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第131話 聖王国編 ~えっ? 聖都ですか?~

カクヨムからの転載です。よろしくお願いいたします。

「聖都へ出発する!」

「おおぅ、ベイナ様がやる気を出しているのですぅ」

「ままガンバなのー」


 童女に応援される幼女、ハイガンベイナ6歳です。


 うん、ボケてなんていられないからね。 マジで。


 てな事で、聖都侵攻を始めます。 全員が空を飛べるんだけど、長距離が苦手なハトリは私がおぶって行く事になった。


「「「フライ!」」」


 一気に高度を取って、進行方向を決める。 うん、こっちかな?


「えへへへへ~っ、ママぎゅーなのー」

「空中でそれは止めて! 中身が出ちゃう! パーンってなっちゃうからっ!」


「ミーティアちゃん、ああなってはいけませんよぉ」

『へっ、ペタンと違ってミーティアは賢いのです』


 何だかアホの娘扱いを受けている気がする。 おかしいな、私はリーダーで領主で国王であったハズなんだが、気が付くと最下位にいる気がするのだ。


 やっぱあれだろうか? ボケ老人的な扱いにでもなるのだろうか? シッカリしないと色々とマズい気がする。


「うむ、ヘル君。 今回の進攻作戦の概略を説明してくれたまえ」

「えっとぉ、ばーと行ってバーンと吹き飛ばすだけですよねぇ。 それよりもぉ、イキナリ利口りこう真似まねをしたってぇ、ボケが進んだのかと勘違かんちがいされますよぉ」

『これでペタンはボケた事が証明されたです』

「うっさいわっ!」


 ちくせう、どうしろって言うんだよ。 この年で痴呆ちほうが進行しているとは思わないけど、流石さすがに記憶が無くなる頻度が高い気がして不安になっているんだよ。 脳障害だろうか?


「ベイナ様ぁ」

「なんだよ」

「もしもの時はぁ、オムツを交換してあげますよぉ」

「ハトリも交換するのー。 得意なのー」

「うぎゃぁぁぁ~っ!」


 そんなあわれむ目で見るんじゃねぇよっ! 末期なのか? オワコンなのか?


「ちょっとガチで泣いて良いかな?」

「うーん、ちょっとやり過ぎてぇ、頭がパーになっている気がしますけどぉ、じきに戻ると思いますよぉ」

「へっ? 何か心当たりがあるの? てか私は何をやり過ぎているの? お猿さんじゃないよっ!」

「えーとぉ、幼児プレイ?」

「ふぁっ?」


 幼児退行を無意識のレベルで起こしていたのか? ヤバいじゃん。 別にトラウマとかそんなのは無いと思っていたんだけどなぁ。


 まあ良いや、どうせ精神的なモノならストレス発散とか色々やったら治りそうだし。 うん、聖都は凄惨せいさんに滅ぼすとしよう。


 そんなこんなで雑談をしていると、遠くに聖都が見えてきた。 てか皆、普通に音速を越えられるんだね。


 速度を落とし、攻撃目標の確認を行おうとすると、ヘルが警告を発した。


「ベイナ様ぁ、何か上がって来たみたいですぅ」

「ウソっ、スクランブルだと?」


 何やら広場っぽい場所から、ワイバーンが迎撃に上がってきた。 それも結構な数だ。


「航空戦力があるとは思わなかったな」

「生意気なのですぅ」

『やってやるです!』

「あっ、ミーティア!」


 注意する間も無く、ミーティアが空中戦に突入する。 うわっ、やっぱり黒竜の眷属けんぞくだわ。


 ミーティアのブレスは今のところ、航空機の機銃レベルだ。 だから地上に被害が出るレベルじゃないんだけれど、ちゃんとしたドッグファイトにはなる。


 ほぇー、レシプロ機よりも軽快なんだな。 まるで相手にならない。


 ワイバーンもブレスで応戦しているが、どちらかと言えば火炎放射器だ。 遅くて射程が短い。


 勿論ミーティアが小さくて当たらないって事もあるのだろうけど、ワザと射程範囲に出たり入ったりしておちょくっている。 うわっ、性格が悪いな。


 そして怒り狂って乱射などを始めた段階で、ヘッドショットで落としていく。 うん、やられた方は堪ったものではないだろうな。


 この世界にワイバーンライダーってのは、育成や維持に莫大な費用が必要になる。 帝国だってろくに所有していないっぽかったしね。


 しかも空中戦の相手が通常はいないのだから、攻撃ヘリみたいな運用になるのだ。


 誤解を恐れない言い方をすると、攻撃ヘリは空中戦が出来ない。 そりゃぁ自衛のために対空ミサイルを搭載する事はあるけど、通常は対空兵器なんて装備しないからね。


 で、今回イキナリのドックファイトだ。 経験も何もあったものではなく、次々と落されていく。 南無南無なむなむ


 現代ですら攻撃ヘリ不要論があるわけだし、その先駆けっぽいワイバーンライダーだからねぇ。


 そして相手をしているのは、バリバリのマルチロール機とも言える黒竜の子供だ。 現代でも同じだけど、攻撃機から見た攻撃ヘリって、タダの的だからね。


 あっ、最後のワイバーンが落ちていく。 可愛そうだが、コレ戦争なのよね。


 そう言う私たちは空を飛んでいるワケだが、そもそも空を飛べるほどの魔法使いや魔導士なんてものはほとんど存在しない。


 大体、私たちは人間ですらないので、ズルをしているとも思わない。


 だってほら、空を飛んでいるドラゴンに、降りて戦えなんて言わないでしょ? それと同じだよ。


 さて、航空優勢どころか制空権の奪取に成功してしまった現段階、聖都は最早もはやまな板の上のこいである。


 どうしようかねぇ。 聖都の滅亡なんて、下手すりゃ神話に残る話なのだから、ド派手にいきたいのだ。


 反物質弾頭、いっとく?



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カクヨム版(先行)


魔女転生 ~えっ? 敵は殺しますけど?~


https://kakuyomu.jp/works/16816927862939210704


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