表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
184/300

第184話 世直し編 ~えっ? 侯爵領ですか?~

カクヨムからの転載です。よろしくお願いいたします。

「ベイナ樣ぁ、そろそろですぅ」

「おっ、あれかな?」


 侯爵領へ空での移動中の幼女、ハイガンベイナ6歳です。


 レイクフォレストを出発した私達は、空路で侯爵領へと向かう事になった。 とは言っても航続距離に難があるハトリは、私が運んでいるのだが。


「ママー。 街が見えてきたのー」

「うん、今回も広場へ降下しようと思う。 入領税なんてバカらしいからな」

「ケチなのー?」

「せめて不法侵入と言ってくれ」


 まぁ何だ。 行列に並ぶとかが面倒くさいだけなんだ。 絶対に色々とイチャモンを付けられそうだし。


 だって未だに貴族を表す短剣とかも所持しているので、税金を払わないで入る事は可能だと思うんだよね。 失効していないハズだし。


 と、言うワケで着陸だぁ!


「10点、10点、10点!」

「ママ、何言ってるのー? 可愛そうな子みたいなのー」

「そっとしといてくれ。 その言葉は私に効く」

「じゃぁ何言ってるなんて言わないのー。 可哀そうなのは間違い無いのー」

「有難うな、ハトリ。 ぐすん。 心が痛いケド」

「よしよしなのー」


 こう言うのもマッチポンプって言うのだろうか? いや、ハトリの優しさに癒されておくとしよう。


「ハトリちゃん、ベイナ様がぁ、色々残念のはどうしようも無い事ですよぉ」

「そうなのー?」

「そうなんですよぉ。 残念な子は死んでも治らないんですぅ」

「判ったのー」


「どんだけぇ!」


 えっ? 古い? リアクションまで残念? うっさいわっ!


 最近、私に対する容赦が無さ過ぎないか?


「扱い方が判っただけですぅ」

「泣くぞぉ!」


 ちくせぅ、誰か私に優しくしてくれ。


『泣くとか幼稚過ぎるです』


 おぅ、ミーティア。 お前もか。


 そんなこんなで私が集中砲火を浴びていると、軽鎧けいよろいやりを持った男たちに囲まれていた。


「怪しい奴だな! 無駄な抵抗は止めておけ。 まとめて牢屋にぶち込んでやる」


「私達の何処が怪しいと言うんだ!」

「怪しいのはママだけなのー。 ハトリは怪しくないのー」

「私もぉ、怪しくないですよぉ」

『こんなんのと一緒にするな、です!』


 何でだろう。 私一人が怪しい事になっている件について。


「空から侵入した時点で、十分怪しいだろっ! いいから一緒に来いっ!」


 あー、見られていたのか。 そりゃ残念だな。 しかし私は虫の居所が悪いので、ついていくのは当然却下だ。


「【纏めて死ね】」


「「「「ぐはぁっ!」」」」


 私達を囲んでいた男達をサックと処分し、アイテムボックスへご招待。 ふっ、完璧だ。


「あのぉ、ベイナ様ぁ。 ドヤ顔しているところ悪いんですけどぉ、周囲から見られてますよぉ?」

「ん? マジで?」

「マジですぅ」


 確かに周囲を見回すと、近くにいる者たちは目をらし、遠くにいる者たちはコソコソ何やら話している。


 さよかぁ。 見られていたかぁ。 殺っちゃう? いや、無差別殺人は流石さすがにやり過ぎか。 敵ってワケじゃないし。


 ならばこの場は、さっさと移動すべきだろう。 でも何処へ向かえば良いのだろう。 そもそも侯爵邸って何処にあるんだ?


「あのぉ、ベイナ様ぁ。 先に宿を確保しないんですかぁ?」

「どして?」

「今から襲撃するにしてもぉ、その後にこの街から出て行くんですかぁ?」

「そっか。 確かに野宿とか嫌だもんな」

「そうですよぉ。 宿でベイナ様のぉ、下着のファッションショーだってあるんですからぁ」

「しないからなっ!」


 あのリボン下着を私に着させる予定なのか? 大体、下着としての機能なんてあるのか?


「大丈夫ですよぉ。 その後は美味しく頂くためにぃ、脱がせますからぁ」

「頂かれる予定は無いっ!」

「じゃぁファッションショーだけにしますぅ」

「まぁファッションショーくらいなら良いか。 勿論、美味しく頂かれたりなんかしないケドなっ!」


「やっぱりママは残念なのー」

『やっぱりこんなのとは違うです』


「ハトリちゃん、ミーティアちゃん、しぃーですよぉ。 しぃー」


 こうして私は貞操を守りぬき、宿屋探しへと向かった。 あっ、何だか人が避けていくぞ。 モーゼの十戒だろうか?


 で、宿って何処にあるんだ?



少しでも気に入られた場合は、ブックマーク、評価、「いいね」をよろしくお願いいたします。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


カクヨム版(先行)


魔女転生 ~えっ? 敵は殺しますけど?~


https://kakuyomu.jp/works/16816927862939210704


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