表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
265/300

第265話 都市決戦編 ~えっ? ニート再びですか?~

カクヨムからの転載です。よろしくお願いいたします。

「ご馳走様ちそうさまでした」

「そこそこでしたぁ」

「美味しかったのー」


 それぞれが朝食の感想を言うのを眺める幼女、ハイガンベイナ8歳です。


 料金は宿泊代に含まれていたので食後は自分たちの部屋に戻って出発の準備をする。 さぁ、闘争の再開だ。


「ベイナ様ぁ、露店で食料の調達なんてどうでしょうかぁ?」

「そうだなぁ、すぐに街に戻る予定も無いし、美味しそうな物があったら買っておくのも悪くないな」

「ハトリは肉が良いのー」


 賛同が得られた事もあって、街へ露店をひやかしに行く。 アイテムボックスの中に入れておけば腐らないので、大量購入だ。


 朝食を食べたばかりだと言うのに、美味しそうな匂いに釣られて露店の食料を購入していくが、汁物などは流石に遠慮しておいた。


「この肉の焼いてあるヤツを全部頼む」

「お嬢ちゃんたちは大食漢なのか?」

「まぁ、そこそこ?」

「ちょっと待ってろ。 今すぐ全部包むから」


 店主も出来上がっている物が全て売れるとは考えていなかったのか、少し手間取っているみたいだ。 そりゃそうか。 普通の客なら2~3個を購入する程度だろうからな。


 そんなこんなで食料を購入している間に、ふと思う。 そう言えばジアンヌ嬢に挨拶あいさつすらしていなかったな。 最近の動向も気になるし、少し尋ねてみるか。


「食料の購入が終わったら、ジアンヌ嬢に挨拶に行こうかと思うんだが、構わないか?」

「良いですよぉ。 別に急ぐ理由も無いですしぃ」

「ハトリも挨拶するのー」


 主だった物を購入したので、その足でジアンヌ嬢の館に向かう。 そう言えば預けておいた、あのボケナス聖女はどうしているのだろう?


「よっ、久しぶりだな。 ジアンヌ嬢」

「あっ、幼女神様。 お久しぶりで御座います」

「最近はどうだ? 問題とか起こっていないか?」

「そうですねぇ、あの2人以外は対した問題はありませんよ」

「あの2人?」


 あれっ、ニートのマリアンヌは分かるケド、他に誰かいたっけ?


「マリアンヌさんと『傀儡くぐつ』さんです」

「『傀儡』? あっ、そうか。 『傀儡の魔女』も預けているんだっけか」

「その2人が悪徳商法みたいな事をして困っているんです」

「で、そいつらは今ドコに?」

「部屋でダラダラしているかと思います」

「そうか、ちょっとシメて来る」


 ジアンヌ嬢の許しを得て、館の中の客室に向かう。 場所は聞かなくても分かるんだ。 小悪党の気配というか、グレムリンにでも似た気配がする部屋があるから。


「邪魔するぞ」


 了承も得ずに部屋に突入すると、ニートと『傀儡』が部屋でゴロゴロしていた。


「何者っす! 勝手に部屋に入るとか失礼っす!」

「ん? あっ、ヤバい雰囲気だ」


「ダブル・マジックスキャン!」


「ぎょぇぇぇ~っ! 懐かしい痛みっすぅぅぅ~っ!」

「ぎゅばばばばぁぁぁ~っ!」


 問答無用で、2人の頭の中をのぞき込む。 うーん、本当にコイツらってろくな事をしていないな。


 まるで悪徳霊感商法みたいに、ゴミを売り付けたり色々しているみたいだった。 要するに「コレを買わないと不幸になる」とか言って、ゴミを売り付けるアレである。


 そしてかたくなに購入を拒否した連中などには夜中にボヤ騒ぎを起こしてみたりして、やりたい放題である。


 薄々被害者たちも犯人がコイツらだと分かっているらしいのだが、腐っても魔女である『傀儡』がいるので、実力行使に出た連中は返り討ちになってしまったみたいだ。


 このまま頭を握り潰そうかな? 黒竜の力が使える様になった私からすれば、簡単な事だ。


 少し反抗的な事を考えているみたいなので、鷲掴わしづかみにしてある頭蓋骨ずがいこつゆがむ程度に力を入れてみる。


「うぎゃぁぁぁ~っ! 中身がっ、中身が出そうっす!」

「ぎょへぇぇぇ~っ! 頭がっ、頭が割れるぅぅぅ~っ!」


 以前から力の差はあったのだが、マリアンヌはともかく魔女だって、そこらの羽虫と変わらない。 もう少し力を入れれば、頭が弾け飛びそうだ。


「反省したか?」


「ぼへぇぇぇ~っ! したっす。 反省したっす、幼女神様!」

「分かった! 分かったから、頭を握り潰すのだけは勘弁かんべんしてくれっ!」


 どうやら2人とも、私が誰だか思い出した様である。


「人に迷惑を掛けるなとまでは言わんが、ジアンヌ嬢の迷惑になる様なら今すぐ殺す」


「分かったっす! 完璧に理解したっす!」

「分かったから殺さないでくれっ!」


 私が本気だと理解したのか、手を放すと2人は慌てて土下座をした。 コイツらはゴミ同然の存在だが、本能的に相手の強さが理解出来るらしい。


 そう、私がほんの気紛きまぐれで潰す事を決めた場合、死が待っていると理解したのだ。


「それで、心を入れ替える気になったんだな?」


「勿論っす! 馬車馬の様に、ジアンヌ様に尽くすっす!」

「勿論だ! 『傀儡』の名に誓って、ジアンヌ嬢に従うつもりだ!」


「今の私なら、世界の裏側からでも貴様等を爆散させる能力がある。 次は無いぞ」


「了解っす!」

「承諾した!」


 次にジアンヌ嬢に迷惑を掛けた場合は、コイツらを確実に滅ぼす事にしようと思った。



少しでも気に入られた場合は、ブックマーク、評価、「いいね」をよろしくお願いいたします。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


カクヨム版(先行)


魔女転生 ~えっ? 敵は殺しますけど?~


https://kakuyomu.jp/works/16816927862939210704


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

新作:


VRMMOゲームをしていたハズが、気が付いたら異世界にいたんだが… ~人を見たら経験値と思え~


https://kakuyomu.jp/works/16818093086783757902

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