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爆縮と体温の機知(2)

家のあるホームレス

背景を切り取る

トリミングしながら

欲しい所に枠を作る

これで絵になると

安住に腰掛けて

腐らせた人は

五万といる

どうして腐ったのか

分からずに

全てを投げ捨てて

新しい椅子を探し

また腰掛ける

後の行動が

自らを語っていると

知らずに


穏やかな風は

当たり過ぎると

風邪を引く

意味が変わる瞬間で

もっと穏やかな風を求める

無欲ではない

あったら良いなという形は

既に欲望である

老若男女問わず

必ずある

ナノ単位になろうと

下衆な欲に結び付く物を

ちゃんと持っている


意味無き変革は

究極の自己満足で

自分以外には価値が無い

だから、直ぐさま

何処かが折られて

忘れてしまった好きな物に成る

あの中には

居心地の良い場所もあっただろう

他人に流されるとは

目的地の無い

旅人に成るような物だ

風だけでふらついている

丸まった旅人だ


動く小さな虫を見て

自分にも

この形があっただろうと

静かにページをめくるが

何も無いという

自己否定と自己批判に

この虫を用いている気がする

ただの懸命な生き方が

賢明な判断の所為で

痩せ細る

心情と冷たい判断の隙間に

新しい空間を作りたい

そこに住まうのが

人間らしいということだ


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