夏の海の別荘で
話が全然進まないです。
エリカがS3に受かってから二ヶ月が過ぎた。
今、セス達家族、と白の三人と一匹は、クラウン家の別荘に、向かっている途中だ。
クラウン家は、別荘を何個か有している。
今回もエリカが、ジークを負かしたので、海のある別荘に行っている途中だ。
いや、だったが正しい。
今、盗賊らしき集団が周りを囲んでいるのだ。
バカの奴ら、と言われてもおかしくは無い。
なぜか、答は簡単、襲ったのが、クラウン家だからだ。
クラウン家は、ジークがいるし、執事、メイドも、相当なてだれたちがいるのだからだ。
執事やメイドの一部は、ジークの訓練を受けているのだ。
今回は執事長のバトラスがいる。
ジークは、小さいときからバトラスの訓練を受けていたから、強いのだ。
今でこそジークの方が強いが、それでもバトラスは、ジークに引けを取らないほど、強い。これは、断言出来る。
それを相手にした盗賊は可哀想としか言いようがない。
「此処を通りたいのなら、身ぐるみ置いて行きな」
リーダーらしき人物が言った。
「俺が行ってこよう」
ジークが言い出した。
「父さん気をつけて」
セスは一応言っておいた。
「おう」
ジークは短く言った。それは、自信満々に。
「ほんっと、馬鹿よね」
エリカは、相当お怒りのようだ。
「私も行ってこようかしら」
エリカの後ろに般若が見えそうな程お怒りだ。
セスは、行かせては盗賊の人達が可哀想と思い、
「母さん、僕としりとりでもして待っとこう?」
可愛らしく言ってみた。
エリカは、怒りがどこかに吹き飛んだのか、
「お母さんと一緒にしりとりしましょ~ね~」
上機嫌になっていた。
しりとりをし始めて、三分弱でジークは戻ってきた。
「ふぅー」
ふぅー、とか言いながら、汗一つかいていないのだ。
相当のてだれの証拠だ。
まだ続きます。