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第285話 首都決戦編 ~えっ? 奇襲攻撃ですか?~

カクヨムからの転載です。よろしくお願いいたします。

「なぁ、何だか嫌な視線を感じるんだが…」

「あらぁ、ベイナ様もですかぁ?」

「ハトリは何も感じないのー」


 監視されているかの様な視線を感じる幼女、ハイガンベイナ8歳です。


「待ち伏せかな?」

「さぁ?」

「待ち伏せなら、ハトリがやっつけるのー!」


 などと呑気のんきな会話をしていると、ソレが起こった。


「急激な魔力反応の上昇ですぅ」

「くっ、間に合え! 魔力障壁!」

「えっ? 何なの?」


 次の瞬間、私たちは光りに包まれた。 コレはアレだ、私が以前やった高出力ブレスの遠距離射撃だろう。


「ふぅ、あせったぁ」

「第2波が来るののですぅ!」

「狙撃なんて卑怯ひきょうなのー!」


 そんな事を言っている間に、第2波、第3波の攻撃が押し寄せてくる。 まさか相手から奇襲攻撃を喰らうなんて予想外だった。


「なぁ、何だか今までと威力が段違いで強くないか?」

「今度の親玉は梃子摺てこずりそうですぅ」

「だよなぁ」


 ヤラれたらヤリ返すのは基本だ。 だから、相手が長距離からブレス攻撃してきた事自体に驚きは無い。 だが威力が異常だった。


 蜘蛛くもは本来、ブレス攻撃なんてのは持ち合わせていない魔物だ。 だから何らかの方法で異能としてブレスを吸収したのだろうが、ブレスを放つ魔物は本来強者だ。


 弱いブレス、いやブレスもどきを放つ魔物なら蜘蛛にだって狩れるだろう。 今までの蜘蛛のブレスはどちらかと言えばブレス擬だったし、だから協調して多重ブレス攻撃なんてのもあった。


 だが今回のは違う、防ぐのに苦労する位の本物のブレスだ。 自力でドラゴンでも狩ったのか? シャレにならないぞ。


 撃ってきている場所は何となく把握出来てはいるのだが、相手が1匹なのか複数体なのかがハッキリしない。 距離が遠いのもあるが、魔力が乱れていて正確な把握が出来ないのだ。


「反撃したいんだが、少しの間隠れている事は可能か?」

「何をするつもりなんですかぁ?」

「ブレスにはブレスで対抗しようかと思って」

「じゃぁ転移で遠くまで避難しておきますぅ。 行きますよ、ハトリちゃん」


「えーっ、ハトリはママと一緒が良いのー!」


「スマンが今回だけは我慢がまんしてくれ」


「仕方がないのー?」


「あぁ、スマン」


「じゃぁ次は一緒に戦うのー!」


「あぁ、約束だ」


「じゃぁ行くのー」

「ベイナ様ぁ、余り無茶はひかえて下さいねぇ」

「任せておけ、単純な力押しなら自身があるんだ」

「何とも残念な解答ですぅ」

「ほっとけっ!」


 二人が転移で退避したのを確認してから、体内の魔力をり込む。 今回の作戦は、パワーこそが全てだからね。


「相手のブレスの威力が落ちてきたな。 もうそろそろか。 3、2、1、ドラゴンブレス!」


 相手のブレスが終了したのと同時にブレス攻撃を放つ。 魔力もシッカリと練り込んであるから、威力はマシマシだ。


「死にさらせぇぇぇ~っ!」


 本来はブレスには硬直時間なんてものは存在しないのだが、相手は無理やりブレスを放っている蜘蛛だ。 やはり回避は間に合わなかったみたいで、手応えを感じる。


「よっしゃぁ、1匹ゲットぉぉぉ~っ!」


 そう、1匹なんだよ。 続いてブレス攻撃が飛んでくるが、こちらもブレス攻撃で押し返す。


「力押しならなぁ、負ける気はしねぇんだよぉ!」


 力勝負に持ち込んでしまえば、向こうはタダの強力なブレスに対しコッチは黒竜の王族のブレス。 威力が違うんだよ、威力がっ!


「おらぁ、2匹目ゲットぉぉぉ~っ!」


 などと調子にのったのがマズかった。 周囲に転移してくる反応がある。 それも数えるのが嫌になるくらいのが。


「ちょっと待ってっ!」


 などど言っても待ったくれるハズもなく、気配を殺しながら牙で襲ってくる。


 片手でブレスの力押しをしながら、もう片方の手でファイヤーボールを乱射する。 幸か不幸か、幸なのは近くに味方がいないって事だけだ。


「【纏めて爆ぜろぉぉぉ~っ!】」


 もう相手の位置なんて把握しないで、神力マシマシの呪言で死のフィールドを形成する。 うわぁ、自分でも引く光景だわ。


 次々と破裂していく蜘蛛たち。 それも文字通り片手間でやっているのだから、やはり自分は異形の存在なんだなと強く思う。


 へっ、へっ、へっ。 私に近づくと爆裂しちゃうぞ☆!


 転移してきたのも、近くにいた者は全滅させた。 逃れた者もいるようだが、まぁ何とかなるだろう。


 何となく力の使い方にも慣れてきた所だ。 ここからは一方的な私のターンだ!



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カクヨム版(先行)


魔女転生 ~えっ? 敵は殺しますけど?~


https://kakuyomu.jp/works/16816927862939210704


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新作:


VRMMOゲームをしていたハズが、気が付いたら異世界にいたんだが… ~人を見たら経験値と思え~


https://kakuyomu.jp/works/16818093086783757902

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