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036話 ウィンドウショッピングを終えた一行は、次に納品依頼を見てみる

更新です

よろしくお願いします

ウィンドウショッピングを終えた一行は、次に納品依頼を見てみる。


納品依頼というのは、プレイヤーが欲しいと思ったアイテムと個数を提示し、それを他のプレイヤーが規定数になるまで納品できるというシステムだ。要求数に満ちるまで何人が何回でも納品可能となっているため、依頼する側も納品する側も気軽に利用できる。報酬は依頼者の任意で設定できるが、基本はマニを報酬とすることが多いようだった。


ここに至るまでの道のりで手にした鉱石たちもあるからと、それらの納品依頼を探してみる一行。

とりあえずと名前から検索をかけると、間違いなくレベルの低い素材ではあるだろうが知名度ほどに需要はあるらしく、かなりの数の依頼を発見することができた。

どれもこれも要求数は多く納品には困らなさそうだったが、さすがに単価はそう大きくない。

その値段も微妙にばらつきがあり、そもそも相場すら知らないことにユアは気がついた。


「冒険者ギルドとどっちが高値つくのかな」

「ちょっと走って確認してくるっす?」

「じゃあお願い」

「何時間かかるっすか!?」

「そこ自分で突っ込むのね」


なんともくだらないやり取りをしつつ、結局はせっかくだからと全て納品することにする一行。

一覧の中でも報酬が高価なものであれば、店売りよりは間違いなく高いだろうと考えたらしい。


マニの受け取りは受付でのみ行っていたためまた並び直すことともなったが、手続きのようなものも特にはなくあっさりと受け取ることができるようだった。

全員分のケーキにも足りないものの、今のユアのたちの懐事情を考えればそこそこの儲けだ。


売り払って得たマニの一部を実態化して謎に歓声をあげてみたりとしばらく遊んだ一行は、それから夕食休憩をとることにした。


連続プレイ時間も、気がつけば2時間を超過している。

フルダイブ式VRシステムによる睡眠はノンレム睡眠・レム睡眠の中間のような睡眠であり一般には寝返りなども行うことはできるが、それも個人差があると分かっている。そのため長時間の連続使用は法律で制限されている。


それに従い最大連続プレイ時間というものが設けられることが通常であり、ユアたちの場合はそれを知らせる警告がそろそろ届きそうなタイミングだった。


これまでであればログアウト=解散となっていたが、今回は開始が早いため当然に第二部がある。

そもそも探索チャンスは一度きりなどというルールがあるでもなし、再ログイン時に同じ場所へと戻れる一時ログアウトをすることにした。アバターが残されてしまうものの、街エリアにいるのであれば安全面での問題はない。


それでもできるだけ人気のないところで、一行はログアウトする。

一応一時ログアウト用の『宿屋』という施設はあるものの、その辺りはプレイヤーの好みによる。

少なくとも、絶賛金欠中の一行には縁がなかった。


そのままVR空間から抜け出し―――綾はそっと目を開く。


「……ん」


明かりをつけるのを忘れていたらしい、綾は一瞬自分が目を開いているかどうかも分からなくなる。けれど瞬きの一つもあればすぐに目は慣れて、傍らに眠る鈴の姿もはっきりと捉えられた。


