セスが出ていった後のちょっとした話 4
1話1話が短いのはすみませんが我慢してもらえると助かります。
本当にすみません<(_ _)>
カロルの言った妙案を一字一句間違えずにエリカに説明した。
だがこれがいけなかった。
【一字一句】つまりカロルと話した内容、カロルの言い方、ジークの質問、ジークの答え方などの全てを間違えずに、エリカに説明したのだ。
すごくテンパっていたジークは、頭の良さが仇となってしまった。
先に待ってるのはエリカの説教、もしくはエリカによる攻撃(殺戮)などがある。
当然の如く床に正座をさせられて、
「何で勝手にセス君をぉ~行かせたんですかぁ~?」
今回のエリカは「~」を無くさずにジークに文句を言っている。
これもこれで怖い。
「だからそれは......」
ジークは改めて説明をしようとした。
「長いから嫌です」
だが次に何を言うかも分からないはずなのに、エリカは何かを察したのかジークの言葉に言葉を重ね、
「何で行かせたんですかぁ~」
またジークに聞く。
「だから......」
また同じ事を言おうとしたら、ズドン! ジークから右斜め後ろに、エリカから左の方に、けして小さくはないが大きくもない穴が出来ていた。
エリカは微笑みながら左手を前につきだしている。だがエリカの微笑みはどこかぎこちない。
この構えからエリカが何かしらの【魔法】を使ったのは間違いない。
その魔法は音から察するに、打撲ではすまないことを物語っている。
「何で行か......せ......ぐすっぐすっ」
また同じ事を言おうとしたら、ついには泣き始めてしまい、ジークはオロオロしてしまう。
「......セス君にぐすっ......行ってらぐすっ......しゃいをぐすっ......言えてないのに、何で行かせたんですかぁ......ぐすっ」
「うっ......」
ジークはエリカに何も言えなかった。この場合なにを言えばいいのか思いつかない。ただ、セスを行かせずに一回連れて帰ってきてエリカに挨拶をさせればよかったこと思うし、ちゃんと説明しとけば良かったと思うが、後の祭り。
「......すまん」
ジークは深々と頭を下げた。
ただ謝ることしかできなかった。
ジークはこの後エリカに何を言われようが、何をされようが、全部自分が悪いから、甘んじてそれを受ける覚悟だった。




