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第152話 閑話 ~死神と魔女①~

カクヨムからの転載です。よろしくお願いいたします。

「それじゃあ、行ってきますぅ」

「うん、はよ行け」

「ベイナ様がぁ、つれないですぅ」


 ちょっと心惜しいですがぁ、ベイナ様を一舐めして出掛けますぅ。


「うぎゃぁぁぁ~っ! 離れろヘル!」


 照れ屋さんですねぇ、ベイナ様はぁ。


 皆様ぁ、始めましてでしょうかぁ? 死神のヘルですぅ。


 私はこれからぁ、『灼熱の魔女』の待つオアシスまで出掛けますぅ。 でもぉ、場所の手掛てがかりが邪神の記憶だけなんですぅ。


 仕方がないのでぇ、記憶のある聖都せいとから始める事にするのですぅ。


「転移ですぅ」


 そして視界は、廃墟となった聖都に変わったのですぅ。 うん、ここからですねぇ。


 邪神の記憶では、聖都から南に行った場所にあるオアシスらしいんですけどぉ、どうやら複数あるみたいなんですぅ。 面倒くさいですぅ。


 でも場所が判らないのでぇ、空を飛んで一つ一つ探して回るしかないみたいなんですぅ。 生意気ですねぇ、見つけたらオアシスごと吹き飛ばしてしまいましょうかぁ?


「フライですぅ」


 空を飛んで一番近いオアシスに向かいますぅ。 人間って水場にしがみ付かないと生きていけない脆弱ぜいじゃくな存在のですぅ。 数だけが多い虫みたいなのですねぇ。


 空から見ると砂糖水に群がる蟻の様にポツポツと立ち並ぶテントたち。 うん、ハズレみたいなのですぅ。 魔女の住処すみかは石で出来ていたみたいですからぁ、どうやら違うみたいですぅ。


 でも降りて確認はするのですぅ。


 地面に降り立つと、何処からか現れる人間のおすたち。


「よぉ姉ちゃん。 俺たちは新鮮な水を大量に確保しているんだぜ。 ちょっと俺たちのテントで休んで行かねぇか?」

「【死ね】ですぅ」

「ぐはっ!」


 害虫どもを駆除してぇ、早速魔女の情報を集めますぅ。


 目の前の仲間が死んでひるんでいるゴキブリを捕まえて、命令しますぅ。


「【魔女の目撃情報を全てくのですぅ】」


 私に命令されて視点が定まらなくなったゴキブリは、ポツリポツリと話し出します。


「ここからずっと南に行ったオアシスに、魔女の縄張りがあるってうわさだ」

「噂だけなのですかぁ?」

「そのオアシスに行った連中は誰一人帰って来なかったんだ。 だから詳しい事は判らないんだ」

「その他に知っている事は無いんですかぁ?」

「ああ、長老なら何か知っているかも知れないが、他の連中は同じ様なものだと思うぜ」

「なら長老の居場所を吐くのですぅ」

「あそこの一番大きいテントにいるハズだ」

「ならもういいのですぅ。 【死になさい】」

「ぐっ!」


 ついでに逃げようとしているゴキブリどもを見つけては焼却して、一番大きなテントに向かいますぅ。


「何者じゃ? ここらでは見掛けない者の様だが」

「【聞かれた事に答えるのですぅ】」

「判った」


 同じ様に人形になった老いぼれに質問をするのですぅ。


「南のオアシスにいる魔女についてぇ、知っている事を全て話すのですぅ」

「そうじゃなぁ。 知っていると言っても、昔そこから逃げ延びた男の話くらいしかないが?」

「話すのですぅ」


 年をくった老いぼれはぁ、話が回りくどいのですぅ。


「あれは今から十年くらい前の話じゃ」

「何を聞いたのですぅ?」

「何でも、南に住み着いた魔女は、美しいがとても強欲らしくてな。 水以外の全てを脅されて奪われたそうじゃ」

「その魔女は何と呼ばれていたのですかぁ?」

「炎を操る事から、火炎とか爆炎とかと呼ばれていたらしいの」

「『灼熱の魔女』とは呼ばれていなかったんですかぁ?」

「さぁの。 誰も名前すら知らんのだ。 炎使いなんても呼ばれていたからの。 灼熱と呼ばれていても驚きはせんよ」

「それ以外の話を全て吐くのですぅ」


 結局最後まで、如何いかに強欲だったかとかぁ、役に立たない話ばかりでしたぁ。 やっぱり老いぼれは老いぼれですねぇ。


 死が近くなっても何も学ぶ事はなく、無駄に時間を過ごしていますぅ。


 別に誰もがベイナ様みたいにぃ、まぶしく力強く生きられるワケではないのですぅ。 やっぱり未来への可能性があるのは幼い子供だけでしょうかぁ?


 そして出来れば女の子が良いのですぅ。 何となくミルクの様な甘い匂いがしますし。


 はぁ、ベイナ様の事を考えると無償に匂いがぎたくなってきたのですぅ。 これは一度ぉ、戻るしかない様ですねぇ。


「転移!」


 視界は再びベイナ様のいる執務室に。 あっ、いました。 ベイナ様なのですぅ。


「ただいま帰りましたぁ くんかくんか」

「おっ、早かったな。 もう解決したのか?」

「補給に戻っただけですぅ くんかくんか」

「そっ、そうなのか? 何か忘れ物でもしたのか?」

「はい、ベイナ汁をめ回すのを忘れていましたぁ ぺろぺろ」

「うわっ! ちょっ! 首を舐め回すのは止めてくれっ!」

「それじゃぁちょっとぉ、下を舐め回しますねぇ」

「うぉぃ! イキナリ脱がそうとするんじゃねぇ!」

「じゃイキナリじゃなくてぇ、ユックリと脱がしますねぇ」

「ちっがーう!」


 こうして私はぁ、ベイナ汁を補給したのですぅ。



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カクヨム版(先行)


魔女転生 ~えっ? 敵は殺しますけど?~


https://kakuyomu.jp/works/16816927862939210704


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