考える上で最悪なそれ
うわ…。
更新したのいつ?
だ、だいぶ前。
デロン。
あーーーー、二周年が目前なのに!!
と言うわけでお持たせしました。
時はお昼休み。つまりは、昼食タイムである。
俺とルナは、学園内の食堂が魔獣が立ち入り禁止であるということから、中庭に来ている。残念ながら、昼食を作る時間がなかった。
いつもはルナが料理を作る予定になっていたが、初日の今日の朝は弁当を作る時間が無くて、昼食は買う事となった。
本日のお昼は、焼きそばパン。炭水化物オン炭水化物の暴力的なカロリーをを提供するお昼ご飯である。好みは人それぞれだが、購買の位置が分からず彷徨った俺達が、買えたのが余り物のこれだけだったことを考えると、どうやら焼きそばパンは、人気が低いようだ。
美味しいと思うよ?うん。
ただね、焼きそばがベチョベチョしてるし、焼きそばパン用のパンを開発したとかじゃなくて、既存のコッペパンみたいなパンに縦に切れ込みを入れて、焼きそばを入れたパンを販売してるだけなんだよね。
そもそも、焼きそばが微妙にパスタの麺みたいなんだよ。だから、焼きそばぽくないと言うか、なんというか…。
「お腹に入れば一緒。」
ルナはこう言ってるけど、無表情な顔が若干、ホントに若干渋くなっているのが分かる。
「そうは言っても、美味しくは無いんだろ?」
「美味しくは無い。でも出された物は、食べる。」
「出されたと言うか、買ったんだがな。」
「そんなに言うなら、シェイドにあげない。」
くっ。こんなというか、魔獣の体を得たことで、俺は元々の形の無い魔力だった俺に様々な変化があった。その一つが、空腹と言う概念だ。
簡単に言うと、胃ができて体ができたので、体を動かすためのエネルギーを食事から得る必要が出てきたという事だ。
それに、十数年ぶりの実態ある体はどこか“違和感”を感じる。
前世で二足歩行だった俺が、この魔獣の体の元となったブラックウルフ同様の四足歩行をしているからだろうか?うーん。それじゃない気がするんだが…。
「ホントに食べないの?」
思考に没頭していた俺に、ルナが心配そうに声を掛けてきた。
「ごめん。考え事していた。」
「女?」
「なんで?!」
どうしたらそんな思考になるんだ?!
俺とルナが、そんなほのぼのと中庭のベンチで昼食をとっていると、誰かが近づいてきていた。
「見つけたぞ。」
俺達に近付いて、声を掛けてきたのは、傲慢の守護者ことエルフのモーリスだ…。え?
「誰?」
「おいこら。」
「魔獣がしゃ!!と言うより可愛い!!何これ可愛い!!」
「「…。」」
そう言って、俺達の前ではしゃぐのは年相応の笑顔を振りまく、傲慢の守護者ことエルフのモーリスだ…。え?
「可愛い!!」
「あ!」
余りのはしゃぎっぷりに呆然としていたら、ルナの手からモーリスは俺を持ち上げた。
「可愛い!!」
そう言って、頬ずりを始めるモーリス…。これは一体誰ですか?
外見は確かに、入学式の時に見たモーリスである。ただ、内面が、っ!!
「っ!!」
「離せ。」
頬ずりをしていたモーリスの首元には、ナイフ。そして、足元から全身を襲う感覚。俺知ってる。これ殺気て言うんだ…。
そして、この体の芯が凍りつく感覚と共に発せられた、ルナのどす黒いとしか形容できそうに無い声。いつもの、平坦で抑揚と言うか感情を感じさせないルナの声と違う、真っ黒な声。
感覚も相まって、それが目の前のルナから出たのが呑み込めない。それほどまでに、俺の知ってるルナと違う。
「す、すまない。これは、っ!この子は、お前にとって大事なも―」
「次は無い。」
モーリスの言葉を遮って、ルナが俺を彼女の手から取り戻した。モーリスの首には、赤い線が…。
「すまない。」
そう言って、モーリスは頭を下げた。
「そう思うなら、消えろ。」
ちょ!怖いです。怖いですよ、ルナさん!!
「本当に、すまなかった。」
「だったら、消えろ。」
さ、流石に、これはまずい…。なにより気まずい。
「ま、まぁルナ。モーリスも―」
「モーリス…?」
「モーリスさんも謝ってますし、ここは許してあげたらどうでしょうか?」
怖ぇよ!!
「また、――――。やっぱり――殺―。」
え?何?ルナさん?何?!
小声で、今のテンションで話さないで怖いから!!
しかも、さらっと、“殺”って“殺”って聞こえたんだけど!!
「本当にすまなかった。」
モーリスは、モーリスで元の堅苦しい喋り方に戻って、頭を下げ続けている。
「あ、あのールナさん?」
「何?」
「そ、そろそろどうにかしないと、っと私思うんですが…?」
「ちっ。」
し、舌打ち…。
「学園―――殺――のに。」
ひょーーダメです!!ダメですよぉ!!!
誤字脱字・感想などお待ちしております。




