第278話 都市決戦編 ～えっ？ 憑依霊ですか？～
カクヨムからの転載です。よろしくお願いいたします。
「流石はベイナ様ですぅ、 最後の攻撃はお見事でしたぁ」
「あっ、うん。 アリガト」
「ママに美味しい所を取られたのー」
何だか少女に睨まれる幼女、ハイガンベイナ８歳です。
『ふん、我が付いているのだから当然である』
「付いていると言うよりも、憑いているって言った方が正しい様な…」
「ベイナ様はぁ、今度はブツブツ独り言を言う様になったのですぅ」
「気持ち悪いのー」
「うっ！」
まぁ今は、黒竜王さんに取り憑かれている状態だからね。 本当に憑依霊とか勘弁願いたい。
『憑依霊とは失礼であるな。 教官と呼べ、教官とっ！』
はぁ、まぁ何ですが宜しくお願い致します。
『任せておくのである！』
「ベイナ様はぁ、お疲れですかぁ？」
「はい、憑かれています」
「ん？ いま意味が少しおかしかった気がするのですぅ」
「気のセイだから」
そう言えば、黒竜王さんってあの戦いからずっと私に取り憑いていたのだろうか？ それがどうして今頃になって私に話し掛けてくる様になったのかな？
『それは貴様が、本来の黒竜に近付いたからであるな。 まぁそれまでは貴様の一部を使って復活出来ないかどうかを色々と試していたのもあるが』
「こわっ！」
「『こわ』って何ですかぁ？ コアですかぁ？」
「うわーん、ママが壊れたのー！」
いやいや、別に壊れていないケド、ある日突然コブとかが出来てソレが黒竜王さんになる可能性があったって事か。 てか人の体を使ってそんな事を企まないで欲しい。
『まぁ結果的には、貴様の魂が複雑過ぎて主導権を奪えなかったのが原因だがな』
そっかぁ、神格を得ていなかったら乗っ取られる可能性もあったのか。 まぁ結果オーライって事だな。
『いや、貴様には最初から女神の加護や異界の犬神の加護などもついてたぞ』
えっ、あの女神さんって加護までくれていたんだ。 それに犬神の加護ってやっぱりアレだよなぁ。
世間一般から見た私ってどうなっているんだろうか？ あっ、そっか。 こう言う場面にはアカシック先生に頼れば良いんだっけ。
宜しくお願い致します！ アカシック先生！
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名前： ハイガンベイナ・イーストウッド（８歳）
称号： 魔王、邪神、幼女神、破壊神
加護： 女神の加護、犬神の加護
種族： ？？？？
一般的な人間の世界では、出会ったら死を齎す幼女の姿をした死神がいると噂されている。
また、ロルマ聖教会では聖都を滅ぼした魔王との認定が続いており、多額の報奨金を用意している他に、近隣諸国との合同事業として対魔王兵器の開発中です。
一方、ロルシア帝国では同様に多額の報奨金を用意している他に、対魔王特別部隊を組織して来る日の決選に備えている。
なお、レイクフォレスト地域では悪なる聖女を懲らしめた幼女神しとして崇められ、近々石像を建立する予定である。
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ちょっと待ったぁぁぁ～っ！ 何だよっ！ 出会ったら死を齎す幼女の姿をした死神って！
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一般的な認識です。 今まで出会ってきた人間の中で、『気に入らない』との理由で多くの人間を殺してきたのが原因です。
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そりゃぁ、それなりには殺したかも知れないケドさ、みんな悪党か敵だけだぞっ！
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帝都襲撃で放ったサンダーレインの死者数は…
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さーせん！ ホンマにさーせん！ これから心を入れ替えます。
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心を入れ替えた事による人間の認識が変わる可能性は、約１パーセント未満です。
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ちくせう。 私がそんなに悪いってか。
『黒竜であれば、人間なんぞには恐れられて当然であるな』
「うっせぇ、そう言う事じゃぁねーんだよっ！」
「やっぱりぃ、休みますかぁ？」
「ママは頭が壊れてるのー！」
「人をそんな目で見るんじゃねぇ！」
こうして私は、強制的に休みを取る事になった。
『頭が残念なのは昔からであろう』
うっせぇやい！
蜘蛛を殲滅し尽したワケでは無いし、アイツが言っていた蜘蛛の始祖とやらとの戦いもある。 まぁ少しぐらいは休んでも良いだろう。
「ところでぇ、この街の無事な場所ってぇ、何処にあるんですかぁ？」
「知らねぇよっ！」
私の受難はまだまだ続く様だ。
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カクヨム版（先行）
魔女転生 ～えっ？ 敵は殺しますけど？～
https://kakuyomu.jp/works/16816927862939210704
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新作：
VRMMOゲームをしていたハズが、気が付いたら異世界にいたんだが… ～人を見たら経験値と思え～
https://kakuyomu.jp/works/16818093086783757902
