反撃、決着
パンドラの箱
足元の正方形は強くひかり、そのまま垂直に上へと伸びていく。
ルイをすっぽりとらえ、外へ逃がさないようにしている。ルイは異変を察知し逃れようとしたが、外側へ出ることはできないようだ。
次の瞬間、バリバリと雷の音が響く。目がくらみそうなまぶしさに思わず立ち眩む。
箱の内側からは無数の雷が出ており、中にいるルイを無差別に攻撃している。
「うがああああああ!?」
ルイの叫び声が聞こえる。ある種の拷問を受けているかのような叫びとともに、近くの竜巻が勢いをなくしていく。
10秒ほどの雷撃ののち、パンドラの箱が開かれた。中に閉じ込められていたルイは明らかに意識を失っている。
「終わり……ましたね……」
ふっと疲れが出る。気が付くと体の各所から血が出ていた。
「おつかれ~」
ヒョーカがいたわりながらこちらに来る。よく見るとヒョーカも多くけがをしているようだった。
ルイは当分起きそうにない。深く気絶しているようだったので必要ないとは思ったが、ヒョーカは用心深く手錠のようなものをルイにかけていた。
その後、ヒョーカはどこかに電話をかけ始めた。声はよく聞き取れないが、おそらくルイの逮捕に関しての対応を依頼しているのだろう。
戦闘がひと段落し、ヒョーカが魔法で傷をいやしてくれた。
こそばゆいが、なんだか温かい気持ちになる。愛情で包まれていることが直に感じられるような感覚だ。
「とりあえず私たちは倉庫の中を調べようか~」
確かにこのままでは捜査とは言えない。新魔研の幹部とはいえ、倉庫にいた男をぶちのめしただけになる。
ヒョーカとは二手に分かれて倉庫内を探ることとなった。異世界転移に関しては大型の機械があるはずだからまずはそれを見つけるようにとのことだ。
15分ほど倉庫内を探してみたが、それらしき機械は見当たらない。
異世界から運ばれたであろう"硬貨"などは大量に見つかったが、肝心の転移装置はどこにも見つからなかった。
仕方なく元の場所に戻ると、先にヒョーカが待っていた。
「そっちでは何かあった~?」
そう聞くということは、ヒョーカ側でも装置は見つからなかったのだろう。現状をそのまま伝える。
「う~ん、大型の装置だから隠す場所なんてそうそうないと思うけどな~」
確かに装置があるならどこか大掛かりな場所が必要になるだろう。しかし、同じ場所に置いておいた場合には今回のように操作される可能性がある。
何かを見落としている……そんな気がするが、その何かが見つからない。
過去の発言を思い出す。調査で見つかったこと、どんなことでもいいんだが……
ふとネアウェンとの会話を思い出す。そうか……もしかして……
「ヒョーカさん、装置の隠し場所が分かったかもしれません。」
俺は自信満々に推理を話し始めた。
次話もなるべく明日投稿しますが、0時過ぎての投稿になる可能性があります。
その場合には、明後日2話投稿するつもりです。




