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新しい人生の新しい学校生活 7

こんかいは少し短いです。

すみません!

 それを計算すると、10万円相当になる。

 この世界の通貨は硬貨を使っている。紙幣はこの世界にはない。

 硬貨。日本ならアルミの1円、銅の5と10円、正確には銅ではなく銅と亜鉛を6対4の比率で作られた黄銅と、9割以上が銅でほかを亜鉛とスズで作られた青銅が正しい。ちなみに5円が黄銅。10円が青銅だ。ここも硬貨にそれぞれ価値が決まっている。使われている鉱石は日本で使われているものと変わらないものから、まったく別の、地球には存在しないものまである。

 一番安いのがアルミで次に銅、ここら辺は地球と同じだが、つぎは銀、金と続きプラチナまたは白金でミスリル、ヒヒイロカネ、オリハルコンと硬貨の価値が高くなっていく。下から順に10の位ずつ上がっていく。

「これでいいですか?」

 セスはミスリルを1枚取り出し店主に渡す。

「…………」

 店主はポカンと口を開けてかたまった。

「あの~?」

 セスが声をかけると店主は我に返りミスリルを受け取る。

「いやぁ、すみません。初めてミスリル硬貨なんて見たもんだからつい」

 店主は頭をかきながら頭をさげる。

 店主から肉を分けた袋持ちその場を後にした。

 30キロの肉をもち次の目的の場所を探す。

 結構な距離を歩きやっと目当てのものがある広場を見つけた。

 そこは野菜売り場だった。

 先ほどまではほとんどが屋台などが多くたまに違うものが売っているぐらいだったが、ここは完全に野菜果物などが売っていた。ついでに言うと肉も売ってある。

 周りを見渡しながらこの広場を一通り見て回る。

 セスはここだと思う場所に向かう。

 その場所はセスが来た道からまっすぐ進んだところの野菜売り場だった。

 そこにはいかつい顔をした店主がいた。

 野菜はほんの数種類しかない。

 なぜかここを選んでしまった。

 店主は怖い、おまけに野菜の種類は少ない、もっといえばどの野菜も失礼だがきれいではない。が、ここを選んだ。選んでしまった。

 多分、ここを直感的に選んだのだろう。

「シロクサとトウガの実、ハクライをそれぞれ1カガンお願いします」

 カガンはカルガンの一単位下の単位だ。

 つまり1キログラム。合計三キログラムある。

「…………1000デジベルだ」

 いったんの間がありどすの利いた声で値段を言う店主。

 セスは言われた通り1000デジベルを店主に手渡す。

「…………どうも」

 また間をおいて礼を言う店主。

 セスは必要な食材を買い、ほかに必要な物がなかったか少し考え、先ほど来た道に戻る。

 メインストリートを半分くらい戻っていたところで何やら人だかりができていた。

 このままでは帰れないなぁと思いつつ人ごみをかき分けていくと、二人の男がそこにはいた。

「おいおい! てめぇ、ちょうしこいてんじゃねぇぞ!」

「はぁ!? お前から当たってきといて何ほざいてんだ!」

 言い合いをしていた。

 何かと難癖をつけたがる人とつけられた人の喧嘩。これを見て喧嘩を止めずに応援している人、ただ見ている人、あげくのはてに賭けまでしている人といろいろな人がいた。

 このままでは帰れないので喧嘩を止めようか考えたが、そんなことに首を突っ込みたくないセスはそのまま横切ることにした。

 まんがいち男たちに絡まれてもこまることはない。

 セスが喧嘩の中心から外側によりながら通り抜けようとしたところで押された。

 誰かに中心に押されたのだ。

 そのままセスは少しよろけながら中心に近付いてしまう。

 それを見て周りから変な眼で見られる。こんなことでどうこう思わないが、少々面倒だ。

 男たち二人がこちらに気づき凝視してくる。

 セスは何知らぬ顔でそのまま出て行こうとすると、

「おい、なんだてめぇは! なんかようがあんのかぁ? あ゛あ゛?」

 絡んできた。関係ないのに絡んできた。

 セスは面倒そうにため息をつく。

 その行為に先ほど絡んできた男が近付いてくる。その間に絡まれてた男はその場を逃げ出す。

 セスあっ、と声を出すが男には聞こえなかった。

 こちらに近づくと同時にがやがや言っているが、聞く気がなく、面倒そうなため息をまたつく。

 それが癇に障ったのか男の機嫌がさらに悪くなる。

 ため息するのやめろよと言いたくなるがしょうがない。面倒なのだから。

 男がセスの眼前にいた。この距離なら殴られる距離だ。

「何なんだてめぇはぁ! ちょうしこいてんじゃねぇ、くらあすぞ!」

 こちらを睨みつけてくるが、先ほどいた野菜売り場の店主の方がまだ何倍も怖い顔をしていた。

 正直この男はまったく全然これっぽっちもいっさい怖くない。

「……クスッ」

 セスは少し鼻で笑ってしまった。

「ちょうしこいてんじゃねぇぞぉ!」

 それを見て男は堪忍袋の緒が切れたのか殴りかかってくる。

 セスはめんどくさくそのパンチを見ていなかった。殴られた。左の頬を。

 殴られて、あぁ、前にもこんなことがあったような、と昔を思い出していた。

 殴られた反動でよろける。が、倒れるほどではない。口の中で鉄の味がする。口の中を切ったようだ。

 セスはクスリと笑う。すぐに向きを変え館のほうえ向かう。

 その場にいた野次馬や男はポカンとしている。

 そんなことはどうでもいいセスは歩いていく。何事もなかったかのように。


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