褒めて伸びる 叱られて伸びる
体験記です。
毎回掲載のたびにお立ち寄り頂き、大変ありがたいと共に大変嬉しいです。
ありがとうございます!!
今回皆様にお届けするエッセイはーー。
題名の通りですね。若い頃からですが、年下の方で有ったり、自分の先輩方で有ったり、自分でも思ってもみない程多くの方々と交流をさせて頂いてきました。
わたしは運動することが大好きだったため、その時にしていたスポーツなどを通して色々な経験を積みました。
例えばそうですね……コーチや監督などをしていた時もあります。これは一つのスポーツではなく、複数ですね。チームの中でキャプテンやまとめ役をしていた時もあります。
いや決して自慢じゃないですよ? (笑)
こういう経験ってなかなかできませんよね。なので当時は苦悩しながらも一生懸命にその役にてっしてきました。
その時に思った事、感じた事、そして当時人と接する事で学んだことなどを書いてみようと思います。自分の経験がこのなろう世界でも同じ事が起きるとは……まぁないでしょうけど、有るかもしれませんのでその時にでも、こんなエッセイが有ったなぁなんて思い出してもらえれば嬉しい限りです。
では前振りが長いとくどくなってしまいますので、さっそく参りましょうか。
教えている、教わっている。この当時はどちらも経験していました。それは自分が何かを人に伝えていると同時に、実は自分もその人から教わっていた。という経験ですね。
これはコーチ時代の話になりますが、当時自分は子供たちに教えるという役を頂きまして、小学校低学年の子から中学生の最上級生までを受け持ってました。
自分がコーチをしていた当時は、まだ今のように体罰の厳格化はあまり浸透していなくて、体を使うスポーツなのでもちろん同じ目線で、そのフィールドに立って教えていくのですが、これがなかなか難しい。
読者の中でどれほどの方が経験されているか分からないので、あくまで自分の感じた事で表しますが、『非常に厄介』なのです。
子供の頃って誰もが経験するとは思いますが、親に言われて仕方なく通う子もいれば、自分から率先して通う子もいます。あなたはどちらでした?
これによってもその子に対する教え方が変わったりします。
まずは自分から通ってくる子に関しては、運動することが好きな子や、そのスポーツが大好きな子、そのスポーツで上を目指したい子が多い印象です。
こういう子たちはなんというか……自分から教えを受けに来てくれるのです。例えば少なくない失敗をした時があるとして、そこを褒める又は叱る。すると褒められた子は更に同じような活躍をしようと頑張ります。叱られた子はシュンとするかと思いきや、その逆で叱られたことに対して怒りの感情を持ちつつも今度は失敗しないようにと活躍するように努力してくれるんです。
ほめられた子の感情は分かりやすいですよね。
ただ叱られた子に関しては、その内なる『怒り』の矛先が他人ではなく自分自身に向いている事が見て取れるんです。
目を見ると分かります。感情が叱られた当初は叱った人に向くのですが、少し時間が経つとその人では無く何か納得した様な眼の輝きになって行ったり。
実際にそういう場面が多かった気がします。
そして自らの意思により通っていない子達。無理やりに通わされていたり、好きじゃないことに向き合おうとしている子達については、結構気を使いながら教えていたことを覚えています。
良い事、いいプレーをすると教えている者の視点からもやっぱり褒めます。すると最初は凄く喜ぶんです。ここが分岐点なのかもしれません。
以降は褒められたから、更に向上心を燃やす子と、どうでもいいと思っている子により行動に差が出て来るんです。またこれが一番『その子が変わった!?』と思える瞬間は、ほめた時とは逆で叱った時ですね。
叱り方にもよるとは思いますが、叱られたというその時から、誰に対しての怒りかはその当人も分からない程に、凄く動きが良くなったり凄いプレーをしたりすることが有ります。
そういう時はためらいなく今度は褒めます。
こういう子は良い笑顔を返してくれますよ。
その逆な子は叱られた事をきっかけに尚更やる気が目に視えて落ちていきます。動きも良くなくなるし、人の言う事は聞かなくなったり、凄く攻撃的になったりする。
そして次第に興味を失い、やがては来なくなってその界隈では見かけなくなります。
せっかく才能が有るのに、こうして消えていってしまった子を何度も、何人も目にしてきました。
人に教えるという事。
実は教えているのと同時に、自分もまた教えてもらっているのだと、凄く勉強になりました。
子供の頃に褒められる、叱られるという経験をする事は、大体の方々が経験すると思います。両親の教育方針も多大に関係あるでしょうし、両親や家族との仲も関係はしてくるとは思いますが、少なからず一度や二度はある事でしょう。
『褒めた人』『叱る人』はしっかりとその人を見ていますか? 結果や事績だけを称賛するようなことばかりしていませんか? まずはその人の事を良く知りましょう。その人に合う教育方針を見つけるのは大事な事です。褒めてばかりでは限界点が見えてしまうかもしれません。また調子に乗ってその後の努力をしないままで終わる事も少なくありません。
『ほめられた人』『叱られている人』は何を思っているのか。そこに居るのはあなたではないのです。あなたと同じ事は出来ないし、もしかしたらあなたよりも大きなことが出来るようになるかもしれない。頭ごなしに叱るよりも、少しその子の事を考えてみませんか?
もしかしたらその後に大化けするかもしれませんよ?
などと偉そうなこと言っていますが、私はこの『褒めて伸びる・叱られて伸びる』事に関して言うと、いい経験もしましたし、苦い経験もしてきました。どちらかというと苦い経験の方が多いでしょう。
絶対にこれで成功する!! 絶対これでは失敗する!! という事は誰にも言えないと思います。
自分ではない人に教える事、教わる事で学んだ『褒めて伸びる・叱られて伸びる』という事は、これからも他人と接するうえで大事にしていきたいと思っています。
長々とありがとうございました。
これにて締めたいと思います。
お読み頂いた皆様に感謝を!!
作品内容には記していませんが、今はその現場を離れています。実際に稼働していた年数は……十数年かな?
この頃に接していた子達や、先輩の皆さんと今でもお会いしたりしますが、色々な想いを語ってくれます。その中で思った事を書いてみたのがこの作品となります。
今の自分形成にかなり大きな影響が有った時間ですね。
今となってはいい経験したなぁ……という思いでいっぱいです。
後書きまでお読み頂き感謝です!!