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新しい人生の新しい学校生活

遅れて申し訳ないです。

今回は少し長くしてみました。

脱字とかあると思います。楽しんでもらえたら嬉しいです。


ピーピーチューピーピチュー

なんとも不思議な鳥(?)の鳴き声が聞こえてくる。その鳴き声を聞きながら意識を覚醒させ、ふかふかの高級感あふれる(本当に高級な)ベットから体を出し伸びをする少年がいる。

「んー、いい朝だなぁ」

そう言いながら目の前にあるカーテンを開け窓を開ける。そしてまた伸びをする。

「にしても、ふかふかのベットはなんでこんなに寝にくいんだろう?」

体の所々に少し疲れを残したまま誰もいない空間に独り言を言う。そんなことはどうでもいいのだが、

<早い目覚めだな主どのよ>

いきなり念話で話しかけてくるものがいた。

「うん、起きるのは早いほうだと思うよ。あと、おはよう」

なんの疑問も持たず念話の主に返事をし、後ろを振り返る。そこには銀色の毛並みの狼がいた。

<あぁ、おはようだなセスよ>

狼は少年の名前を言う。

そう、今ベットからでたのは紛れもないセス・クラウンなのだ。三ヶ月ほど前にここクラウン家に帰ってきた。

「うん、おはようだね白」

セスはまた白に言い返す。

セスは近くのタンスに近づき開ける。その中には学校の制服らしき服が入っている。セスはそれを取り出し着替えを始める。

<なぁ、ここ十年何をしてたんだ主どのよ>

そう。十年間セスはクラウン家に帰って来ていなかった。いや、帰って来れなかった。それはセスに魔力が無かったために追放された。だが今セスはクラウン家にいる。ここで疑問に思うだろう。なぜ追放されたセスがクラウン家に戻って来ているのか。簡単に言ってしまえばこの国、スード王国の法のおかげだ。だが、セスはその法がなんなのか知らされてはない。知っているのはカロルとジークだけだ。

「何をしてたって言われても......色々あったよ」

そう話している間にセスは着替えを済ませる。

<まぁ、後で聞かせてもらおう>

白はくるりと身を翻し部屋から出て行く。

「うん、時間があったら話してあげるよ」

白についていくようにセスも部屋を出る。部屋を出てすぐに、

「セス坊ちゃん!? もうお起きになられたのですか!」

もう結構の年だが年齢を感じさせない男性の声が右側の方から聞こえてくる。その男性は執事長のバトラスだった。

「え、えっと、どうしたのバトラスさん?」

あまりにもびっくりした顔だったため一瞬言葉に詰まった。

「どうしたのではありません! あれほど自分たちが起こしにいくまで起きてはいけないと申し上げたではないですか!」

「毎回思ってたんだけど、なんで起こされるまで起きちゃいけないの?」

疑問に思いセスは聞いてみた。

「それは私たちの楽しみだからです! 坊ちゃんの寝顔を小一時間ほど眺め自分たちの心を癒し、坊ちゃんの着替えを手伝う。それらは私たちにとって至上の喜びなのです!」

嬉々とした顔で言うバトラス。

「そ、そうなんだ......でも、僕自分で起きれるし着替えられるし大丈夫だよ。ありがとう」

「あの......坊ちゃん話し聞いてました......? 自分たちは.......」

「うん、人の寝顔とか見るのが好きなだけなんだよね」

セスは本気でそう思っていた。

「いや......そう言うわけでは......」

バトラスの声は届かずセスは食堂に向かっていた。


長い長い廊下を歩きやっと食堂の扉の前に到着した。扉の取っ手にふれ扉を開ける。扉を開けた瞬間、

「セスくん〜! おはよ〜う」

エリカに抱きつかれた。

セスは後悔した。なぜもっと用心して扉を開けなかったのかと。まぁ、後悔しても後の祭りなのだが。

「......母さん、苦しいから早く抱きつくのやめて......」

「あ、ごめんなさいねぇ〜。可愛いからついつい」

笑いながらセスの拘束を解く。

「母さん、僕はもう16歳なんだけど......」

「そうよねぇ〜......、セス君もう16歳なのよねぇ。......はぁ......」

なぜか残念そうにエリカはため息をつく。

「おお、セスもう起きていたのか......その制服はラシウス学園のの制服だな......。そうか、明日が入学式だったな。懐かしいなぁこの制服。」

と、後ろからセスの頭に手をおき頭を撫で始める。それも結構激しく。

「痛い、父さん痛い!」

痛過ぎて大声で怒鳴ってしまった。

「おっと、済まないな、あまりにもさらさらしてるもんだから.....」

こちらもまたエリカと同じような理由だった。

「そろそろ飯の時間だ、エリカ、セス、席についてくれ」

ジークに言われエリカとセスは自分たちの席に着き、ジークも席に着いた。席についてすぐに執事やメイド達によって料理が運ばれてくる。そのどれもこれも綺麗に盛り付けされとてもいい香りを漂わせている。

