第40話 幼女撲殺 ~えっ? 真祖ですか?~
カクヨムからの転載です。よろしくお願いいたします。
「強化擬似太陽光ちぇん!」
「うぎゃぁぁぁぁぁぁぁ~っ!」
うん、ちゃんと効いているじゃないか。 あんまり痩せ我慢が過ぎると死ぬぞ。
「私はぁ、聖なる光などでは決して死にはしないのだぁ! なぜなら真祖だからなぁ!」
はい、バカ決定。 コイツは自分が吸血鬼のボスである事を認めやがった。 つまり階層主で確定である。
「強化擬似太陽光ちぇん!」
「霧化っ!」
おおぅ、アレが有名なバンパイアの霧化か。 じゃあ消毒液はどうかな?
「消毒液、噴霧、噴霧、噴霧」
「うぎゃぁぁぁぁぁぁぁ~っ! とっ、解けるぅぅぅぅっ!」
あの状態で喋れるのか? 思いの外、真祖ってシブトイんだな。
「まっ、待て! それよりソコの女、お前は死神だよな? なぜ黙って見ている。 ココは協力するのが筋であろうがぁ!」
「え~とぉ、私はこちらのベイナ様の忠実なる僕なのでぇ、見栄っ張り吸血鬼なんかに用は無いんですぅ」
おい、だから何でお前がドヤ顔なんだよ。
「はぁ? 崇高なる我らアンデッドが脆弱な人間などに仕えるなど許されざる事だろうがぁ!」
「その脆弱なる人間とやらにぃ、一方的に嬲られているみたいですけどぉ?」
あ゛ん? 誰が脆弱なる人間だって? よし、その喧嘩を高値で買い取りだぁ!
「消毒液、噴霧、噴霧、噴霧」
「ひぃっ!」
霧化で逃れられないように、消毒液を散布する。 続いて拳も消毒液で湿らせて、頭を八の字に旋回させる。
十分に回転数が上がったところで、蹲っている死に損ないの横っ面を弾く。
「ふぎゃっ!」
今度は拳を向いている顔面にもう一発。
「ぐふぉっ!」
さらに一発、一発、一発、一発。
「ぐっ、ごぉ、げっ、ぼっ」
何だが声が小さくなってきたな。 あ、ロクに口が開けられないのか。 でも止めない。
殴る、殴る、殴る、蹴る、殴る。
何故が消毒液で塗らしていない蹴りさえもダメージが入っている様だが気にしない。
「ぅ、ぉ、ぇ、ぁ」
意識すらも失っているカンジだが、手加減する理由も無いしな。
「あっ、あのぉ、ベイナ様ぁ。 それ以上やられてしまいますとぉ、本当に死んでしまいますわよぉ?」
「問題無い」
どうしてかな。 確かに訊くべき事は…別に無いケド、弱者と思われてはいけない気がしたんだ。 何となくだけど。
それに世界史上初の撲殺された真祖って見てみたくない? えっ、死んだらペットにしてみたい?
今更だけど、アンデッドって死ぬんだな。 それにペットって何だ?
死神の不思議パワーで可能になるのか? あっ、反応が全て無くなったみたいだ。
「ちんだ?」
「えぇ、シッカリと魂が砕け散りましたぁ」
あ、ホントだ。 階層の情報が流れ込んできてるし。
「ペットって何だ?」
「心が折れて砕け散った魂はぁ、繋ぎ合わせるとぉ、奴隷よりも従順になるんですぅ」
そうなのか? いや、それ以前に魂を操作出来るのか? 凄いな、死神。
「それではぁ、いきま~すぅ、リジェネレーション」
おおぅ、ピクリとも動かなくなった真祖が、ムクムクと起き上がってくるぞ。
でも顔面がリアルに修復されていくカンジはちょっとグロいな。
「はぁ~い、完了ぅ」
すげえ、あの高慢ちきなバンパイアが、完全修復された状態でヘルに傅いている。
「お手ぇ」
「はっ」
うむ、見事な「お手」だ。 となると、「オカワリ」や「チンチン」とかもあるのか?
「アナルぅ」
「はっ」
うわっ、ケツの穴を差し出してやがる。 確かに従順と言えなくもないが、嬉しいのか? そんな事をして。
「ささっ、ベイナ様もどうぞぉ」
この状況でどうしろってんだよ! 私にそんな趣味は無いぞ。
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カクヨム版(先行)
魔女転生 ~えっ? 敵は殺しますけど?~
https://kakuyomu.jp/works/16816927862939210704
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