表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
128/130

第百二十七睡 席替え感

 さてさて、体を動かしたから疲れちまったな。一回もボール触ってねぇけど。


 これは寝る充分な口実になるな。うん、なる。


 ブス姫の家は広く、一人一人に別々の部屋が分け与えられている。


「俺の部屋は……うわ、ブス姫の隣かよ。ヤダなぁ」


「うっさいわね!何よその席替え感!!荷物置いたらとっとと下に降りてきなさいよ!夕食も用意してるから!」


 いたせりつくせりでんな。まだ野宿とか一回も経験してないんだけど。こんな甘っちょろい人生でいいのかな。


 何回か死んでますけどね。


「もう片方の隣は……うわ、タラ子かよ」


「何ですかそのリアクション。ブス姫さんと同じ扱いされるとか生恥すぎて泣きそうなんですけど」


「うん、それを目の前で言われたアタクシの方が泣きそうなんだけど」



 その後も普通に飯、普通に風呂、その後で普通に布団に入って………特になーんにもなかった。本当に普通。少し平和すぎるくらいに。

 


 見慣れぬ天井に視線を定め、ボーッとする。


 今日出発してたら、やっぱり危険だったのかな。


 ミュガナッチェの野郎は危険だ。特にこの間の全滅エンドは最悪だった。


 つか、今考えたらポラポラ、ミュガナッチェのこと“ズーガルト”って呼んでたよな?


 それに“あの時みたいに見てただけ”って……二人は前に会ったことがあるのか?


「また寝らんねぇよ、ったく」


 タラ子の家でもこんなことがあった。あの時はブッキーの部屋で話をして、その後でタラ子に……。


 あまり外に出るべきではないだろうが、夜とは思えないくらいに賑やかだし大丈夫だろう。思考を整理するためにも、ちいとばかり散歩でもしてみようかね。



次回……メインキャラの四人目、万を持して登場。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