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新しい人生の新しい学校生活 4

遅くなってしまい申し訳ないです!


長々と30分以上話した校長が台上から降り、生徒会長などの話があり、最後の方に首席としてユーナの話があり、約1時間ほどつづいた入学式は閉会式をし終了した。

セスは講堂前に移動していた。

入学式が終わり講堂前に各自のクラスが書かれた張り紙が張り出されていた。

周りからは歓喜の声や落胆の声が聞こえてくる。

隣でも歓喜の声が聞こえる。

「やった! 私達一緒のクラスね!」

「本当に偶然ですね!」

「ええ、一緒のクラスに慣れてよかったわ」

リリー、ルーティ、シーナの順に声をあげる。

「セス君は?」

次にセスにクラスを聞く。

「Eクラス」

セスは自分のクラスを言う。

「一緒!? やったね!」

リリーは飛び跳ねて喜ぶ。そんなに喜ぶことか? と思ってしまう。

今だ喜んでいる三人を見ていると、

「セスさーん!」

騒がしい中セスを呼ぶ声が聞こえてくる。

声の方を確認すると、

「セスさんはクラスはどこのクラスでしたか?」

また、クラスを聞かれ、

「Eクラス」

同じように答える。セスに声を掛けたのはユーナだ。

「えっ? セスさんはEクラスなんですかっ!?」

驚きすぎ、と言いたかったがその言葉を言う前に、

「セス君はこの人とどんな関係?」

と、シーナがイタズラを考えついた子供のような顔で聞いてきた。

「どのような関係と言われても……」

どう答えようかと言葉を選んでいると、

「セスさんは私の……」

ここで言葉が止まった。

セス的には、の、ではないんだが、と言いたくなったがそれを飲み込み、

「その人は一応知り合い」

と、簡単に分かりやすく関係を答える。

「そっ、そうですっ! 私達は……」

言葉を思いついたのか声を上げる、が、

「ところで、さっきの話なんだけどさ」

またもやシーナによって言葉を遮られる。

かわいそうだな、とか思いつつシーナの“さっきの話”について気になった。

「さっき話した髪のことなんだけど、どうしてそんなに長いの?」

……またか、と思いつつ、

「わかったよ。僕の髪が長いのはただ切る時間とかがなかっただけなんだ」

顔はポーカーフェイスであり、まぁ、ありえないと思うが、らしい言い訳をして、この話を早く終わらせようとする。

「そっか、そう言う理由なんだ……」

単純なのかシーナはセスの言葉を信じる。

内心ホッとしながら先ほどから話を聞いてもらえないユーナの方を見る。と同時に、時計を見る。時間は9時50分。周りにはもう他の生徒は見当たらない。多分全員教室に向かい、もう入っていることだろう。

「もう時間だよ」

セスはそう言いすぐに教室に向かう。

「えっ!? あっ!」

時計を見てユーナは急いで自分のクラスに駆け出した。

ユーナのクラスはSクラスのためここからは少し遠い。教室には10時までに入るように言われていた。セス達も急がないといけないわけだが、如何せん距離が違う。走らないと間に合わないユーナは教室までの距離と時間を考えて駆け出したのだ。

急いで走って行ってしまったユーナをほうけた顔で見ていた三人は、先に教室に向かって歩いてるセスを見て、

「「「あっ!」」」

我に戻った三人はすぐにセスの後を追う。セスに追いつき、

「ちょっと! なんでおしえてくれないの!」

理不尽な怒りをぶつけてくるリリー。

「ちゃんと言った。気づかなかった君たちが悪い」

セスはきっぱりと言う。

「うっ……そ、それはそうだけど!」

なにも言い返せないリリー。納得がいかない顔をしている。

教室には3分もせずに着いた。

中入ると生徒全員がいた。セス達が最後のようだ。(まぁ、当然なのだが)

教室の中には500人ほどの生徒がいた。

だが、なぜ、一つのクラスに500人もの生徒がいるのかというと、この学園には毎年1000人を軽く越し約3000人もの人間が入学するからだ。

3000人。

一つの学年にしては多いと思うだろう。

だが、このラシウス学園は一つの国だ。そして、四国から大勢の人間が受験をする場所だ。受験をする人間はさらに3倍ほどいる。その中から選ばれた3000人がここの生徒として入学することを許される。さらに、学園の広さが異常なほど大きい。その大きさは多分だが、国の王達の持っている領地と同じくらい大きいだろう。だからこそ、3000人もの人間を入学させれる。