「う〜ん、今日も美味しそうねぇ〜」

「ああ、そうだな。食欲を刺激するいい香りと綺麗に盛り付けされた料理。毎日美味しく作ってくれるコック達には感謝だな」

エリカとジークはそう言った後すぐに料理を食べ始める。セスの隣に大きな生肉が置いてあり、その前に白が静かにおすわりの格好をしていた。

「......いただきます」

セスは、小さく手を合わせて小さな声で言う。

エリカとジークは全く気づかず料理を食べ続けている。セスも美味しそうな料理を食べ始めた。セスの隣で白も大きい生肉を食べ始めるのだった。



料理を食べ終わってエリカとジークはすぐに着替室にいくために、部屋を出て行ってしまった。

<主どのはもう準備できていたな>

また、白からの念話がきた。

「うん、後は父さんと母さんの準備が終われば出発だよ」

セスはジーク達を待っている間に忘れ物がないかの確認をするため、自分の部屋に戻る。


「よし、忘れ物はない。あと、必要なものは......特にないかな」

部屋に戻って荷物の確認が終わったセスは何もすることがなく暇していた。

<何もすることがなくなったな主どのよ>

隣にいた白からの念話に、

「そうだね......何しようか......」

何もすることがなくセスと白は荷物を玄関のホールまで持って行き、ソファーに腰掛けボケーとしていた。

<なぁ、主どのよジークが変なことを言っていたのだが......>

「うん? 父さんが変なことを言ってたて何を言ってたの?」

<ああ、移動手段が馬車ではなく魔動力列車と言う名の乗り物に乗ると言っていたのだが>

「ああ、魔動力列車て言うのはね、名前の通り魔力を使って動かす乗り物なんだ。でも使ってるのは魔力そのものじゃなくて、魔力塊を使って動かすんだ。魔力塊から、魔力を取り出してそれをエネルギーに変換して動かすんだよ」

なぜそんなに詳しいのか白にはわからなかった。が、

<本当に人間と言う奴は面白いものを作る。だが、それはこの世界にとって優しいものなのだろうか>

白は魔動力列車がこの世界に害がないか懸念していた。

「100パーセントではないと思うけど大丈夫だよ」

セスがそう言ったため白はそれ以上何も言わない。

セス達の話が終わってから五分後にジークが来た。

「やっぱりエリカのやつはまだ来てないようだな......」

ジークはそう言いセスの隣に座る。ジークの格好は貴族らしからぬ格好だった。普通貴族は、公の場に出る時それ相応の格好をしているものだ。なのに今のジークの格好はと言えば、とても庶民らしい格好だった。

ものすごい形相で階段を降りてくる者がいる。

「ジーク様! そのような格好で行かれるつもりですか! そんな格好でいたら他の貴族どもにバカにされます! すぐに着替え直してください!」

怖い顔でジークを怒鳴っているのはもちろん執事長のバトラスだった。

......あぁ、やっぱり。そう言われても仕方が無い。

とセスは思った。

「そんな怖い顔で怒鳴らないでくれよ、バトラス。そんなに怒鳴ると声が枯れるぞ」

ジークは平然としている。

「怒鳴らせているのはジーク様ではないですか! いいですか、あなたは立派な貴族の一員なんですよ! それなのにそのような格好で......」

それからジークへのバトラスの説教(?)はエリカが来るまでの十分間続いた。

エリカが来たことでバトラスの説教(?)は終わりすぐに魔道力列車の駅に向かうことになった。

この世界はラシウス学園を中心に四国に線路が続いている。直接隣の国、例えば、南のスードから、東のエストに行く線路はない。必ずラシウスを経由して他の国に行くことになる。直接いけない理由は国と国の間に巨大な川や、山脈があるからだ。この世界には山をくり抜く技術はなく、川を渡るための橋の技術はあるがそれも小さい川のみだ。だから直接他の国に行くことはできない。

次にラシウスは、学園と言っても学校がただあるのではなく、世界最大の魔法教育施設であり、一つの国でもある。一種の学園都市のような国だ。だが、ラシウスは、中心にあり、交通が発達しているから貿易が盛んに思われがちだ。確かに、貿易はされている。だが、それは食料などでしかない。それ以外の骨董品などは基本エスト貿国の方に持って行き貿易される。だから、骨董品などが欲しい貴族などはエストに行かなければならない。

