一万は削れたんじゃないかと思う。 おおう、萎縮しているな、股間のテントも萎んでいくぞ。
「ヘル、やっておちまい!」
「喜んでぇ。 死出への誘いぃ、フルパワーぁ!」
崩れる様に倒れていくゴブリン達、うん、オバロで見た光景のまんまだな。 子山羊達でも返礼で現れるのだろうか?
こんなにも簡単に倒されるとは思っていなかったのか、あちこちで動揺が見られ、壊走が始まっている。
「ポチ、あの中央部分へ突貫!」
「御意」
おおぅ、無謀にも1万匹はいるであろう中央部分へ突っ込んでいく。 うん、半分冗談だったのだけれどな。 まあ良いや。
「あのーぉ、ベイナ様。 流石に無理があったのではぁ?」
「イザとなったら、ブレちゅで薙ぎ払うだけだ」
「それなら安心ですぅ」
まあ、アレでも一応真組だからな。 もしもの時は霧化でやり過ごすだろうし、ブレス程度では死なないと信じているぞ。
信じているだけだけれども。
さて、次は私の番だな。 広域即死魔法をカスタマイズした私のオリジナル魔術、「地獄の炎」。 ファイヤーストームに即死魔法を追加した特別性の炎だ。 実験の意味もあるので、盛大にいこう。
「ヘルファイヤぁ、フルバースト!」
「うぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!」
アレ? 何処かでポチの悲鳴が聞こえた気がする。 うん、気のせいだな。 火力アップ!
「ヘルお嬢様ぁぁぁ~っ、おーたーすーけー!」
「あのぉ、ベイナ様。 何だかポチの悲鳴が聞こえるのですがぁ」
「気のちぇいだろ? 問題か?」
「そう言えばぁ、全然問題無いですねぇ」
「だろ?」
バタバタと炎に触れたゴブリンが倒れ伏し、更に周囲へと延焼していく。 うむ、予想以上だ。
延焼というカタチで魔術の中心も移動していくので、とにかくコスパが良い。 しかも一度起動すれば、暫くは持続していくので手間も少ない。
極めつけは、奪った生命力を魔力に変換し、敵を燃やし尽くすまでは消えない様に設計してある事だろう。
ヤバイ、自分の才能が怖いくらいだ。
とにかく汚物を焼却したくって考えた魔術なのだが、色々と使えそうなので満足している。
「ベイナ様、流石ですぅ」
『ママしか勝たん』
「はーっはっはっ。 ちょれ程でもあるケドなー」
「ちょろいですわぁ」『ママ、チョロ過ぎー』
称賛の声が擽ったいが、もしかして偉大な魔術師として名を連ねる事になるのだろうか? サインとか練習すべきかな?
「ベイナ様、少しお話がぁ」
「何かな?」
「ポチの反応が消えました」
「ついでにゴブリンキングも消えたみたいだぞ」
「まあ、灰を集めて保管すればぁ、勝手に復活するのですがぁ」
「なら問題無いな」
「ですねぇ」
『ポチって邪魔なのー?』
いや、別に邪魔ってワケじゃあないんだが、ノリと勢いでペットにしただけだからなぁ。
『ペットは責任を持って、最後まで面倒を見ないとダメー』
あっ、ハイ。
「ヘル」
「リジェネレーション!」
「ヘルお嬢様、不甲斐無い私ですが、再び仕える事をお許し下さい」
「ええ、許可するわぁ」
『良かったねー』
うん、いつの間にか、ポチがハトリにまでペット扱いされている件について。 まっ、良いかぁ。
「ちゃぁ、この階ちょうの全ての魔物を殺ち尽くちゅのだぁ!」
「了解ですぅ!」『やっるぞー!』「御意!」
その日、死を呼ぶ一団が、ダンジョン上層で猛威を振るった。
って、私達が殺し尽くしたって話なんだけどね。
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カクヨム版(先行)
魔女転生 ~えっ? 敵は殺しますけど?~
https://kakuyomu.jp/works/16816927862939210704
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