表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
284/300

第284話 首都決戦編 ~えっ? 超感覚ですか?~

カクヨムからの転載です。よろしくお願いいたします。

「えぇい、クソっ! 鬱陶うっとうしい!」


 空中で蜘蛛くもたちに甚振いたぶられる幼女、ハイガンベイナ8歳です。


 芋虫いもむしの様にガードを固め、時々コレはっ?っと思った瞬間に反撃しているのだが当たらない。 正に「当たらなければどうと言う事は無い」ってのをやられている感じだ。


「クソがっ!」


 コッチが反撃しようにも、相手が転移で避ける方が早い。 だから反撃が全て空振りに終わってしまっているのだが、何となくだが転移の兆候みたいなモノが感じられる様になって来ている。


「今に見てろよ…」


 何というか、転移してくる直前に空間のゆがみの様なモノを感知出来る様になってきているのだ。 コレを物にすれば殺すことが可能な気がしているんだ。


 きっとコレはアレだ。 某アニメのニュータイプ的なヤツな気がする。


「そこだっ! 【ぜろ!】」


 やっと一匹、始末する事が出来た。 爆散する蜘蛛を眺めながら、次の転移反応の兆候を探す。


「次っ! 【爆ぜろ!】」


 段々と兆候も感知出来る様になってきたとは言え、どうもこう受身な気がしてシックリ来ない。 やっぱやられたら倍返し位の気分じゃなきゃ私的には納得がいかないのだ。


 今度は魔力の流れにも注意しながら、詳しく観察してみる。 するとどうやら転移ってのは、魔力を移動先に集中してからジャンプしているかの様に感じた。


 そうか、魔力を使った転移ってのは量子力学の飛躍とは違って、電送に近い気がした。 いや、魔力を使っているんだから魔力伝送って言った方が正しいのか?


 だが仕組みが分かったのならやり様もある。 魔力感知を最大にして、跡を追えば良いのだ。


 どうやら蜘蛛たちは、私の近くにいる場合は機敏に反応しているのだが、距離が開くと少し安心するらしい。


 まぁ甚振いたぶってくれた礼だ。 その時にでも追随ついずいしてブチ殺すとしよう。


 私が攻撃のモーションを見せると、慌てて転移で逃げようとする。 だから、魔力だけをっていて火球を作り相手が逃げた先へと攻撃を放つ。


「ファイヤーボール!」


 相手も転移先に向かって攻撃が飛んでくるとは予想すらしていなかったらしく、その場で火球にぶつかり蒸発する。


「ざまぁっ!」


 さぁ、反撃の開始だ。 蜘蛛にとっては連続転移は負担だったらしく、次々と火球にぶつかり蒸発していく。


 まぁね。 蜘蛛に比べれば、こっちの魔力は無限に近いのだ。 限られた魔力を運用しながら戦っている蜘蛛たちとは事情が違う。


 時には転移で逃れた背後に転移して呪言を使ったり、時には反撃に出る瞬間に反撃してみたり。 コッチは魔力だけじゃなくて神力だって有り余っているのだから、同時運用すれば最早蜘蛛たちは敵ではなくなった。


「甚振られる気分はどーよ? ねぇ、今どんな気持ち?」


 あおる言葉に合わせて今度は私が蜘蛛たちを甚振って殺していく。 折角パワーアップしたのだから、この際色々と蜘蛛たちで実験したい。


 視界に入った蜘蛛たちに対して呪言を放つ。


「【まとめてぜろ!】」


 おおぅ、勘の良い数匹には逃げられてしまったが、射程範囲も威力も桁違いだ。


「はっはっはっ! 何処へ逃げようと言うんだい?」


 まるでヤラレ役の台詞みたいだが、今は負ける気がしないのだ。


 すると一匹の蜘蛛が、強烈な閃光魔法を使った。


「うぎゃぁぁぁ~っ! 目がぁっ、目ががぁっ!」


 視力強化に加えて魔力視強化を使っていたのが仇になった。 えっ? オチまで完璧? ちっ、違うし! ちょっと油断しただけだっ!


「このぉ! もう怒った!」


 人間には羞恥心なるモノがるらしいが、私は邪神だからな。 そんなモノはないのだ!


 今度は気配察知と神力によるスキャンで相手の位置を特定する。 魔力察知も使用するが、視覚の強化は無しだ。 同じてつは踏まないのだ。


「【纏めてくたばれやぁぁぁ~っ!】」


 ボトボトと落ちていく蜘蛛たち。 どうだ、参ったかっ!


「あのぉ、こっちまで被害をこうむりそうになったんですけどぉ」

「ハトリもビックリしたのー!」


「さーせん」


「でぇ、何があったんですかぁ?」


「いや、ちょっと調子に乗ってやり過ぎたって言うかなんて言うか…」


「つまりは良い様にヤラれてカッとなって反撃したらシッペ返しでも喰らったって事ですかぁ?」


「はい、反省しています」


「もしかしてママって残念な上にドジっ娘って事なのー?」


「うぐっ!」


「まぁベイナ様ですからねぇ」

「やっぱりママはママなのー」


「ちょっ! それはどう言う意味なんだ?」


 何だか呆れられた様な視線がとっても痛かった。



少しでも気に入られた場合は、ブックマーク、評価、「いいね」をよろしくお願いいたします。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


カクヨム版(先行)


魔女転生 ~えっ? 敵は殺しますけど?~


https://kakuyomu.jp/works/16816927862939210704


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

新作:


VRMMOゲームをしていたハズが、気が付いたら異世界にいたんだが… ~人を見たら経験値と思え~


https://kakuyomu.jp/works/16818093086783757902

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