綾が体を起こしてヘッドセットを外していると、少しだけ遅れて鈴が目を開く。

ぱちぱちと瞬いた目が、ゆるりと綾の方を向く。


薄ぼんやりと、どこか眠たげな目。

じぃ、と見つめる視線に、綾はそっと両手を広げる。

鈴は徐にヘッドセットを引きはがすと、そのままずりずりと這い寄って綾に抱き着く。

綾は鈴を抱き返し、その背をするするとなでながら耳元で囁いた


「鈴のえっち」

「…………わたしだけじゃないもん」


どうせさっさとログアウトしてしまった『ユア』でも眺めていて遅れたのだろうと当たりをつけてみれば、どうやらそれは大正解だったらしい。

唇を尖らせた鈴を見て、あとできらりんにも言おうと綾は思った。


「あーあ、鈴はこうして本物に触れられるのになあ。なのになー。なーなー」

「むぅ。おもむきがこー、わびさび?」

「意味分かって言ってるのそれ」


静かなところでは意味もなく歌い出したくなるタイプの鈴をもちもちしつつ。

せっかくだからこうしてしばらく触れ合っていたい気分になった綾だが、他のメンバーをあまり待たせるのも悪いということで、さっさと夕食を摂ることにする。


「野菜炒めでいい?」

「もやしましましー!」

「はいはい。じゃあお味噌汁は任せよっかな」

「おうやー!」


そんなこんなで夕食は、冷凍保存してあるカット野菜とウィンナーの野菜炒めに味噌汁、そして白米というなんともシンプルなものになった。


そうしてさっさと夕食を終えたふたりは、ジャンケンで負けた鈴が洗い物をした後、改めてAWにログインする。


目を開けば、茶、赤、濃緑と三対の視線がそこにある。

リーン、リコット、きらりんが、横たわるユアを見つめていた。


その中であれば当然に、ユアの視線はきらりんを向く。


「えっち」

「にゃな、や、やだなあ先輩なんもやましいことなんてしてないっすけど?」

「うんうん。できないもんねえ」

「やろうともしてないっすよ!?ほんとっすよ!?リコットさんも見てたっすし!?いや見てなくてもし……なかったっすけど!?」


勢いのままに言い切ろうとしてつっかえ露骨に目を泳がせるきらりんに、たとえばどんなことを思い浮かべたんだろうと思いを馳せるだけでユアの表情は笑みになった。

それをどうやらからかわれていると解釈したらしい、きらりんは恥ずかしいやら恨めしいやらで顔を赤らめ若干涙目になりながらもユアを睨みつける。


それをよしよしとなでなだめながらユアは起き上がり、それと同時にリーンに抱き上げられる。すっかりそれも定位置になってしまったユアは謎の落ち着きを覚えて一つ息を吐き、それから未だ目覚める様子のないゾフィとなっち(「・ω・)「を見た。


ユアの目から見ればそれは寝顔というにはあまりにも無機質で、横たわるふたりは血色のいいだけの死体というような有様だ。

とはいえどこぞのお姫様かと思えるほどには美少女なゾフィなので、そんな姿でも愛らしくはある。表情も動きもなにもないからこそ際立つ造形美を愛でるのも、たまには悪くないかもしれないとそう思えてくる。


しかし程なくしてふるりと震えるまつ毛に、それはやはり性にあわないらしいとユアは思った。


ぱちぱち、と瞬いたゾフィの視線が真っ先にユアを捉え、その表情が華やぐ。


「おはようゾフィ」

「ゆめのようなめざめですの♡」

「それはよかった」

「お待たせ致しました」


にこりと笑みを浮かべるユアに、ゾフィに遅れなく目覚めゾフィに先んじて立ち上がっていたなっち(「・ω・)「がしゃなりと一礼する。それに片手を上げて応え、ユアは一行を見回す。


「さ、じゃあ行こっか」


そうして再集結した一行は、改めて探索を再開する。

ひとまず目指すのは、マップ上に記された『試験場』というエリアに繋がる出入口。

ほかの出入口が、高いものは『山道』低いものは『大洞穴』―――つまりユアたちの通ってきたのと同じエリアに繋がっている中にあって、自然と目を引いた。


マップで見ると街の東のところにあるその出入口は、近づいてみれば大きなトンネルとなっていた。扉のようなものはなく、ただ暗闇に通ずる路が続いている。

足を踏み入れていけば次第に街の喧騒は乱反射して消えていき、そうして代わりに工事現場のようなどこか無機質な喧騒が向こうから響いてくる。


トンネルを抜けてやってきた試験場は、だだっ広い空間だった。

街がそうであるように天井に生えた結晶体が照らす、ドーム状の空間。

そのどこかしこにはプレイヤーの姿が見られ、爆発音や金属の叩きつけられる音が響いている。広くそして遮蔽物のなにもないこの場所は、武器やアイテムを気兼ねなく試すことのできる場所となっているらしい。


