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第28話 幼女震撼~えっ? 氷雪地帯ですか?~

カクヨムからの転載です。よろしくお願いいたします。

 いや~、溶岩地帯は良かったよね。 収穫もあったし。


 溶岩って色々な金属を含んでいるので、溶岩が固まって出来た岩石とかも美味おいしかった。 希少金属も入手出来たしね。


 そうそう、念願のタングステンも手に入ったので、本物の徹甲弾も作成しました。 作業さえも周囲の熱さが気にならない程に熱中してしまったよ。 今となっては、懐かしい暑さだよね。


 で、何でこんな事を言っているかというと、ものすごく寒いんだよ。 しかも視界も真っ白で何も見えないんだよ。 大体、睫毛まつげが凍るってどんな寒さだよ、両極端りょうきょくたんなんだよ!


 それに加えて、魔力探査では何者かが包囲を完成させそうな状況で、一刻の猶予ゆうよも無いんだよ。


 マジかぁ。 呼吸するだけで肺が痛くなる状況なんだが、攻撃が始まったらかなりヤバそうだ。 ホワイトアウトって思ってたより危険だな。


 攻守の問題だけでなく、まずは脱出経路さえ判らないから、無闇矢鱈むやみやたらに移動さえ出来ないんだよね。


 こう言った場合はどうするんだっけ? 罠? 遭難覚悟で一点突破?


 吹雪いている状態では、サーモリック系は使用で出来ないから、単純なエクスプロージョンでも使うかな? 雪崩なだれなんて起きない事を祈って。


 あっ、声が聞こえてきた。 ウホウホ言ってやがる。


 コレって、あれだよね。 雪男的なヤツ。 うん、ちっとも心が痛まないから、皆殺しにしよう。 早くトイレに行きたいし。


 よし、土魔法で塹壕ざんごうを掘って、そこから射撃しよう。 多少は敵の攻撃も防げるだろうし、イキナリ後ろから攻撃されることも無くなるハズだ。


 知ってた? 連射できるレールガンって、連射性能の低い重機関銃みたいな使い方が出来るんだぜ。 最高だろ?


 良く良く思い出してみれば、視野を遠赤外線モードにすれば、ホワイトアウトって無視出来んじゃね?


 よーし、視界クッキリ。 魔力鎧まりょくよろいも装備済み。 穴掘り完璧。 レールガンも設置済み。


 有視界射撃になるけど、何とかなりそうだわ。


 さあ、目視次第の鴨射かもうちだぁ。 掛かって来いやぁ。


 確認、ファイヤぁ、確認、ファイヤぁ、確認、ファイヤぁ!


 一匹に対して2~3発程度だが、そこら辺も重機関銃と同じだね。 重機関銃が連射出来ない理由は、銃身を焼き付かせないためだけど、こっちは単に、必要が無いから。


 一斉射いっせいしゃぎ払いって、相手を釘付けにする場合か威嚇目的で行うモノだけど、一人でやってる都合上つごうじょう、一匹でも多く殺したいからね。 そうしないと、自分の身が危ないし。


 それに射程が長い事も、事態を優位に事を運べている理由でもある。


 まあ、相手が走った所で、たかが知れているし。


 出来る事ならワンショットキルの連続で効率化を図りたいんだけど、流石にそこまでの腕は無いので、今後の課題としておこう。


 さぁ、ドンドンいくよぉ。


 弾は下の階層でタップリと準備してきたから、弾切れだって起こさない。


 真っ白な大地を、お前たちの血の色で染め上げてやるよ。 さぁ、もっと死ね。


 何だろう。 さっきからずっと狩っているのだけれど、ちっとも終わりが見えてこない。


 多分、あの雪猿っぽいのはイエティか何かなんだろうけど、学習するでも恐怖するでも無く、まるで進むのが義務であるかの様に押し寄せてくる。


 後、トイレは間に合いませんでした。 暖かかったのは最初だけで、その後は凍って感覚が無くなってしまった。


 これ私じゃないと、凍傷とか壊死えしとかしてるパターンだよね。 持ってて良かった黒の因子。


 魔術関連のチートのハズだけど、生命力関連でも地味に役に立っています。 良くあの黒竜を倒せたな、私。 普通なら倒しきれない可能性もあったワケか。


 まあ、アカシック先生にも感謝しているから、あの神様にも感謝した方が良いのかな。 こんな状況におちいっている事で、実は恨んでいたりもするのだけれど。


 いや、何か負けた気がするから止めておこう。


 それよりも今は、雪猿が少しずつ凶悪になって来ている事が問題だ。


 例えば声の質が変わった事もあるケド、仲間の死骸を盾にしたりとか、変な知恵を付けて少し前進された。


 もっとも、レールガンの威力からすれば死骸の盾なんて意味をなさないので問題は無いのだが、足らないとなったら複数の死骸を利用しだしたんだよ。


 どうして撤退を選ばないの? 野生動物なら逃げの一択だし、人間なら恐怖もあって退却するよね。 再侵攻するにしても。


 カラスに通じる不気味さと言うか何と言うか、何をするのか判らない怖さがある。


 それに地味にお腹が空いてきた。 水はまあ、周囲の雪を食べたんだけど、コレは賭けだった。


 通常の雪山での遭難では、雪を食べるのは危険だ。 体温が奪われ、じきに凍死するリスクが高まるから。


 でもレールガンが発する熱もあるし、無駄に丈夫な体なので大丈夫かとも思ったんだ。


 結果として助かったワケだけれども、空腹はどうにもならないらしい。


 熱かったり寒かったりして、食事を忘れていたのもあるケド、地味にキツい。


 そう考えると、宇宙服って良く出来ているよね。 オムツの標準装備だったり、チューブでの水分補給だったり。


 まあ、戦闘機パイロットが着る耐Gスーツもオムツは標準装備だけど、水分補給までは無かった様に思うし。


 大体、相手が雑魚ざこだからって言って、環境が過酷過ぎませんかね、このダンジョン。


 人間が攻略できる限界を越えている気がする。 あっ、今度は匍匐前進ほふくぜんしんを始めやがった。 ウザい。


 こんな時は、野砲やほうとか榴弾砲りゅうだんほうとかが欲しくなるが、まあ無いモノは仕方が無い。 徹甲爆裂弾頭てっこうばくれつだんとう、いっとく?


 環境汚染なんて今更いまさらだし、大挙して接近されたら、それこそ今とは比べ物にならない位の危機だし。


 うん、準備不足が問題なのだから、自業自得と言えばそうなんだけど、本当に準備ってし過ぎるって事は無いんだね。


 まあ、何時いつだって準備不足の私が言えた事ではないのだけれど。



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カクヨム版(先行)


魔女転生 ~えっ? 敵は殺しますけど?~


https://kakuyomu.jp/works/16816927862939210704


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