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第10話 魔女屈辱~えっ? ダメ出しですか?~

カクヨムからの転載です。よろしくお願いいたします。

「あっ、ちらない天井だ」


 いや、言ってみただけなんだ。 勿論もちろん、いつも寝泊まりしている見慣れた部屋の天井である。


「おう、起きたか。 身体からだには何処どこも問題は無いし、病気の痕跡も無かったぞ」


 その言葉を聞いて、起き上がろうとする。


「うっ」


 頭痛がひどい。 頭の中でオタ芸でも踊ったんじゃないかって位には酷い。

 チカチカする。


「ん? 頭痛か? まあ、脳みそを強制スキャンした影響だな」

「強制つきゃん?」

「元々は、捕虜を尋問するのが面倒くさくなって、開発した魔術だ」

「何のために?」

「ベイナが使う魔術に興味があってな。 相手の心をへし折らないとレジストされる欠点があるが、対象が忘れている記憶すらもサルベージ出来る利点もある」

「ちょ、ちょんな事のために模擬戦をちたんでちゅか?」

「ああ、そうだぞ。 ちなみにお前は忘れている様だが、10歳の時にオネショをした本当の理由は、夢の中で貞子さだこさんに井戸へ引き込まれたからだ」

「わーっ、わーっ、わーっ、聞ーこーえー無ーいー」


 理由どころか、オネショした事も忘れていたよ!

 って、をぉい、乙女の秘密に何してくれてんだ。


 それに、「スキャン」とか「サルーベージ」とかの言葉を習得してんじゃねーよ!

 どこまで知られたのか、不安になるじゃないか。


「それにしても、日本はクソだな」


 カチン。


「YesロリータNoタッチって、それじゃあどうやって、幼女の健康を維持しろと言うのだ! 私なら舐め回すだけで健康状態から心理状態まで、把握する事が出来ると言うのに!」

「舐め回つ? ちょー言えばちゃっき、わたちの病気かどうとかって…はっ、裸?」

「うむ、たいへん美味おいしゅうございました」


 ダメだ、外に出しちゃいけないタイプだ。


「これからは、私がベイナの事をプティ・スールと呼ぶから、お前は『お姉様』か『グラン・スール』と呼ぶ様に」

「今度はマリみて…」

「当然だが、私はベイナを肉奴隷にするつもりは無い。 レンちょんみたいなのも大好物だ。 にゃんぱすー」


 日本のオタ文化はこえーな。


 よく、日本のアニメに染まった白人の動画とかを見かけるけど、一度見ただけで、ここまで侵食するとは。


「そう言えば、お前には言いたい事がある。 使用している魔術に関する事だ。 取りえず正座しろ」

「あい」


 シュールな絵図らだなぁ、おい。 裸の幼女に説教するロリババアとか。


 あれ? もしかして興奮していらっしゃる? 鼻の穴が広がってますよ、魔女様。


「お前が使用している科学技術を利用した魔術術式だが、一言で言えば効率が悪過ぎる」

「どういう意味でちゅか?」

「おや? 緊張しているのか? 何なら、どんな幼女でも一発でアヘ顔にする私のゴールドフィンガーで…」

「ちゃんとはなちを続けてくだちゃい!」

「まず指先に超振動の魔術を使用し、未発達な幼女の…」

「とっちじゃない! 術ちきのはなちでちゅ!」

「ちっ」

「ちっじゃありまちぇん!」


 油断も隙もあったもんじゃねーな。 日本のオタロリ文化も、紳士な部分だけは敗北してるし。


 いや、魔女様が真性のロリコンなだけか。


「まあ、楽しみは後に取っておくとして、魔術とは基本的にイメージで構築するモノであって、理屈で構築するモノではない」

「イメージ…でちゅか?」

「ああ、そうだ。 お前の世界の言葉で言うなら、量子力学だったか? 観測者の意思が結果に影響するとか言う」

「量ち論」

「設計図から構築するのではなく、完成図をイメージしながら、術式を構築する感じだ。 それだけでも、使用魔力量が半分以下になると予想している」


 ん? どう言う事だ?


 例えば雷の魔術なら、電子が絶縁を破って発生させるのではなく、稲妻を直接イメージして発生させろって事?


 もしかして、術式に無駄が多すぎるのかな。


 でもその場合、この世界では、結果から逆算して原因が発生する事が起こりうるとか?


 いや、でも特殊相対性理論では時間は空間と作用して、決して不可逆とは言えない。


 時間の流れを逆行する様な流れがあって、それが原因を作り出すとか? それとも、原因と結果が同時に発生するとか?


 量子力学は解明された部分が、少ないくらいだ。 理論を解明するために、11次元にするくらいには。


 つまりはアレだな。

 そーゆーモノだって言う。


「だが、途中から物理現象を利用するのは悪くない手だ。 実際あのサーモリック術式には驚かされた」

「手もあちも出なかったでちゅ」

「まあこれでも、世界最強の一角だからな。 私が攻撃魔術すら使用しなかったとしても、恥じ入る必要は無い」

「傷口にちおを塗られたでちゅ」

「そうは言うが、ベイナの実力は一般的な宮廷魔術師と比べても、同等かそれ以上だと思うぞ」

「本当でちゅか?」

「ああ、本当だぞ。 もっとも、魔力総量がブラックドラゴンにすら遠く及ばないのはどうかと思うがな」

「訓練はちています」

「そんなベイナに朗報だ。 短期間で魔力が増える、私特性のスペシャルドリンクを進呈しよう」

「有難う御座いまちゅ」


 魔女様って、どうしようもない変態だけど、こういった優しい部分もあるんだよな。


 ごく、ごく、ごく。


 ん? 何だか身体がムズムズと…って、痛い痛い痛い!


「はははははっ、効能は幼女の未発達な魔力器官をアレしたり、魔力路を押し広げたりするモノだから、全身に激痛がはしったりする仕様だ」

「ぐががががぁ~!!」

「だがまあ、安心したまえ。 もしも幼女聖水を放出した場合でも、私が美味しく頂く予定だ。 何と言っても、そのために裸にしたのだからなっ!」

「へるぷみー」

「言っただろう? 楽しみは後に取っておくと」


 計画的犯行だったのかよ!


 ああ、すっかりだまされたよ! ちくせう。



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カクヨム版(先行)


魔女転生 ~えっ? 敵は殺しますけど?~


https://kakuyomu.jp/works/16816927862939210704


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