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第225話 日常崩壊編 ~えっ? 蜘蛛ですか?~

カクヨムからの転載です。よろしくお願いいたします。

「くそっ! 囲まれたぞ!」


「あっちは手薄ですぅ」

「さっさと逃げるのー」


 謎の魔物に包囲される幼女、ハイガンベイナ6歳です。


 私たちは森の調査としてオークを追っていたのだが、そのオークが突如姿を消した。


 その原因を探るべく魔力探査を行っていたのだが、気が付けば魔物の雰囲気がある何かに包囲されていた。


「姿も表さずに、どうしてこんなにも正確に包囲出来るんだ?」

「まるでネットワークで連絡でも取り合っているみたいですぅ」


 そう、相手の動きが正確過ぎて後手後手に回ってしまっているのだ。 そして包囲網は少しずつ狭まっており、脱出経路が失われるのは時間の問題だろう。


 本当に魔物なのか? まるで訓練された兵隊みたいな動きだ。


「相手の正体は判らないが、こちらの動きは筒抜けの様だ」

「もしかしてぇ、誘い込まれていませんかぁ?」

「えっ? そんなまさか…」


 言われてみて、改めて魔力探査で精査する。 うをっ、マジだ。


 私たちはU字の形で半包囲されており、その脱出口に向かっていた。 あかんやつや、コレ。


 だからと言って他に向かえる方向もないので、仕方なく脱出口に向かうとそこには隊列をなして魔物が待ち構えていた。


「アレは…蜘蛛くも…なのか?」


 大きさは2メートルくらい。 土蜘蛛のような太い足が特徴的で、牙をいて威嚇してくる。


 しかもよく見ると細い糸がそこかしこを漂っており、蜘蛛たちを繋いでいる様だ。


「マジでネットワークを構築してやがるのか?」


 だが蜘蛛の魔物なら恐れることはないだろう。


 確かに連系が取れる魔物は厄介だが、蜘蛛ならば戦闘力はそれほど高くない。 私たちからすれば、強行突破は難しくないハズだ。


「ヘルファイヤぁ!」


 炎が舐めるように先頭の蜘蛛を襲う。 そして糸を這うようにして次々へと周囲の蜘蛛も炎にのまれていく。


 確かに森の中で炎系の魔術は不味いかも知れないが、包囲網を崩すのが先だ。


 いくつかの木には延焼してしまったが、包囲網を崩した後にでも消火すれば延焼は防げるんじゃないかな? まぁ延焼してしまった場合は諦めよう。


 緊急避難ってやつだ。


「アレ? どうして燃え尽きないんだ? ってうわっ!」


 炎に包まれた蜘蛛が、イキナリ飛びかかって来た。 てか元気過ぎじゃね?


 咄嗟とっさかがんでやり過ごすと、炎の塊が頭の上を通過していった。 ギチギチギチ。


 まるで炎に包まれていることが気にならないみたいに、元気に牙をギチギチ鳴らしている。


「まるで炎が効いていないみたいですぅ」

「見りゃわかるよっ!」


 本当にどうなっているんだ?


「アナライズ!」


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 種族 : チャイルド・ホッピング・スパイダー


 性別 : ♀


 生命力: 3,000 / 3,000


 魔力 : 2,000


 攻撃力: 600


 防御力: 800


 特殊攻撃技能: 毒牙攻撃、異能収集、ブレス(炎、水、風、雷)


 特殊防御技能: 毒耐性、炎耐性、水耐性、風耐性、雷耐性


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 「うそーん!」

 

 まさかのハトリの親戚だった。 しかも各種耐性を取り揃えており、魔術による攻撃ではダメージが与えられないっぽい。

 

 こうなったら、物理攻撃で押していくしかないだろう。

 

 「ハトリ、頼むっ!」

 「判ったのー、うりゃぁー!」

 

 ハトリの一刀両断によって、やっと一体目の撃破。 うわー、まだうじゃうじゃいるよ。

 

 魔術がダメなら呪言ならどうだ?

 

 「【死ね!】」

 「ギギギギギ~っ!」

 

 良かった、効果はあるみたいだ。 でも事態が好転した印象は受けないんだよな。 だって脱出する目処が立っていないんだもの。

 


少しでも気に入られた場合は、ブックマーク、評価、「いいね」をよろしくお願いいたします。


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カクヨム版(先行)


魔女転生 ~えっ? 敵は殺しますけど?~


https://kakuyomu.jp/works/16816927862939210704


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