なんだこれ。
土曜日に1,000pv到達していたみたいです。皆様、応援ありがとうございます。
「あの令嬢、キャラ変わりすぎだろ…。」
「ん。」
ローブの少女が十人ほどの男たちを、液体と肉塊へと変えた道に“一人”の少女が現れた。色白の肌に、この辺では珍しくない黒目黒髪の少女だ。ただ目の前に映る惨状に対して、その瞳を背けることなく、何の感情も読み取れない。
「これどうするよ?」
「お片付け?」
「俺達だけじゃ、無理でしょ…。」
「やらせればいい」
「誰に?」
「じじぃ。」
「じじぃ?あぁ『魔王』の人か。」
「ん。」
不思議なことに、この道で生きている者は、少女だけのはずだが、聞こえる声は二人分である。
「じゃあ、『魔王』に連絡入れといたから、俺達は彼女に接触しようか。」
「ん。」
「遅かったわね。そのせいで、変な虫に絡まれたじゃない。」
黒髪の少女が、再び怪しいローブ姿になった少女に接触するために、“気配を読みやすく”した途端、怪しい少女は開口一番そういった。やはり、その声は不機嫌そうであった。
「変な虫?」
「あの男達だろ。」
「ん?あれは、一般的な人族。翅もなかったよ?」
「いや、虫ってのは比喩だぞ…。」
「面白い漫才ね。芸人に向いてるんじゃないかしら。」
嫌味を無視されたローブ姿の少女は、不機嫌そうな声に侮蔑の意も込め黒髪の少女を睨む。だが…。
「ん。」
「おーい。照れるところじゃないぞ。」
「?褒められた?」
「褒めてませんわ!」
黒髪の少女は、頬を染めたが、すかさずもう一つの声に訂正させられた。まさかローブの少女は嫌味が褒めていると勘違いされるとは、思ってもみなかったようだ。片や怒っていて、対面するのはなぜ怒っているのか分からないという、二人の間に微妙な空気が漂う。
「ま、まぁ、とりあえず俺らが拠点に案内するよ。」
空気となっていたもう一つの声が、その場をとりなすために二人に話しかける。
「そうですわね。ここで言い争っていても、どうしようもありませんしね。」
そうして二人は、日光が入りにくいほどの迷宮と化した旧市街を、進んでいく。
「ところで、何それ?」
何度目かの角を曲がり、何度目かの家の上へと出たとき、黒髪の少女がおもむろにその口を開いた。
「それってどれかしら?」
「フード付きローブ。」
「正体隠すなら目深ローブでしょ?」
「むしろ、目立つ。そもそも、あなたの顔隠さなくても大丈夫。」
「それは、私の顔が地味だから?」
「それもそうだけど、まぁいいか。着いた。」
そう言って少女達は一つの扉の前に到着した。
「ここなのね?」
「そう言ってる。」
「あなた、もうちょっと愛想良くできないの?」
「うるさい。」
黒目の少女は、無視して扉を開ける。その先に広がっていたのは、ベッドが一つと、薬品だろうビン詰めされた液体が、陳列された棚のみがある殺風景な部屋だ。
やっとのこと、主人公ペアを出せました。
誤字脱字、感想などお待ちしております。