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第191話 世直し編 ~えっ? 襲撃ですか?~

カクヨムからの転載です。よろしくお願いいたします。

「うーん、何か忘れている気がする」

「ママはトリ頭なのー」

「酷いな、オイ」


 ハトリと2人で宿屋に戻る幼女、ハイガンベイナ6歳です。


 まぁ忘れているのだから、どうせ大した事ではないのだろう。 何せ私は、新技が出来てウキウキしているのだ。


 そうこうしているウチに、宿屋が見えてきた。 アレ? 何だか建物からピンク色のオーラが出ている気がする。


「ベイナ様ぁ、お帰りをお待ちしておりましたぁ♡」

「うわっ、ヘルだっ!」


 おうふ、何だか思い出してしまったぜ。 だってヘルの鼻息がとっても荒いんだもの。


「お帰りなさいませぇ。 食事にしますかぁ? それともお風呂ですかぁ? 何なら私でも良いですよぉ♡」

「とっ、お風呂かな。 少し間食をしてきたんだ」

「じゃぁ今晩の為にぃ、洗いっこしましょうねぇ♡」

「いや、1人で入るから」

「いやぁん♡ らすなんてイケずですぅ」


 不味いな。 ちょっと買い物とかを楽しんでしまったから、対策なんて全然考えていないぞ。 今から逃げるか?


「えへへへへぇ♡ じゃぁお風呂場まで連行しますねぇ。 シッカリ磨いて下さいねぇ」ガシッ

「あっ、別に拘束しなくても良いんじゃないかな。 逃げないから」

「そう言いながらぁ、視線は脱出経路を探してしますぅ」

「ちっ」


 あかん、この分だと逃走経路もつぶされていそうだ。 しかも風呂場までも抱きかかえられて連行してるし。


「さぁ、脱ぎ脱ぎしましょうねぇ」

「自分で脱げるからガン見するんじゃねぇよ!」

「いやぁ、ベイナ様がお風呂に入っている間に洗濯でもしておこうかと思いましてぇ」 くんかくんか

「なぁ、どうして私が脱いだ服の匂いをいでいるんだ?」

「健康チェックですぅ」

「本当は?」

「やっぱり幼女は最高だぜぇ!」

「出てけっ!」


 思春期の男子高校生よりも頭の中はピンク色なんじゃないかな。 見ているだけで身の危険を感じる。


 どうする? お風呂の後は食事をすれば時間が稼げそうだけど、刻一刻とんでいく気がするぞ。


 まさか異世界で、大して気のない相手にホテルに連れ込まれた女の気分を味わう事になるとは思いもしなかった。


 このまま流れでアラレもない姿で、あーんな事やこーんな事をされてしまうのだろうか? この領には児童保護法とかないのだろうか?


 いや、あきめたら試合終了だ。 最悪の場合は転移で逃げる事も考えておこう。 ヘルも転移を使えるケド。


 えーい、幼女は度胸だ! 何だかドア越しにエロオーラがあふれ出してきているけど、きっと何とかなるハズだ!


 でも今後は逃亡生活になる可能性も考えて、体だけは時間を掛けてシッカリと洗う。 うん、しばくお風呂のない生活になるかも知れないからね。


 そして湯船に浸かりながら、色々なパターンのシミュレーションを頭の中で行う。 先ずはヘルの説得だろうか?


 失敗しそうな気もするが、やらないよりは良いだろう。 私は別にヘルを嫌ってはいないのだ。 変態なところさえ治せば普通に良い奴だしな。


 ただ幼女なのに生々しい肉体関係を結ぶとかが嫌なだけでさ。 性欲? 初潮もきていませんが何か?


「だってぇ、ベイナ様はぁ、年を取らないじゃないですかぁ」

「ぬをっ、ドア越しに心を読むんじゃねぇ!」


 油断した。 ヘルって離れていても心が読めるのか。 てか、ハイスペック過ぎじゃね?


「愛の力ですぅ♡」

「そっ、そうなのか?」

「そんなに湯船の中でおびえなくても大丈夫ですよぉ」

「もっ、もしかして透視能力まで獲得したのか?」

「頑張りましたぁ」

「頑張ってんじゃねぇよっ!」


 成る程、考えるだけでもバレバレで隠れてコソコソしても全てバレると。 アレ? 既に詰んでいないか?


 風呂を上がったら、服を着て即刻転移で逃げなきゃダメかな?


「因みにぃ、この宿は転移防止結界で被われていますぅ」

「いつの間に?」

「ベイナ様がぁ、ハトリちゃんと出掛けている間にぃ、強固なモノを設置しましたぁ」

「なんつー事を」

「頑張りましたぁ」

「頑張り過ぎだろっ!」


 マズイマズイマズイぞっ! このままでは美味しく頂かれてしまうじゃないかっ!


「諦めも大切ですよぉ。 優しくしますからぁ。 ぐへへへへぇ~っ」

「ハトリーっ! ミーティアーっ! 助けてくれぇーっ!」

「今は私のターンなのでぇ、眠って貰いましたぁ♡」

「くっ、睡眠魔術かっ!」


 そう言えば、以前も似た様な事があったな。 あの時は聖騎士団が乱入してきて有耶無耶うやむやになったが。


「今回は以前の教訓を活かしてぇ、私の許可が無い限りはぁ、ドアは絶対開かないのですぅ」

「くそっ、最後の望みも絶たれたのかっ!」


 しかし私が諦め掛けた時に、窓ガラスが割れる音と共に誰かが部屋にしたみたいだった。 襲撃だろうか?


「悪いが、死んでもらうぞっ!」

「ベイナ様との逢瀬を邪魔する無粋な者はぁ、【死になさい】!」

「ふっ、死神ヘルよ。 貴様への対策は万全だっ!」

「むきーっ!」


 ナイスだっ! 襲撃者諸君。 このまま部屋が使用不可能になったら優しく殺してやるぞ!



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カクヨム版(先行)


魔女転生 ~えっ? 敵は殺しますけど?~


https://kakuyomu.jp/works/16816927862939210704


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