第137話 聖王国編 ~えっ? 地下道ですか?~
カクヨムからの転載です。よろしくお願いいたします。
「それでココが地下道か?」
「そうみたいですぅ」
地下道を見聞する幼女、ハイガンベイナ6歳です。
聖騎士の詰所を制圧した後に、地下にある牢屋の一室に抜け道を発見した。 どうやらコレが件の地下道らしい。
「まさか使われていない牢屋に地下道があるとはな」
「突入しますかぁ」
どうしよう。 ここまで来たからには突入するんだけど、やたらと暗い。 当然か。
「なぁヘル、松明とか何処にあるんだろ?」
「ライトの魔術がありますよぉ」
「えっ、そうなの? 教えて欲しい」
「良いですよぉ。 乳首コリコリの前払いでぇ」
「何だよっ! 乳首コリコリって!」
「ベイナ様はぁ、オパーイが無いので先端突起だけをコリコリしてぇ、悶える姿を楽しもうかと思ったんですぅ」
「別の要求にしてくれ」
「ええっ? もっと過激な事をしても良いんですかぁ?」
「ちげぇよっ! エロ以外を要求しているんだよっ!」
どうしてコイツはエロい話しにしたがるんだろ? てか幼女ボディにエロい事をして楽しいのか?
「楽しいですよぉ。 ベイナ様が私色に染まっていくのがぁ」
「重いよっ!」
「仕方がないですねぇ。 じゃあ今回はベイナ汁で勘弁しますぅ」
「おぃ、汁とか言うな。 てか何の汁だよ。 そんなの出ねぇよっ!」
「出ますよぉ、上とか下とか色んなトコロからぁ。 因みに私は、ベイナ汁一級鑑定士の資格を持っていますぅ」
誰が一級鑑定士とか認定しているんだよっ! 怖ぇよっ! そのうちベイナ汁ソムリエ協会とか出来たらどうするんだよっ!
「さらにはソムリエ協会の会長は私ですぅ」
「ハトリは特別会員なのー」
「既にあるのかよっ! てかハトリまで何してんの? そんな怪しげな協会になんて入っちゃダメでしょ!」
何だかヘルの変態がパンデミックを起こしそうで恐怖しかない。 いや、それ以前に純粋なハトリに不純な教育をするのは止めて欲しい。
「ベイナ様ぁ、手遅れって言葉を知ってますぅ?」
「ヘルがママと仲良くなる秘訣を教えてくれたのー。 ビッグウェーブなのー」
「うぎゃぁぁぁ~っ!」
「と言うワケで、ベイナ様をレロレロしますぅ」
「ハトリはまだ上手じゃないけど頑張るのー」
「ちょっ、ハトリ! 無理してヤル事じゃないからねっ! ってベアハッグ? ひょぇぇぇ~っ! 放してーちょー!」
結局私は、ペロリんキャンディーみたくレロレロされた。 くすん、磨り減ったらどうしてくれるんだよ。
でも何とか磨り減った心を燃やして、ライトの魔術を覚える事が出来た。 いや、判ってはいるんだよ。 魔術の覚える順番が無茶苦茶だって事は。
因みにハトリやミーティアは夜目が利くらしく、そもそも灯りなんて不要らしい。 私ってば酷くアンバランスなんだよな。
あっ、そうだ。 こんな時は軍事チートの出番じゃん。 赤外線カメラとか暗視装置なら簡単に習得出来たんじゃね? アレ? レロレロされた私の立場は?
「美味しゅうございましたぁ♡」
「孔明の罠かぁ!」
そう言えばダンジョンを攻略していた時と違って、周囲の警戒とか色々と疎かになっていたのかも知れないな。
単純に私が強くなったってのもあるんだけど、やっぱり仲間がいると弛んでしまっている気がする。 何と言うか安心感がね。
知らず知らずの内に頼ってしまっているんだよな。 油断とも言えるケド。
心のどこかで「負けるハズが無い」って思ってしまうのは放漫じゃなくて、仲間への信頼とも言えるのが痛し痒しか。
「で、真面目な話、そろそろ突入しようと思う」
「やっとですかぁ? グズな娘がいたせいで手間取りましたぁ」
「ちょっ、酷くない?」
「そんな事はないですよぉ。 だってハトリ様をイジメるとぉ、ゾクゾクしますからぁ」
「サディストだった!」
「焦るハトリ様もぉ、最高ですぅ」
ヘルって「攻め」か「受け」で考えると「攻め」なんだよなぁ。 マゾにはなれない私には少し厳しいモノがある。
「目覚めてみますぅ?」
「目覚めないよっ! てはヘルは私をどうしたいんだ?」
「私色に染めたいですぅ」
「染まってたまるかっ!」
危ない危ない。 このままじゃぁヘルのラブドールへ一直線だ。 ならば少しは私も反撃してみるべきだろう。
「そんな事を言っていると、揉み倒すぞっ!」
「やっとベイナ様もぉ、コッチの世界の住人になる決意をしてくれたんですねぇ。 嬉しいですぅ」
ヤブヘビだった。 てかヘルは「受け」も装備していたのか。 ちくせう、私に勝てる要素は無いのか?
「ウルウルした瞳でお願いしますって言ったらぁ、負けを認めますぅ」
「本当か? なら、お願いしますぅ。 ウルウル」
「で、何をお願いするんですかぁ?」
「えーとぉ、優しくして下さい」
「よちよちぃ」
「わーい、ヘルに優しくさせたぞぉ!」
勝ったどー! えっ? 掌の上でコロコロ? まっさかぁ。
「相変わらずちょろいですぅ」
「ママはやっぱり残念なのー」
えっ? えっ?
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カクヨム版(先行)
魔女転生 ~えっ? 敵は殺しますけど?~
https://kakuyomu.jp/works/16816927862939210704
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