第126話 聖王国編 ~えっ? 打倒聖王国ですか?~
カクヨムからの転載です。よろしくお願いいたします。
「聖王国を滅ぼそうと思う」
「イキナリぃ、何を言っているんですかぁ?」
打倒聖王国を誓った幼女、ハイガンベイナ6歳です。
勇者の処刑は恙無く終了し、その後の事を考えた。
今回の勇者はアレだったが、次回も同じとは限らない。 それに次々に暗殺者を送り込まれるのだって遠慮したい。
ならば臭いの元から絶つのと同じに、聖王国を滅ぼしてしまおうと考えたワケだ。
「言葉にしないとぉ、伝わりませんよぉ」
「まぁ、そうなんだけどさ…」
いや、考えていたのはそこじゃぁないんだ。 今回の旅に誰を連れていくかって事なんだけど…。
「私はぁ、当然に一緒に行くのですぅ」
『ママが行くなら、ミーティアだって行くのです』
「ハトリも一緒に旅に出るのー」
「だよなぁ」
まあこうなるんじゃないかと心配していたワケだ。
そこでこの街の防衛なんだけど、誰が適任なのだろう。
ハトリは…置いていくのは無理っぽいな。
当然、前回も連れて行かなかったヘルは…ヤッパリ連れていかないと拗ねるんだろうし。
ミーティアは論外だし、そうなるとポチを切り捨てたのが悔やまれる。
いや、待てよ。 大体、今のウチに攻め入ってくる勢力なんて存在するのだろうか?
北の領は領主の死から立ち直っていないし、隣町が攻め入るなんて考え辛い。
帝国は元々攻め入るのには消極的だったし、聖王国は暗殺者を送り込むので精一杯。
あれ? もしかして安全なんじゃね、我が領は。
なら全員で聖王国に攻め入っても問題ないかも知れないな。
「今回は、全員で聖王国に攻め入る事にする」
「当然ですぅ」
『わーい、ママと旅行です』
「また一緒に寝るのー」
まぁ何故か激しくトラブル臭がするんだが、気のせいだと思いたい。
「お嬢様、色々と政務が滞っているので御座います」
「任せたぞ、ウォルター」
最近、ウォルターが空気になっていたからね。 ここらで活躍の場を与えてやるのも上司の勤めであろう。
「お嬢様、それで済むとお思いですか?」
「まかりまへんか?」
「ダメで御座いますな」
「もう一声!」
「溜まりに溜まった書類を片付ければ、旅に出る事を許可しましょう」
「私が領主なのに、何故だぁぁぁぁ~っ!」
「今は国王様だからですよ」
そう言えば、建国関連の仕事とかやって無かったもんな。
「じゃぁ皆は旅に出る前までに、やる事を片付けておいてくれ」
「判ったのですぅ。 ふっふっふっ、これから忙しくなるのですぅ。 旅の間にベイナ様を調教し、私無しではいられなくするのですよぉ。 そのために入念な計画を立案するのですぅ」
「ふん、私はそんな安い幼女じゃないぞぉ!」
「ディスカウントさせれば良いのですぅ。 みょんみょん♪」
「ハトリは、新しいお風呂セットとお泊まりセットを容易するのー」
「うん、程々にね」
『ミーティアは、ペタンの抹殺計画書を書くです』
「いや、マジで止めてくれ」
「では私は、お嬢様をその間独占し、書類以外の事を考えられない様に致しましょう」
「いや、一番身の危険を感じるんですけどぉ!」
こうして皆は、旅の準備の取りかかった。 勿論、私を抜いてだっ!!
「お嬢様、次の書類で御座います」
「少しは休憩時間だけでも与えてくれ!」
「では30秒だけ」
「短くない?」
「長くした場合は、睡眠時間を削るだけですが?」
「畜生めーっ!」
どこに貯めてあったんだか、追加で山盛りの書類が持ち込まれる。 くそう、私よりも文官に仕事をさせろよ!
「あっ、因みに文官は徹夜続きで使い物になりませんよ? いやぁ、丈夫なお嬢様で何よりですな」
「鬼かっ!」
てか何でこんなに書類仕事が溜まっているんだ? 文官だってコツコツ仕事をしていたんだろう?
「こちらの書類は誰かさんが急遽、独立とか言い出した影響で、建国関連の書類が大半ですね」
「私の所為なのかぁ?」
「そしてこちらは、新憲法、新法律などの司法関連の書類です」
「三権分立とかやっておくんだったぁ!」
「分立の仕事が増えますよ? やりますか?」
「さーせん」
結局、一番偉いのはウォルターなのではあるまいか?
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カクヨム版(先行)
魔女転生 ~えっ? 敵は殺しますけど?~
https://kakuyomu.jp/works/16816927862939210704
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