つくづく思う。

大きすぎだと。

セスは自分の席を探す、が、机の上に何か分かるようなものはない。ふと黒板のほうを見て見ると、黒板に大きな字で『席自由!』と書いていた。

セスはそれを見て即座に動いた。迷わず進む。空いていて、かつ自分の座りたい場所に。

それは、一番後ろのはじっこの窓側。

運良く空いていたその席に座る。

まぁ、空いていた席は少なかったのだが。

セス達が席に座ってすぐに教室に入って来るものがいた。

「よーし、お前ら全員座ってるな〜」

声からすると女性だろう。その声の主を確認してみると、小さかった。体型が小さくないわけではないのだが、なによりも、身長が小さかった。約140センチ。それが、セスが推測した身長だ。

どこからどう見ても子供。(自分も子供なのだが)

見た感じ小学生ぐらいに見える。

「おい、あれ子供じゃねえか?」

前に座っていた男子生徒がこちらのほうに体を傾けて小さな声で問いかけてくる。

セスはその問いかけに答えない。

ただ、思うことは、それは絶対にタブー、ということだけだ。

「おい、そこの窓側の席の後ろから二番目の男子!」

「はい!」

男子生徒は素早く立ち上がる。

……やっばりこうなるのか。てか耳よすぎのような。

「お前後で職員室に来い」

「……はい」

しょんぼりと返事をし席に座る。

「じゃあ、自己紹介するぞー。私の名はアメジスト・マーシャルだ。へなちょこなお前らの担任になったものだ。私のことを敬意を持ってアメジスト先生と呼べ。わかったか?」

「「「……」」」

周りはアメジストのキャラの濃ゆさに若干引き気味だ。

「返事は!」

「「「はい!」」」

生徒全員(セス以外)大声で返事をする。

「じゃあ、今からお前らがこの学園での生活について説明するぞー」

アメジストは学園での過ごし方や行事のことを説明し始めた。



時刻はだいたい12時とちょっと過ぎ。

説明は2時間と少しで終了し解散となった。

セス達はこの広い学園で、ジーク達のいる施設に向かう。

ジーク達の場所はいつの間にか居なくなっていた白が知らせに来たためわかっている。

「……あの、セスさん?」

隣にいたユーナが遠慮がちに話しかけてくる。

ユーナのいるSクラスは先に終わっていたらしく教室をでてすぐのところに立っていた。

「ん?」

「……お父様達の場所は分かっているのですか?」

「うん。聞いたから分かるよ」

その言葉を聞いて少しほっとしたかと思えば、すぐに何かを聞きたそうな顔になる。

それを気づいてはいても、聞いてこなければセスからそれを聞こうとは思わないが。

ジーク達のところにはすぐに到着した。

その間注目の的だった。

主にユーナが。

「おお、セス! やーっと来たな!」

こっちに気づいたジークが手を振ってくる。

周りには他の人間はいないためこっぱずかしい思いをせずに済んだ。

「ユーナも来たな」

セス達が空いている椅子に座ってすぐに料理が運ばれてくる。

「そういや、セス、寮のことでもう話は聞いたか?」

食事を食べ終えてすぐに、ジークが唐突に聞いてきた。

「……?」

セスはなんのことかわからず首をかしげる。

「その様子じゃ聞いてないみたいだな。お前の寮での部屋割りのことなんだが、普通なら一部屋五人なんだが今回合格者を多く取ったみたいでな部屋がないらしいんだ。だから他のところにお前は行かなければならない。一人で不便かもしれんが我慢してくれ」

