第270話 都市決戦編 ~えっ? 次の街ですか?~
カクヨムからの転載です。よろしくお願いいたします。
「竜爪! ってこれで最後か?」
「えぇ、もう蜘蛛は残っていませんよぉ」
「ハトリが一番多く倒したのー!」
蜘蛛たちの殲滅を終えた幼女、ハイガンベイナ8歳です。
「そっかぁ、じゃぁ少し休憩でもしていくか?」
「そうですねぇ、ココならどんなに大きな声を出しても近所迷惑になりませんよぉ」
「ハトリはまだまだ元気なのー」
大きな声って、何でそんな事を言うんだ? 別に叫びたい気分でも無いんだが…。
「まぁ、自然と出る声みたいなモノですよぉ。 なでなで」
「ハトリもママのお尻を撫でるのー」
「いい加減にしなさい!」
「ほらぁ、自然と大きな声が出たじゃないですかぁ」
コイツの目的は、私の尻を撫で回す事だったのか。 これは気を付けねばならんな。
「まぁ、もっと凄い事をしたいんですけどぉ」
「ハトリはチューがしたいのー」
何だが気分が高鳴っているのか、2人ともに積極性を感じるな。 私は身の危険を久しぶりに感じるケド。
「はらぁ、あっちに良さげな家がありますよぉ。 住居人はとっくに逃げた後みたいですしぃ」
「3人でごろんするのー」
ハトリにまで言われたのでは仕方がないな。 少し休憩していくか。
「でも、お前たちのオモチャになるつもりは無いからな」
「そこはご心配なくぅ。 ベイナ様はぁ、天井のシミでも数えているだけで終わりますよぉ」
「ハトリはギュッとするのー」
以前のハトリなら少しはヤキモチでも焼いていた所だが、今ではヘルを容認しているみたいだ。 2人の間に何があったのだろうか?
「何ならベイナ様もぉ、試してみますぅ? 会えない寂しさを少し紛らわせていただけですよぉ」
「でぃーぷなチュッチュを教えて貰ったのー」
「ハトリに何て事を教えているんだよっ!」
ヘルは幼女だけじゃなくて、少女もイケル口なのか。
「私はぁ、今でもベイナ様一筋ですよぉ。 ただの遊びですぅ」
「ハトリは予行演習だって言って教えて貰ったのー」
何の予行演習だろうか? 少し気になる。
「ハトリちゃん、ベイナ様がぁ練習の成果を知りたがっているみたいですよぉ」
「ママぁ、チューなのー!」
そう言ってハトリにイキナリ唇を奪われた。 いかん、この流れはマズイぞ。
「さぁ、ベイナ様が逃げ出す前にぃ、ベッドにゴーですよぉ、ハトリちゃん」
「ガッテン承知の介なのー!」
あれよあれよと言う前に、一軒の家に連れ込まれた。 こ、これは…やばたにえん。
家の中は意外と綺麗で、最近まで誰かが住んでいた事が伺われる状態だった。 蜘蛛の襲撃が突然過ぎたのか、家の中にあるモノは殆ど手付かずだ。
まぁ、元の家主には無事である事を祈っていよう。 とは言え、人間の足であの蜘蛛たちから逃れられたとは思えんが。
「まぁ、中々良さげなベッドですねぇ」
「みんなで、イチャイチャするのー」
「はっ? いつの間に?」
気が付くと、2人が獲物を見る様な目で私を見つめている。 いかんな、ちょっと考え事をしていただけなのに、こんな危険な状態になるなんて。
「くっ! 脱出!」
「そうはさせないのー! スパイダーネットなのー!」
「ナイスですよぉ、ハトリちゃん!」
気が付けば、蜘蛛の糸でグルグル巻にされた私がいた。 って言うか、この糸って成体の蜘蛛の糸より強度が上じゃないかっ!
「正にマナ板の上の鯉ならぬぅ、ベッドの上のベイナ様ですぅ」
「何だよっ! ベッドの上のベイナ様って」
「今の様にぃ、天井のシミを数える事しか出来ないベイナ様の事ですよぉ」
「くっ、殺せ!」
「ではハトリのチュッチュ大作戦、開始なのー!」
「じゃぁ私はぁ、下の方から攻めていきますねぇ」
「ヤメロぉぉぉ~っ!」
2人とも相当溜まっていたのか、中々に攻めが激しい。 ってか息が出来ないから、そんなに口に吸い付かないで!
「ふっふっふっぅ。 ハトリちゃんの教育費だと思って諦めて下さいねぇ」
その後、何故が糸で吊り下げられたりハトリに鞭で叩かれて女王様呼びをさせらりたりと、散々なめにあった。
「くっ、せめて一思いに殺してくれ」
「まだまだ攻めは続くのですぅ」
「ハトリは習った事を全部、試したいのー」
「ちょっ、ハトリにどこまで教え込んだんだ?」
「それはぁ、ベイナ様のぉ、体で知れば良い事なのですぅ」
「うぎゃぁぁぁ~っ!」
うん、その後に何があったかは語るまい。 てか、あんな事までハトリに教え込んでんじゃねーよっ!
「さてぇ、そろそろ一通り済んだ事ですしぃ」
「やっぱ次の街へ行って戦闘だなっ!」
「もう一回戦とまいりましょぅかぁ」
「ハトリももう一回なのー」
その日、私は地獄を知った。
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カクヨム版(先行)
魔女転生 ~えっ? 敵は殺しますけど?~
https://kakuyomu.jp/works/16816927862939210704
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新作:
VRMMOゲームをしていたハズが、気が付いたら異世界にいたんだが… ~人を見たら経験値と思え~
https://kakuyomu.jp/works/16818093086783757902