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宇喜多秀家に焚き付けられ

増田:「備前(宰相=宇喜多秀家)がうるさくてな……。7月に入って間もなく。お前(三成)が会津に向けて出発しようとしていた、まさにその時に秀家は豊臣神社で出陣の儀式を行っておってな……。」

私(三成):「豊臣の仕事で会津に下るためとも考えることが出来るが?」

増田:「俺もその時はそう思っていたんだよ。で。その2日後に北政所の使者と秀家の嫁が神楽を奉納しておってな……。えらく大掛かりなことをやっているな……。程度で見ていたんだけれども。それが終わるや否や秀家が急に『家康を討つ!!』と言い出して来てな……。」

私(三成):「そう言えば前年の北陸の時、前田利長が豊臣家に仲介を依頼した相手も秀家だったな……。」

増田:「あいつの嫁の家が家。と言うのもあるのだが、あの時既にお前は国もとに帰っていたから知らなかったと思うが、あの時も大変でさ。あいつをなだめすかすのに苦労してな……。『朝鮮出兵における費用が嵩みそれどころではない。』と言いながら時を稼いでいたら、あいつはあいつで自分の家の家臣同士が揉め出したことも幸いして、押し切ることが出来たのではあったが。今回は、奴の家が落ち着いたことに加え、家康が大坂から遠く離れた会津の地に行ってしまったため、秀家を抑えることの出来る人物が居なかった……。で、仕方なく私に前田。そして長束の3人で『亡き太閤殿下の遺訓に背いている。』として家康を提訴すると共に、秀家の暴走を食い止めるべく恵瓊殿を通じ、輝元様の出馬を願った……。これが実情であって、正直私は……乗り気ではない。」

私(三成):(……それでこいつは味方に資金を出さないばかりか、家康に情報を漏らすことにより保身を図ったのか……。)

増田:「で。お前のことをどうしようか?と思っていたところ大谷殿から『あいつ暴走しようとしているから何とかしてくれ。』と報告を受けたので、今回こうして佐和山にやって来た。と言うわけである。」

私(三成):「ところでその秀家様は今、何をされている?」

増田:「あいつ、坊ちゃんだろう。しかも天下を取った後の太閤殿下の姿しか知らないからさ。自分が一言言えばその通りになるとでも思っているもんだからさ。で。何も無んだよ。あいつ。だから宇喜多の家があんな感じになったんだけどさ。そんな奴に取っ捕まってしまったからさ。こっちが駆けずり回らざるを得なくなって困っているんだよ。このままあいつを大将にしたところで50万石対250万石では、大名連中は当然家康の側に付くことになるのがわかっているからさ……。恵瓊殿に頼み込んで輝元様に上坂を願ったのではあるが、さっきの恵瓊の話ではないが、(吉川)広家との話が付いていないどころか広家はその話自体をまだ知らない。大坂に向かっているらしいが、それは家康のもとに馳せ参じるための中継地として。と言うことは当然、広家は家康のことを悪くは思っていない。そこへ来ての『家康追討軍の総帥に毛利輝元が就任』なんて話を聞いたら……。」

私(三成):「怒り狂う広家に、弁で勝てるもの無しの恵瓊。その間に挟まれる輝元……。」

増田:「ほかの大名はほかの大名で、今兵を起こして大坂に向かっている連中は=家康に味方するためであるから、たとえ120万石の輝元が秀頼様を従えて。となったとしても。どちらに味方するかわからないのが正直なところ。故に畿内の何処かで動きを停めさせ。強制的にでも毛利方に組み込まなければならない。それを何処でやろうか……。と悩んでいたところ。吉継からお前についての情報が入ったものだから。なら江北のポイントにお前が居るんだから……。でお願いしたんだよ。俺が出来るのはここまでだぞ。ここまで俺が頑張ったんだから、現場のことは何とかしてくれ。お前も秀家同様。家康を倒したいんだろ。」

私(三成):(確かにそうではあるのだけれども……。こんな無謀な戦い仕掛けるほど私は……。)

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