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潜入ミッション?

「ここみたいだね〜」


 本部からはおおよそ2時間をかけて港に着いた。時間がかかったのは、前回同様隠密で行動しているからで、思ったより飛行の魔法が使える場は無さそうだ。


 いつの間にか夜もふけており、港はかなりの暗闇となっている。ぽつぽつと明かりは見えるが、月明かりの方が港を眩しく照らしている。




 目標の倉庫は目の前にあった。明かりは少し漏れていているが、人が居るかまではわからない。隣接する倉庫と見比べても何ら変哲のない倉庫だった。


「作戦は……こっそり潜入して証拠を見つける、ルイは中にいるはずだから証拠を叩きつけて同行してもらう、だめならぶっ飛ばす、かな〜」

ヒョーカが今回の作戦を伝えてくる。そんなもんは作戦じゃなくて行き当たりばったりと言うのでは……


「ま、細かいこと言いなさんな〜」


 うーん……この人はこれで諜報員やれてるのか?

いや、確かにスキルはあるんだけど……



 倉庫の入口を見つけ、解析で鍵開けを行う。この程度は朝飯前になってしまった。10秒ほどして鍵が開く。


 ガチャッ


「なんですか?あなた達?」


 目の前に新魔研の幹部、ルイがいた。本当に行き当たりばったりすぎる!!




「警察です〜取り調べに応じてもらえませんか〜?」


 ヒョーカは端末からIDのようなものを見せる。


「警察ですか?なるほど?」

ルイは落ち着いた様子で続ける。


「さしずめ私を逮捕しに来たのでしょうか?」



「逮捕じゃなくて取り調べ、任意でもいいけど来てくれます〜?」

ヒョーカはやんわりと答えているが、表情は真剣だ。


「拒否すると言ったら?」


「力ずくかな〜」


 ヒョーカが手元のボトルを開ける。流れ出た水は瞬時に氷の矢となり、ルイ目掛けて飛んでいった。


 氷の矢がルイに直撃する。


 ように思えたが、ルイが防いだのだろう、氷の矢はルイの足元に落ち、傷ひとつ負っていない。


「やめましょう?ここで暴れるのは?」

攻撃を気にしていない様子でルイは続けた。


「ここには色々と大事なものがあってね?あなた方も証拠やらなんやらは必要でしょう?」


 ルイの提案は最もだと思った。ヒョーカの方を伺うと、魔法を防がれてはいるが特に気にしていない様子でルイを見つめていた。


「……なんか犯罪者の提案に乗るのは気に食わないけど〜、まぁ大人だから許してあげる〜」

ヒョーカは手元のボトルを締め直すと、ルイの足元に落ちている氷の矢が瞬時に水へ戻った。


「では、行きましょうか?」


 ルイに誘われて倉庫の奥へ向かう。

ガタガタと倉庫の窓が揺れ、風が強く吹いていることに気がつく。外と同じく、倉庫内も嵐が吹き荒れそうだ。

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