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第33話 幼女調教~えっ? 妖精ですか?~

カクヨムからの転載です。よろしくお願いいたします。

 一応シルフィードとは精霊契約したのだけれども、ハッキリ言って微妙だ。


 鎌鼬かまいたち程度なら何とかなるかも知れないが、それ以上となるとそもそも通用しない。 殺傷能力の高い魔術を持ち合わせていないのだ。


 あっ、そうそう。 魔女様は私に隷属魔術とテイム魔術を教えた後に帰って頂きました。


 隷属魔術とテイムの違いは、隷属魔術にのみ懲罰術式が組み込まれているだけで、基本的には同じモノです。 しかも人間とモンスター両方にも使用可能だとか。


 折角せっかく教えて貰ったので、シルフィードをテイムしてみたのだけど、これといった変化無し。 まあすでに従属していたからね、当然か。


 テイムに懲罰術式が存在しないのは、信頼関係が重要なのが理由らしい。 そうしないと以心伝心いしんでんしんとか細かな連系が行えないんだとか。


 まあ奴隷はパートナーじゃないって事だな、当然といえば当然だが。


 どうすっかな、このポンコツ精霊。 とてもじゃないが背中を任せる気にはなれないし、かと言って雑魚ざこ以外で露払つゆはらいが出来るとも思えない。


 仕方無いな、一応確認しておくか。


「ついて来い、模擬ちぇんをちゅる」


 この天空城には闘技場が存在する。 ダンジョンの施設とは言え、一応は城の体裁ていさいを保っているのだ。


 闘技場に着いてからは、軽く準備運動をしておく。 ここで魔力鎧まりょくよろいと身体強化を用いたフルスロットル状態を確認しておきたいのだ。 このポンコツの能力も確認出来るし、一石二鳥だろう。


「私は広い場所の方が得意なんです。 さっきは部屋の中だし油断もありましたから、同じようにはいきませんよ」

「来い、あちょんでやる!」


 やすい挑発の乗って、ウインドカッターが飛んで来る。 まあかないんだけどな。


「なっ、無傷ですって!?」


 当然だ。 魔力鎧は黒竜の攻撃を想定して作り上げたモノなのだから、ポンコツ妖精の攻撃など無視出来るレベルなのだ。


 まるでそよ風の中を進むように悠然ゆうぜんと近付き、威嚇いかくするように拳を合わせてみる。


「ひぃぃぃぃ~っ!!」


 狂ったように単発系の風魔術を放ったかと思うと、次は範囲攻撃系の魔術の準備を始める。


「ウインドバースト! ウインドストーム! ふんぎゃっ!」


 うん、自分が立っている場所も攻撃範囲に含まれているよね。 バカなの? 死ぬの?


 思った以上のポンコツぶりに期待するのをあきらめ、物理攻撃の準備に入る。


 頭を八の字に移動させて、回転数を上げていく。 所謂いわゆるデンプシーロールと呼ばれるモノだ。


 狙うは太股、まずは身長差を克服するために、体重の乗った拳を、やや裏側に叩き込む。


「ふぎゃっ!」


 まるで蹴り上げられたかの様に、足を振り上げ後ろへ転倒する。 思っていたのとは違うが、このまま回転数を保ったままマウントを取りに行く。


 頭を打ったのかもだえている状態だったので、文字通り上に乗ってシッカリと頭をロックオン。 十分に速度の乗った攻撃を左右から連撃で叩き込む。


「ちょっ、やめっ、ぐぎゃっ!」


 ガードを打ち壊し、あらわになった顔面にも往復フックを叩き込む。


「げっ、ごっ、ぐぁ、……」


 あれ? 静かになったな。 あっ、白目だ。 気を失っている? どーすんだコレ、実戦テストにもなっていないぞ、ポンコツめ。


 なんだかピクピクしていたり、泡を吹いていたり、失禁していたりするが気のセイだろう。 乙女が踏まれたカエルの様な顔をするハズなんてない、幻覚だ。


「まあ、ちんでも誰も困らないでち」

「死んでません!」


 ほらね、やっぱり幻覚だった。 たとえ顔が原型を止めていないとしても、こんな短時間で復活する事などありえないのだから。


「ちぶといな」

「ちょっ、私後衛ですよね? 安全な後ろからチマチマ攻撃するだけのお気楽ポジションですよね?」


 なんで私がポンコツの安全確保を行わないといけないんだ? 生贄いけにえとして群れの中に放り込んじゃうぞ!


 ふむ、そう言えば妖精って魔力抵抗値が高いんだっけか? 何か密接状態で高位力の魔術って無かったけ。


 そう言えばモダン忍者が使う技に、雷玉みたいなモノがあったな。 何だっけ、千羽鶴? まあいいや。


「高電圧玉!」

「ちょっ、千の鳥が地鳴きしているみたいな音がしてるんですけどぉ!」

「ちにたらてーっ!」

「ひぎゃぁぁぁぁぁっ!」


 ちっ、この距離で避けるのか? き汚いな。 いつの間にかマウント状態からも逃げ出してるし。


 まあ良い、今度は火球の雨でも撃ってみるか。


「ファイヤーレイン!」

「ひぃぃぃぃぃ~っ、死ぬ、死んでしまいますぅ~っ!」


 どうしてあの数を避ける事が出来るんだ? 動体視力が優れているのか? ならば倍ドンだ。


「フルバーちゅト!」

「無理ぃぃぃぃ~っ、無理ですぅ~っ! うぎゃぁぁぁぁっ!」


 うん、良いカンジに焦げたな。 ピクピクしているけど。 さて、次は対物理攻撃だな。


「ちゃん連レールガトリングガン展開、ファイヤー!」

「鬼ですかぁぁぁ~っ!」


 ほらね、やっぱり死んでないし。



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カクヨム版(先行)


魔女転生 ~えっ? 敵は殺しますけど?~


https://kakuyomu.jp/works/16816927862939210704


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