セス達が馬車に乗って約30分くらいしてやっとスード王国に二つしかない駅に着いた。

「魔道力列車に乗ること少ないから少しワクワクするわねぇー」

馬車を降りてエリカがニコニコしながら言う。

「まぁ、確かに乗ることは少ないな......」

ジークも嬉しそうな顔で言う。

「よし、それじゃ駅の中に入るぞ」

ジークに言われ駅の中に入る。ここの駅は結構大きい駅だった。中に入ると広々としたホールがあり、所々に売店があった。

「さて、俺らは貴族専用の車両になるから......」

貴族専用の場所を探す。そこに、

「クラウン家様方はあちらの方に行かれればすぐにわかりますので。どうぞ良い旅を」

親切な駅員に言われ貴族専用の看板を見つけた。

「旅ではないが、すまない助かった」

「いえ、私達はそれが仕事ですので」

駅員はそう言い他の客への案内に行ってしまった。

「道もわかったことだし行くか」

「は〜い」

エリカとジークは看板の方へ向かう。

<主どの、誰かに見られてる気がするのだが気のせいか......>

白からの念話に、

<それは白がその格好だからだよ>

セス念話で返し二人に着いて行く。

<そうか、そう言えばそうだったな>

納得がいったのかすぐにセスの隣に並んで歩いていく。


セス達は貴族専用のクラウン家の車両に乗る。

なんでクラウン家専用があるのに場所を知らないんだ。とセスは言いたくなったが何も言わずにソファーに腰掛ける。広々とした部屋だ、さすが貴族の部屋と言ったところだろう。

「ラシウスまで大体21、2時間くらいか......。そういや、セス、なんで制服を来てるんだ?」

「ん? 制服を来てる理由? 学校の規則だったからだよ。なんか来るまでの道中制服を着てろて言われたから......。でも、着る必要ないよねこれ」

「まぁ、そうだな」

「じゃあ、次お母さんの質問ねぇ〜。セスくん10年間何人の女の子堕としたの〜?」

いきなりとんでもない質問をして来た。が、

「残念だけどそんなことになった女の子は一人もいないよ、母さん」

セスは冷静に返す。

「えぇー、そうなの〜? 私はてっきり」

すごく残念そうな顔をするエリカ。

......そんな顔をされても困る。

と、そんな話をしていると魔道力列車がゆっくりと動き始めた。

「お、動き始めたぞ」

ジークは子供のような顔で窓の外を眺めている。

そんなジークを見ているとなんだか眠くなってくる。いや、眠い。目をつぶるとすぐに深い眠りに落ちて行く。



「......せ......す......セ......ス......セス......」

誰かに呼ばれている。だが、誰に呼ばれているのかわからない。知っているはずの声なのに誰だかわからない。

「......セス......セスくん......セス君!」

そこに、体を激しく揺さぶられ無理やり起こされる。

「......ど、どうしたの......?」

「ごめんなさい。ご飯の時間になったから起こさないとと思って......。それじゃお母さん先に食堂に行ってるわねぇ〜」

「あ、うん。起こしてくれてありがとう。すぐ行くよ」

エリカはすぐに部屋をでて行く。

セスも食堂に行こうとした。が、

<...,.まて、主どのよ>

白に呼び止められた。

「うん? どうかした?」

<......いや、やはりなんでもない>

「なんか気になる言い方だね。まぁ、ななんでもないならそれでいいけどね。僕はもう行くけど、白も一緒に行く? 」

<ああ、我も一緒に行こう>

セス達は部屋を出る。

......白のことは気になるが今は気にしないことにする。

食堂に着くとほとんどの席が埋まっていた。周りは当然貴族ばかりだ。名門の貴族達が行儀よく食事をしている。

「遅れて申し訳ありません。お父様お母様」

周りに貴族しかいないため丁寧な言葉遣いをする。

「ああ、大丈夫だ。しかし、セスはなんでそんなに畏まってるんだ? なんか変なのものでも食ったか?」

しかし、ジークはセスの意を汲み取ってはくれなかった。

ものすごく腹立たしい。それが今のセスの心境だった。

「痛ッ!」

いきなりジークが叫ぶ。多分エリカが何かやったのだろう。ジークの声を聞き周りの貴族達がこちらを注目し始める。ただでさえ目立つ格好と顔なのだからなおさらだ。

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