表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
219/300

第219話 傭兵編 ~えっ? コボルトですか?~

カクヨムからの転載です。よろしくお願いいたします。

「名誉挽回のために少し高難易度の依頼を受けようと思う」

「それってぇ、フラグなのではぁ?」


 人の決意をフラグ扱いされる幼女、ハイガンベイナ6歳です。


「フラグとか言うなし」

「でもぉ、また泣かされているベイナ様がぁ見える様なのですぅ」

「今度こそスパッと片付けてやるんだい!」


 何を言っているんだコイツは? 本来の私たちの実力からしたらグレイウルフですら苦戦する相手ではなかったのだ。


 あの時は優しさなんかを出した私にも原因があったし、今回は非情になる事で問題なく乗り越えられると思うのだ。


 それに犬好きなのが悪い方に出ただけで、最初っから虐殺モードにでもなっていればあんな状況にすらならなかったと思う。


「さぁ、そう言うワケでどんな依頼が私たちにはどんな依頼が相応しいと思う?」

「そうですねぇ、コボルトの討伐依頼なんてどうですかぁ?」

「コボルトかぁ。 本来ならドラゴンの討伐とかがやりたかったんだが」

「ドラゴンなんてこんな街に近い場所では出ないですぅ」

「じゃぁオーガの群れとかそれっぽいのは?」

「Dランクで受けられるのはコボルト関連までですぅ。 もうそんな事も忘れてしまったんですかぁ? おバカですぅ。 記憶力は何処で迷子ですかぁ?」

「私を残念な子みたいに言うんじゃねーよ。 言ってみただけなんだからさ」


 ちくせう。 派手な活躍で見返してやりたかったんだが、仕方あるまい。


「じゃぁコボルトの討伐依頼を受ける事にする。 何、モノはやりようだ。 受付には嫌がられるかも知れないが、大量に狩って周囲を見返してやるぜ」

「早速受注してきたのですぅ」

「なぁ、最近私の扱いが雑じゃないか?」

「そんな事は無いですよぉ。 よしよし。 ベイナ様の事はぁ、ヘルが一番判っているのですぅ」

「そうなのか?」

「そうなのですよぉ。 決して今回はベイナ様がどんなふうに泣かされるのかとかぁ、これっぽちも考えていないのですぅ」

「そうか、なら仕方がないな。 今回こそ大活躍してやるぜっ!」

「それでこそ、エロコメの主人公みたいでカッコいいですぅ」

「いやぁ、それほどでもあるけどなぁ!」


 そうか、私は主人公みたいでカッコいいのか。 いままでそんな事言われた事が無かったから判らなかったけど、私って主人公体質だったんだな。


「それではコボルト討伐に出掛けるぞ!」


「威勢だけは良いのですぅ」

「ハトリはつまらないのでお休みするのー」


「つまらないって何?」


「どうせママが残念な事をして終わるだけだと思うのー」


 いいもん、いいもん。 ハトリには振られたけどヘルと2人だけでも何とかなるもんね。


 で、お馴染みの森に到着し、コボルトエリアへとやって来た私たち。 すると到着を待ちわびていたかの様にグルリと取り囲まれた。


「グルヲォォォ~ッ、ワフォーン!」


「おおぅ、いっちょうまえに吠えてやがるぜ」

「じゃぁ何を言っているのか調べてみますねぇ。 サルベージマインドぉ!」


『メスガ来タゾォォォ~ッ!』

『繁殖ジャァァァ~ッ!』

『幼女キター』


「帰って良いかな?」

「ダメですよぉ。 お仕事はしないとぉ」

「いやだって、明らかにオカシイのが混じっている気がするんだが…」

「タダの発情期じゃないですかぁ? そんな事を気にしていると、立派になれませんよぉ」


『俺ノ子ヲ産エェェェ~ッ!』

『ハァハァ、幼女ノ香リダ、スンスン』


「今は、ベイナ様とぉお話しているんですぅ。 邪魔をするならぁ【死になさいぃ!】」


『ギャァァァ~ッ!』

『幼女ニイタズラシタカッタァァァ!』


「あっ、呪言ってコボルトにも通用するんだ」

「ほらぁ、そんな事を言ってないでお替りが来ますよぉ」


『ナァ、先ッポダケ。 先ッポダケダカラ』

『ホーラ幼女チャン。 オ菓子をアゲルカラ、オジサント良イ事シヨウヨォ』


「【纏めて死んでしまえぇぇぇ~っ!】」


『ギャァァァ~ッ!』


「やれば出来るじゃないですかぁ」


 何だろうね。 犬の発情期ってこんな感じだったけかな。 纏めて即死させているんだけど、コボルトって腰蓑を装着していないからコボルトのコボルトがコボルトォって感じな状態なのはくるモノがある。


「そんな安心しきっているベイナ様にぃ朗報ですぅ」

「何だよ」

「右手をご覧下さいぃ」

「おやっ? 頭脳線が途切れているぞ」

「そっちの右手じゃぁありません。 右側って事ですぅ」

「なら最初から右側って言ってくれよ。 ん? アレは何をしているんだ?」

「発射準備だと思いますぅ。 それじゃぁ、頑張って下さいねぇ。 テレポートぉ!」

「えっ? 発射準備? 何の発射準備? えっ? 一人にしないでぇぇぇ~っ! はっ、殺気? うぎゃぁぁぁ~っ!」


 視線を向けた先には、発射準備を終えたコボルトのコボルトが私を狙っていた。


 うぎゃぁぁぁ~っ! 白い奴が、白い悪魔が来るぅぅぅ~っ!


 呪言の射程距離は声がハッキリと届く距離なので射程が凄く短い。 いや、それ以前に即死させたとして発射は中止されるのだろうか?


 バリアー的なモノでもあれば防げるのかも知れないが、生憎と私はそんな便利な魔術を覚えていない。


「ならばぁ、一か八かだ! ギガ・エクスプロージョン!」


 その時私は失念していた。 爆発系の魔術は撒き散らす効果もあるのだと言う事を。



少しでも気に入られた場合は、ブックマーク、評価、「いいね」をよろしくお願いいたします。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


カクヨム版(先行)


魔女転生 ~えっ? 敵は殺しますけど?~


https://kakuyomu.jp/works/16816927862939210704


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