第2話 プロローグ
この物語は、主人公の目線からみた様子を描いています。
私は誰?
あなたは誰なの?
知ってる気がするけど思い出せない…
何が迫ってくるの?
だめ…
来ちゃだめ…
危ない…!!
ガバッ!!
(ふぅ…なんだ、夢だったのね…)
そんな夢をみていた私は、モナコ公国のプリンセス、アリー・ディストリア。日本と同じ女子高生。
あ、プリンセスっていっても、モナコっていう小さい国の、しかも第2王女なんだけどね…
みなさん、モナコっていう国名くらいは知ってるわよね?
フランスの南にあるすっごい小さい国なんだけど、教育も盛んで、国1つが丸ごとリゾート地みたいなものなんだ。
そこの第2王女として迎えられ、15歳まで無事に育ちました。
そして、私には姉さんがいます。
名前は、マーナ・ディストリア、年齢は私より4つ年上。小さい頃から体が弱かったらしくて…
そのためかな?私が正義感が強くて身分を隠したい、って思うようになったのは…
お姉さんを守ってあげなきゃ、私はしっかりしなきゃ…ってどこかで思ってたのかも…
そしてその性格から(?)、私は別の高校に編入することになりました。
もちろん、我が国モナコ公国のプリンセスである、ということは隠して…です。
だって、プリンセスっていっても中身は普通の女の子だし、普通の女の子として友達と話したり遊んだり勉強したりしたかったから………
そして、その編入の日がとうとうやってきたのです。
どんな人達が待ってるんだろう…?
友達はできるかな…?
そう考えるとドキドキワクワクしてきたから、どうしてそんな夢をみたのか不思議なくらい…
さぁ、もう行かないと…
ドキドキワクワクな生活が待ってるといいな…