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第27話 幼女蹂躙~えっ? 火炎島攻略ですか?~

カクヨムからの転載です。よろしくお願いいたします。

 どうして山に登るのか? それは島全体が山っぽいから。


 何が悲しいくて暑い中で山登りをしている、ハイガンベイナ3歳です。


 いや、実際に足で移動しているワケじゃないよ、そもそも無理だし。


 でもね、意外と入り組んでいたり、思わぬ所に洞窟どうくつがあったりして、虱潰しらみつぶししか思いつかなかったんだ。


 とは言え道中は平和なんだけどね。 何故なぜならサラマンダーがいないから。 えっ、フラグ? 言うなし。


 島の外周から中央に向かって、螺旋状らせんじょうにホバーで探索していく。 まあ、色々と入り組んでいるから、見落としが無い様に丹念たんねんに調べていくしか無いんだけどね。 出来れば不意打ちはけたいし。


 入江付近に存在する洞窟も対象だ。 入り口が中央付近に存在するとは限らないから、ソコは注意しておく。


 ここらにある洞窟はどれも浅く、何の発見も無く終わる。 そう簡単には上手くはいかないか。


 しかし、この島には緑の「み」の字も見当たらないな。 いくら火炎地獄かえんじごくとは言え、殺風景さっぷうけい過ぎやしませんかね。


 粗方あらかた外周付近の探索を終え、徐々に中央に向かっていく。 いや、簡単に言ってるけど、ぱっとは島に見えない位はおおきいからね、それなりには時間は掛かっている。


 少し進んだ後の洞窟で困った事は、入ってぐに溶岩だらけの場所に出くわし、先に進めなくなる事だった。 まさか溶岩の先に…なんて事はないと思いたいが、活火山でもあるのだろうか。 水があれば温泉にでもなったのかも知れないが、あまりのんびりしたい気分じゃない。 そう言えば、しばらくお風呂には言っていないなぁ。 まあ、熱くて入れたものではないのだろうが。


 徐々に中央に近寄って行く。 ちっ、こんな事なら最初から中央部を探すんだったよ。


 おっ、少し大きめの洞窟を発見。 今度は正解だろうか? チョットだけお宅拝見。 うん、雰囲気はバッチリだ。


 小さな溶岩の泉が、松明たいまつの様にポチポチと辺りを照らしている。 熱さが無ければ幻想的な雰囲気なんだろうけど、RPGで似たようなモノを見た気がするのでチョッとエモい。


 アレって、どうして主人公達は耐熱服を着なくて平気なんだろう? まあ、ゲームだからと言われたらそれまでだけど、単なる根性?


 いや、そんな馬鹿な事を考えている場合じゃないな。 なんだか、いつか見た扉があるし。


 今度はくさりで封鎖されてなどいないけれど、戸締とじまりって誰がやっているのだろうか? だって、こんな所にえさなんて無いよね。 食事が終わったら、自分で戸締りしているドラゴンを想像すると、何だか笑えてくるし。


 えっ? 緊張感を持て? 無理です。 どうせヒドラよりも下のヤツが出てくる事が確定しているんでしょ? だったら雑魚ざこステージだし。


 さて、扉に入る前にブリザードでも準備しておきますかね。 はい、オープンセサミー&ブリザード!


 おお、レッドドラゴンが逃げ惑っている。 変温動物だから? それとも弱点属性だから?


 まあ、悪いが熱くてイライラしている私のストレス発散に付き合ってくれ。 当然、異議は認めない。


 はっ、はっ、はっ。 何処どこへ逃げても無駄むだなんだよ。 何たって、ボス部屋全体が氷漬けにする勢いで冷やしているんだからし。 魔力は腐るほどあるから、魔力切れなんて狙っても無駄だぞ。


 あっ、飛ぶのもしんどくなってきたみたい。 まあ、動きが鈍くなれば飛ぶのもキツいよな。 でも手加減してあげない。


 オラオラオラオラ~っ、凍ってしまえ! えっ、そんな悲しそうな声で泣いても無理だよ。 だって慈悲じひはとっくの昔に売り切れてしまっているのだから。


 はーい、残念でした~。 炎系のボスなのに、火炎攻撃の一つも出来ずに終了目前だね~。 えっ、鬼畜きちくすぐる? まあ何だ、こう言うのを一度やってみたかったんだ。 


 ついムカムカしてやった。 後悔はしていない。


 手足が凍ってきたね。 あれ? もしかして最後の足掻あがきでブレス攻撃の予備動作? でも残念でした、ここから出力アップするんです。


 おや、もう鳴くこと出来ない? ドラゴンは鳴かずともたれる運命なんだよ。 あきらめな。


 は~い、レッドドラゴンの氷漬け、完成で御座います。


 さて、ココで試してみたい技が一つ、その名も超音波振動破砕。


 超音波で共振させて、さらには波の合成が起こるように調整したものだ。 まあ、ヒントは尿道結石などを超音波で砕くアレ。


 上手くすれば、岩とか砕くのに利用出来るんじゃないかと思って開発した魔術なんだよね。 ほら、採掘とか洞窟のショートカットとか色々利用出来そうじゃん?


 それをレッドドラゴンの氷漬けに手を当てて準備OK。


「超音波ちん動破砕術ちき、展開。 起動」


 ぱーんって砕けたね。 成功だ。


 おおぅ、見事階層主になれたみたいで、マップ情報などが流れ込んでくる。


 ん? んんっ? イフリート? 隠しボス?


 うん、狩ろう。 別に上の階層に行くだけなら、ここの先にある階段を登ればOKなんだけど、チョット消化不良だし。


 場所は…結構近くの別の島かな。 そっちはフェイクで、こっちが本命。 うん、悪趣味だ。


 良し、巻いて行こう。 丁度別の術式を試したいと思っていたので、無駄では無いと思うし。


 用意する術式は、絶対零度術式。 熱って実はブラウン運動だったりするんだけど、その正体は、電子の公転軌道の問題だったりする。


 まあ、近くでグルグル廻るよりも、遠くで周回したほうが、グラグラするでしょ? そうやって熱エネルギーを分子運動として蓄積しているだけだからね。


 そしてマイナス273度になると、分子運動が止まるってワケだ。


 確認したいのは電子の軌道を最小にするか停止させると、どうなるかって思ってね。 冷やさないのがポイントです。


 どうかな? 興味がそそられるでしょ? と言うワケで、イザ発進!


 術式を準備して~、飛行でビュンビュン近付いていく。 あ、目的の島を発見!


 は~い、更には目的の洞窟までは一直線で進みます。 そんでもって、洞窟も発見!


 ホバーに切り替えて、洞窟の中も扉へ向かって、寄り道もしない。


 扉の前まで移動したら、ハイどーん。


「アブちょリュート・ゼロ!」


 うん、シュールだ。 イフリートが物理的に「へっ?」って顔で凍り付いている。


「超音波ちん動破砕術ちき、展開。 起動」


 まあ、ボスだって戦闘出来なかったんだ。 隠しボスなら、この程度の対応でも問題ないよね。



少しでも気に入られた場合は、ブックマーク、評価、「いいね」をよろしくお願いいたします。


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カクヨム版(先行)


魔女転生 ~えっ? 敵は殺しますけど?~


https://kakuyomu.jp/works/16816927862939210704


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