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破天荒少女  作者: 安比奈
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鍵が開いてたんだから泥棒って思ってもいいじゃない

「じゃーね佐奈。気をつけて帰るのよ」

「はーい」

「変な人についていっちゃダメよ。帰ったら手洗いうがい忘れずにするのよ」

「あんたは私のお母さんか」

「母親がわりよっ」

「大丈夫だって。じゃ、部活頑張ってネ」

「おうょ」


父親は生まれてすぐに死んだらしい

それから14年間、女手一つで育ててくれた母親も去年、交通事故で死んだ

母親が私の通帳にお金をたくさん残してくれたから高校を卒業するまでの学費や生活費は十分ある

一人ぼっちになってからおばあちゃんがよく家に来てくれたけど、おばあちゃんがギックリ腰になってからは私が風邪とかひかない限りは来てもらわないことにした

淋しくないって言ったら嘘になるけど、私にはおばあちゃんも友達もそばにいてくれた。だからこそ母親を亡くしたショックから早く抜け出せたのだ

いつもの日常は、学校が終わると直ぐに帰り、広告をチェックしてから買い物にいく。

お金があるっていっても無駄使いして底をつかせるなんて母親に申し訳ない

唯一の贅沢としては住んでる所を変えてない事だ

なんか無駄に豪勢なマンションに生まれた時から住んでいる

家賃は高いかも知れないけど思い出がたくさんつまっているし近所関係をまた一から築いていくのは苦手な事だ

家に帰ると玄関の鍵が開いている

「アレ?なんで…?」

おばあちゃんが来てるのかな??他に開けられる人なんていない

「ただいまー。おばあちゃん来てるのー?」

しかしリビングから出てきた人は私の祖母ではなく

「お帰りなさいませ。ご主人様」

この現代において、そうそうみない服装をしたカッコイイお兄さんだった

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