「うん。わかった」

セスは頷く。

不便よりむしろ好都合だった。

特に理由があるわけではない。強いて言えば一人は楽だからだ。

周りに気を使うことなく、周りの目を気にする必要もなく、まどろっこしいルールを決める必要もない。だからだ。

「もうそろそろ時間よ二人とも〜」

エリカが席を立ちジークとカロルに言う。

「もうそんな時間か……それじゃ俺たち会議があるから、二人とも学園生活楽しめよ〜」

カロルはそう言い行ってしまう。エリカもそれに続いて食堂を出る。

ジークも出ようとしてピタリと止まる。

「そうそう、セスの部屋はE棟より少し奥の方に行った館みたいだ。それと、セス、気付かれてないと思っていそうだから言っとく。俺はわかってるぞ」

ジークはそう言い食堂を出る。

「……なんのこと言ってるんでしょうね?」

ユーナはジークがなんのことを言ってるのかわからず首をかしげる。

セスは、

「さぁ、なんのことだろうね」

と言いつつ、ジークが何のことを言ってるのかなんとなくわかった。

「僕たちもそろそろ行こうか」

セスは席を立ち、ユーナに言う。

昼食の後、各自自分の寮に向かわなければならなかった。セスだけは違う場所なのだが。

「そうですね」

ユーナも席を立つ。セスたちは食堂を出て、寮のある場所に向かう。

この学園の寮は学園外に寮がある。学園の校門を出て道なりにいけば最初の曲がり角にSクラス寮があった。

「あ、ここがSクラスの寮みたいですね。それじゃ、私はこれで……」

ユーナはなぜか渋々トボトボ歩いていく。なぜ渋々歩いていくのかセスにはわからないが。

「ん、それじゃ」

セスはすぐに体の向きを変えジークに言われた屋敷の場所に向かう。

「あっ……」

ユーナが何か言おうと思って振り返った時にはもう遠くにセスの背中があった。

Sクラス寮を過ぎ次にABクラス寮が左右に分かれていた。そこを通り過ぎ広場に出た。

ここにはカフェや雑貨屋などがある。ここも通り過ぎ左右に分かれる曲がり道を左に曲がって5分ほどでCDEの寮が順番に並んでいる。SABの寮はそこまで大きくはなかった、が、ここのCDEの寮は大きかった。まぁ、当たり前なのだが。SABに比べてCDEの方が断然人数が多いのだから。

セスはこのE寮のさらに奥の方に行かなければならない。

E寮の少し奥の方に行くと林が見えてきた。そのまま林の中の道を進んでいくと結構大きな館が見えてきた。

セスはそのまま進み玄関を開けなかに入る。

中に入ってすぐに念話をしてきた。

<主殿よ、意外と遅かったな>

もちろん、白からだ。

「いや、そこまで遅くないと思うけど」

壁に掛けられている時計を見た。

時刻は、午後の14時半過ぎだった。

「う~ん、そんなに遅い時間でもないけど。何かあった?」

<ああ、さっきまで主殿に用があるといっていた老人がいたものでな>

自分に用がある老人と聞いて少し思い当たる節があった。

「その人の名前は?」

老人の名前を聞くと、

<すまん聞いていない>

予想はしていた。今の白の姿を考えれば当たり前だろう。

「全然構わないけどね」

セスはそう言い奥に進む。

掃除からしないといけないなあ......。

あたりを見回すと、いたるところが汚れ埃だらけだった。それはもうひどかった。

「白、掃除手伝ってよ」

掃除の手伝いをさせようとしたら、

<なぜ我が掃除をしなければならないんだ!>

案の定断った。人間ではない白からすれば、掃除なんてしなくて良かったからする意味がわからないんだと思うが。

しかし、ここは何としてもやらせたい。なぜなら、非常に面倒だからだ。

「手伝うぐらいいいでしょ」

もう一度聞くと、

<まあ、面倒なのはわかるが......それでもせんぞ主殿>

頑固として断る。

しょうがない.......。

「なら、勝負をしよう白」 

セスは白に勝負を持ちかけた。

<.......ほう、勝負か。フッ、我に勝負を挑むか! おもしろい!>

白はセスの思ってた通りこの申し出にのってきた。セスはしたり顔で、

「勝負の方法は君の好きな方法でいい。その勝負に僕が勝ったら君は掃除を手伝う。もし君が勝ったら僕にできる範囲で君の願いを聞く。そんなんでどう?」

白に勝負のルールを提示する。

<そんなのでいいのか、いいだろう。勝負はここの裏の方にある広場で行う。勝負の方法は一対一のサドンデスだ>

白はサドンデスを提示してきた。よほど自信があるのだろうのだろう。

セス達は広場に向かう。



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