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魔術大会1日目︰団体戦準決勝①

「1年生団体戦準決勝は1時間昼休憩を取った後に開始します!」


予選が無事終わり、代表用の席で固まって食事をとる。


「次の対B組戦、どうしようか」

「やっぱりどうにかしなきゃいけないのは王子の従者さんだよね!」

「ああ、さっきみたいに俺が突進しても倒せそうにねえぞ…」

「いや、いいんじゃないかな、予選と同じ感じで」

「え?いやいや無理だろ」

「あれやろうよ、アラン。そしたら一撃で倒すとはいかなくてもそれなりに善戦はできるんじゃない?」

「あれ?あれか…いやどうだろうな…」

「うんうんいいね!アランならできるよ!」

「ジークまで……うし、そこまで言うならやってやる!」

「その意気だ」

「良かった!僕達はどうする?」

「私たちは様子見ながらうまく対応しよう。もしやって欲しいことがあれば指示するよ。サインは覚えてるよね?」

「うん大丈夫、了解!」


――――――


「少しいいですか」


作戦会議から少し時間が経ったあと、突然声をかけられる。声の方を見るとちょうど話していた第2王子の従者、ランドルトだった。


「はい、なんでしょうか?」

「いえ、大した話はないのですが、試合前に少し挨拶をと」

「なるほどそういう事でしたか。こちらまで出向いてくださりありがとうございます」

「私に敬語を使う必要はありませんよ。私はラクア殿下の従者に過ぎませんから」

「それを言うなら私は平民ですし、双方敬語を使わないならともかく私だけという訳には参りません」――――


という具合で貴族社会特有の(?)(私は平民だが)結論を言わないのらりくらりとした会話が続く。


「なあ、これ俺らも何か言った方がいいのか?」ボソッ

「いやでも何話せばいいかわかんないしカナに任せておけばいいんじゃないかな…」ボソッ


「…おっと、長く話しすぎてしましましたね。それでは失礼します。後ほどの試合でまたお会いしましょう。」

「はい、こちらこそ」


ランドルトは自分の席に戻っていった。


「…結局あいつ何が言いたかったんだ?カナ」

「わからん」

「分からないのに話してたの!?」

「うん。いや言ってることは分かったけど、結局大した内容じゃなかったし、このタイミングで話しかける意図はよく分からなかった。多分相手を品定めしたいか、何か情報を引き出そうとしたか、単なる気まぐれか…ってところだろうけど」

「へえ…貴族って難しいね…」

「ジークも貴族だけどね…」


――――――――――


「それでは昼休憩も終わり、準決勝を開始致します!準決勝第1試合はE組対H組!予選で圧倒的な活躍を見せたベークマン選手に注目です!」


次はあの筋肉隆々ベークマンの登場だ。


「まあ何となく結果は見えてるけどな…」

「そんなこと言ったらE組が可愛そうじゃない?さっきのC組よりは粘ってベークマンの力量をもう少し見させてくれるかもしれない。」

「それも十分可愛そうだよ、カナ…」


「それでは、始め!」


予選同様ベークマンがE組に走り出す。


「アースウォール!!」

「E組が不思議な陣形を取っている!なにかの作戦か??」


予選のC組と違い、E組は3人で固まって1人が土魔法で防御している。


「へ、隠れちまったな。ならこれならどうだ!」


ベークマンが放った土の槍、というより尖った山のような攻撃が土の壁を見事に破壊する。


「フレイムスフィア!」

「ウインドストーム!」


だが、その間魔法を準備していたらしいE組の2人が予選と比べてかなり強い攻撃を間髪入れずにお見舞いする。さらに風と火の魔法がうまく相互作用し、融合して巨大な一撃となってベークマンを襲う。


「チッ!!」

「ベークマン選手に魔法が直撃!万事休すか!?」


ベークマンは避けきれずにもろにその一撃を食らってしまった。


「よし、ベークマンを倒したぞ!」

「アースランス!」

「ファイアボール!」

「うわっ!」


「これは!ベークマン選手ダウンか!?E組3人とH組2人で魔法の打ち合いだ!」


しかし本当にベークマンがあれだけで…


「あーびっくりした」

「なっベークマン!?」


倒れてくれれば良かったんだが。ダウンどころか大して怪我した様子もない。


「ベークマン選手ダウンしていなかった!」

「へっ!あれくらいで倒れてたまるかっての!…しかしあれだな、お前らにはお礼しないとな!!」


ベークマンが怒ってるのか興奮しているのか分からないが、剣をその場で思いっきり振り下ろす。するとそれに併せて巨大な土の波が起こる。


「うわっ!」

「なっ!!」

「ぎゃあああ!!」


「E組1人戦闘不能、2人場外で全員失格!勝者H組!」


結局あっという間に決着が着いてしまった。


「うわあ…」


あまりの結果にあのジークが若干引いている始末だ。


「なんつーか…あっけないな…」

「だね、結局実力も分かったようなわかんないようなだし…」

「と、とりあえず次勝たねえとな!」

「うん」

「そうだね!」


――――――――――――


「次は準決勝第2試合!A組対B組です!」


――――――――続く

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