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第223話 傭兵編 ~えっ? 料理ですか?~

カクヨムからの転載です。よろしくお願いいたします。

「と言うワケで、家族サービスをしようと思う」


「じゃぁ私はぁ、エロサービスでお願いしますぅ」

「ハトリもエロサービスで良いのー」


「エロサービスはしません。 その代わり手料理を振る舞おうかと思います」


 家族サービスとして手料理を作る幼女、ハイガンベイナ6歳です。


「ベイナ様にぃ、料理なんて出来るんですかぁ?」

「ハトリも手伝うのー」


 ふっ、められたモノだな。 こう見えても私は前世では料理くらいはしていたのだ。 とは言っても普段はコンビニ弁当だったしったモノは出来ないケド。


 そんな私の得意料理は親子丼、私の至高の技術にうなるが良い。


 ならば早速材料集めからだな。 部屋にあるハンドベルを鳴らしてコンシェルジュを呼び出す。


 チリーン♪


「お呼びで御座いましょうか?」

「親子丼を作りたいので材料を頼む」

「親子丼…で御座いますか? 不勉強で申し訳ないのですが、それはどの様なモノなのでしょうか?」

「うむ、炊いた米に鶏肉と卵を甘辛いツユで煮込んだモノをのせる簡単な料理だ」

「米…で御座いますか? 遠い異国では主食として食すモノだと記憶していますが、生憎ながらこの街には存在しないかと存じます」

「えっ? お米ないの? じゃぁ粉末のカツオだしとかお醤油とか味醂なんかは?」

「聞いたことも御座いません」

んだ…」

「鶏肉と卵ならご用意出来ますが?」


 くそう、私の完璧な計画が最初からつまづいてしまった。 いや、まだあきらめるのは早いな。 どこかの貴族も言っていたじゃないか。 米が無ければパンを食べれば良いじゃないとか。


 そうだな、そう言えばサンドウィッチも私の得意料理だったな。 私の好みはマヨネーズソースを使ったサラダハムサンドだったな。


「じゃぁサラダハムサンドを作るので材料を頼む」

かしこまりました。 少々お待ち下さい」


 ふぅ、何だか少しスケールダウンした気もするが、まぁこだわりのマヨネーズソースは絶品だからな。 特に隠し味に旨味調味料を使うのがポイントなのだ。


 あっ、マヨネーズソースの材料を頼むのを忘れていた。 次に来た時に、お願いしなくては。


「お待たせしました。 こちらがベーグルに季節の生野菜、生ハムにオリーブオイルと各種調味料で御座います」

「あっ、マヨネーズにピクルス、そして旨味調味料も頼む」

「マヨネーズに旨味調味料で御座いますか?」

「無いの?」

「聞いたことも御座いません」

「おうふ、異世界なんてキライだぁぁぁ~っ!」


 何故にベーグル?


 そう言えば日本ではフィレオフィッシュバーガーなんてのもあるが、欧米ではハンバーグ以外のモノをパンで挟んだ料理は全てサンドウィッチになるらしい。


 だから海外のマクドナルドに行った場合なんかは注意が必要なんだとか。


 それにパンにピーナッツバターを塗っただけのモノをピーナッツバターサンドって平気で言う人種だからな。 オリーブオイルや調味料が出てきただけでもマシなのかも知れない。


 でも困ったな。 マヨネーズソースが無いと、普通のサンドウィッチになってしまうぞ。


 私の出来る人オーラが急速にしぼんでいくのを感じる。


「あのぉ、ベイナ様ぁ。 取り敢えずベーグルに色々挟めば良いんですかぁ? それくらいでしたら手伝いましょうかぁ?」

「ハトリも手伝うのー」


「アリガトウよ。 ホントは色々とアレンジしたものを食べさせてあげたかったんだが…」


「素人のアレンジは危険ですよぉ」


 くっ、マヨネーズソースが無いせいで素人呼ばわりされてしまった。 くすん。


 でもまぁ、サンドウィッチなら失敗する事も無いだろう。 手伝って貰うとするか。


「じゃぁすまないが、二人も手伝ってくれるか?」


「勿論ですよぉ、ベイナ様ぁ」

「がってん承知の助なのー」


 そして各々が材料を手に取って料理していく。 私の見せ場? もう諦めたよ。


 ヘルは具材をカットから始める様だ。 ふむふむ、意外と出来るんだな。 私も負けてはいられないぞ。


 ってアレ? ハトリさんは何故に大きめの鉄串を?


「ハトリさん、サンドウィッチってのはパンで具材を挟むモノなんだよ?」

「勿論、挟むのー」

「えっ、そう。 なら良いか」


 そう言えばハンバーグだって、串を通すモノもあるもんな。 すでにベーグルな時点で考えていたサンドウィッチと違うんだし。


 ってもしもし? カットされていないベーグル、トマト、ハムの塊を次々と串に刺していらっしゃる?


 あっ、最初と最後だけベーグルなんだ。 確かにパンで具材を挟んでるな。 って、おっとぉ。 何やらアイテムボックスから壷を取り出したぞ。


「秘伝のタレなのー」


 そう言ってハトリは串に刺したモノをタレの中に着けだした。


「はっ、ハトリさん?」

「後は焼くだけなのー」

「串焼きの異能かぁーっ!」


 結論から言えば、ハトリの分が一番料理っぽかった。 せぬ。



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カクヨム版(先行)


魔女転生 ~えっ? 敵は殺しますけど?~


https://kakuyomu.jp/works/16816927862939210704


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