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すべては親父を殴るために  作者: 零崎虚識
プロローグ(2012年9月)
2/5

旅立ち(前日)

やっちまった………徹夜のテンションで思いついたやつを投稿してしまった……


いや、まぁ、ストーリーは出来てるから大丈夫!………なはず(笑)

「母さん、やっぱり俺明日行くよ。親父を探しに」


「でも、どこにいるのかわかってるの?あの人もう200年もここに戻ってきてないのよ?」


200年……俺が生まれてから明日でちょうどそれだけの年月が経つことになる。


親父は俺が生まれてから名前だけつけてすぐにどこかへ旅にでたらしい。


顔も知らない親父だけど、そんな文化もない頃から毎年家族の誕生日にはプレゼントが届いていた。


だけど、いつからかそのプレゼントは間違った方向に進みトーテムポールやモアイ像、自由の女神(1/3スケール)、エッフェル塔(1/4スケール)など置き場所にも捨て場所にも困るようなものが送られてくるようになった。


そんなものが島中にあるせいか、ここは俺達家族以外誰も住んでいない小さな島だけど地元の漁師さんたちからは『いろいろと間違った島』なんて呼ばれてしまっている。


いったいどこでそんなものを手に入れたのかとか、そもそもどうやって送ってきているのかとか謎だらけのプレゼントしか今まで親父がいるであろう場所の手がかりは無かったけど親父も気が緩んだのかついに足取りを掴むことができた。


「最近親父が始めたらしいブログを見つけたんだ。世界中を旅してその記録や自分の日常を書いた『鬼の散歩日記』。こんなのやるようなの親父しかいないだろ。」


それにこの前送られてきたリオのカーニバルの衣装と、ちょうどその3日後に更新されたアマゾン川のポロロッカはどっちもブラジルだし。


…………となると、もしかしたらこのポロロッカでサーフィンをしているゴッツいおっさんが俺の親父?


いや、まさかな……だって次の写真で『サーフィン大会優勝』って書いてある賞状もってるし…


まぁ、会えばわかるだろ。


言っとくけどコレはけっして現実逃避じゃないからな。


「だから俺、このサイトを追っかけて親父に会って一発ぶん殴ってくるから」


「あんた……まだ根に持ってたのね?あの人があなたの名前を『桃太郎』にしたこと……」


「あたりまえだろ!?なんで鬼ヶ島の鬼の俺に桃太郎なんでつけるんだよ!というか、母さんも爺ちゃんも婆ちゃんもなんでOKしたんだよ!爺ちゃん達なんか一度桃太郎にボコボコにされてるはずだろ!?」


「だって、ほら、強そうじゃない!」


「その雑さが嫌なんだよ!それに、あのプレゼント!アレのせいで今は鬼ヶ島と違う理由で誰もよりつかないんだぞ!?」


「いいじゃない、平和で」


「鬼のあんたがそれを言うか!?」


「そんなこと言ったら、鬼なのにブログを始めたお父さんや妖術とかまで使ってVRMMOを実際に作ろうとしているお爺ちゃん、お婆ちゃんはどうなるのよ」


……そうなのだ。ここは鬼ヶ島。爺ちゃんと婆ちゃんは桃太郎(俺じゃないぞ)の物語に出てきた鬼なのに変な発明品ばっか作る発明家、今はまだマトモなもの作ろうとしてるみたいだからいいけど……それで母さんはたいていのことを気にしない性格なうえに天然で無自覚なS、親父は放浪者っていうわけのわかんない家系なのだ。


「とにかく!爺ちゃん達には許可も選別も貰ってるから明日には俺は行くからな!」


「それは、私からも何か選別を寄越せっていう催促かしら?まぁ、いいわ。じゃあ私は船を用意してあげる。……………桃の」


「あんた最低だよ、こんちくしょう!!」


もうヤダこの家族……


「『日本一!』の旗もいる?」


いらねぇよ!!

厳蔵さんの息子………桃太郎。


目指せ!まともなコメディー作品!!

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