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どちらにしても

私:「歴史に『ifは。』とよく言われますけれども、もし秀吉が亡くなる前に秀頼が成人していたらどうなっていたのでありましょうか?」

所員:「実在しました秀頼は、長じてもお母様から耳打ちされた言葉をオウム返ししていただけでありましたが。」

私:「特に抱えている問題の無い時代でありましたら、それでも良いと思われるのでありますが。実際、家康は誰が将軍になっても構わない組織を。それも政権を運営するものが討幕することが出来ない仕組みを構築することによって、260年に渡る太平の世をもたらしたのでありますから……。」

所員:「同じことが豊臣家では出来なかった。」

私:「豊臣家に対抗し得る力を持った外様の勢力が政権の中枢にいましたからね。」

所員:「仮に外様の勢力が豊臣家に対し叛旗を翻した場合、その勢力を駆逐することが出来るだけの豊臣恩顧の勢力が居なかった。と……。合算すれば対抗することが出来るのではありますが、彼らを一つにまとめることが出来る人物は太閤殿下独りしか居なかった。」

私:「本来であれば跡を継ぎました秀頼のもとに集まることになるのでありますが、残念ながら秀頼の齢が若過ぎた。そうなりますとたとえ秀吉恩顧の武将であったとしましても頼りとなる後ろ盾が必要となります。これは三成にも言えることでありまして、現に三成が頼みとしていました前田利家が亡くなると同時に三成は身の危険に晒されることになってしまった。そんな不安に駆られる彼らに目を掛け、豊臣政権下における影響力を高めていったのが徳川家康であった。と……。」

所員:「で。もし秀頼が既に成人していたら。になるのでありますが、そうなりますと秀頼は太閤となりました秀吉の様子をつぶさに観察して育つことになります。」

私:「秀吉が今の地位に至るまでの苦労を知らず。天下人である秀吉の姿が豊臣家にとって当たり前の姿である。で育った秀頼が跡を継ぐことになる……。」

所員:「……何か顔色が優れませんが……。」

私:「家族経営の。それも親子が相並び立つ会社でありますか……。大抵、親子での意見は合わないのでありますが。親が子に弱いと言うのでありましょうか。子供のほうが怖いもの知らずとでも言うのでありましょうか。勝つのはまず子供のほう。これはまだ。なのでありますが、勤めていて堪えましたのは仕事場で決めたことが親子の会話で引っ繰り返ってしまうことがありまして……。引っ繰り返ることも、まだ許容……う~~~ん。なのでありますが、困ってしまいますのが子供のミスをトップである親が従業員に転化してしまうことが……。ハタから見ていれば面白いのかもしれませんが。中で働いているものからしますと……。」

所員:「それが転生することになる前の。今の勤め先への転職するに至った理由の1つでありますか。」

私:「私の場合は転職に動く云々の前に倒れてしまったのでありましたが……。そんな状態に秀頼が育っていたとしたら、さすがの三成も……。」

所員:「もし秀頼が我がまま放題に育ったのでありましたら、たぶん。『このままではいけない。』と秀吉も自分自身にネジを巻くことになったと思われますが……。」

私:「状況判断が怪しくなった創業者と、創業者はしっかりしているけど子供の意見を受け入れてしまい。面倒臭い部分の全てを従業員に押し付けて来るのとでは……どっちがきついのかな……。」

所員:「これで創業者が亡くなられてしまいますと。」

私:「いよいよ歯止めが利かなくなる……。」

所員:「代が替わりますと継がれたかたは自分の色を出したがるものであります。そうなりますと厳しい立場に追い込まれることになりますのが、先代からの従業員。それもこれまで中枢を担って来た人物。これは会社組織のみならず。国の体制にも言えることであります。で。豊臣家の中で中枢を担って来た人物となりますと。」

私:「……三成は、どちらにしても虐げられる立場にあった。と言う事なのでありますね……。」

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