砂漠の猿ども
掲載日:2024/04/03
月と砂漠。
炎をあげる西空に
歴史と明日が墜ちてゆく
翼を捥いだ背中には
いびつな瘤でもならべておけと
ここからさきは砂漠の夜だから
割れた月の破片をさがす旅に出よう
十に満たない陸と海で地図を埋めては
世界を知った気になってた猿どもに
思い知らせてくれようぞ
ふるう腕は数あれど
かすめたひとつのあたりどころが
どうにも悪い
勝ち 鬨あげる狼に
負け犬の陰は微塵もなく
頭を高く 尾は低く
驕りと誇りをはきちがえずに
ここまで来れば砂漠も果てのはず
痩せた月の肚を満たせる贄は何処に?
百に満たない歳と指で手にしたものが
世界の切れ端にすぎずに猿どもは
思いあがりを拗らせて
謳う凱歌は響けども
かすれたななつの声は彼方に
届くものだか










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