一通り視線を巡らせてみても、どうやらその場所はそれだけの用途であるらしく、他に続く道もない。

それならば今は用はないと、一行は試験場を後にした。


目新しい場所への期待は裏切られてしまったものの、行先はわざわざ数えるのも面倒なくらいにはある。これまでの傾向からして恐らく深ければ深いほど強いのだろうと考えた一行は、あえて上の方を目指すでもなく近場の出入り口を利用して街を出る。


入ってきたのと同じような金属の扉、それを押し開こうときらりんが手を伸ばし、どうじに「おっと」と一歩距離をとる。


その直後、すぃ、と向こう側から押し開かれた扉から、ひとりの少女が顔を覗かせる。

パステルな水色の短髪に深い青の瞳が微妙に似合っていない軽戦士風なアバター―――こじかというらしい少女は扉の前にいるユアたち一行を見ると、「わわ!」と驚きの声を上げて目を見開く。


「すみません!」

「やや、大丈夫っすよ。どうぞっす」

「あ、ありがとうございます!ほらみっちゃん!はやくはやく!」


道を開けたユアたちにしゅばっと頭を下げた水色少女こじかは、その後ろについてきていたもうひとりの少女の手を引いて足早に扉をくぐる。


「そんな急いでどこいくんだって」


手を引かれる少女―――ミというらしい彼女は、透けるようなエメラルドグリーンの髪をなびかせながらのんびりと言う。眠たげに細められた目の奥の翡翠は、どこかからかうような光を湛えて(たたえて)いた。

こじかは足を止めずに振り向くと、そんなミをむっと睨みつけた。


「道譲ってくれてるんだから!もーみっちゃんはもー!」

「そんなに急がないでも大丈夫ですよ」

「ほらー、こう言ってるよー」

「あわわ!ごめんなさい!ありがとうございます!」


優しく笑んだユアの言葉にミはどことなく得意げに言うが、こじかはかえって恐縮した様子でミの手をぐいぐいと引く。

どうやらなにを言っても意味はないらしい、ミはひとつため息をこぼし、それから翡翠の瞳をユアに向ける。


ユアも、そこでミの姿をしっかりと直視した。


身に纏うのが純白の法衣であることもあってか、日本人、というよりはいっそ人間離れした容姿。その幻想性は自然的でない色彩に違和感を覚えさせず、宝石をそのまま人間にしたかのような奇妙な納得があった。


ユアとミはほんのわずか見つめ合い、それからミはゆるりと手を振った。


「……じゃーねー」

「うん。じゃあね」

「しししつれいしますー!」


だばだばだー、とミの手を引いて去っていくこじか。

ふたりをしばらく見送り、それから一行は改めて街を出る。


歩き出してすぐ、きらりんがユアに呆れたように話しかけた。


「先輩、さっきの子なんか気になるっすか?」

「んー?ああ、別に好きとかはあり得ないんだけどね」


ただ、と。

そう言ったユアは、ひととき言葉を探して遠くを見つめる。

そうして見つけた言葉は、ひどく簡単なもので。


「そう、なんか、友達になるならああいう子だなって」

「はあ……友達、っすか」


きらりんにはその言葉の指すところがいまいち分からず、自然にあいまいな相槌になってしまう。

そんなきらりんにユアはくすっと笑いを零し、優しい手つきで頭をなでた。


「心配しなくても、きらりんはちゃんと特別だよ」

「そういうのが欲しかったんじゃ……いやあるんっすけど……あー、まー、うぃっす……」

「ふふ、私きらりんのそういうとこも好きだなあ」

「こ、光栄っす……?」


頬を染めて首を傾げるきらりんにユアはくすくすと笑い。

それからぐいぐいとなでなでを求めてくる特別たちをなでかわいがりつつ、洞穴を進む。



「わぁ、すっごいよみっちゃん!ぴかきらーって!まぶしい!」

「そぉね」

「どうしたのみっちゃん」


職人の街の、渾沌とした芸術が並ぶ街並み。

はわあ、と瞳を輝かせ感動の声を上げるこじかに、ミから返ってくるのは気のない相槌。

どうかしたのかとその青い瞳で覗き込んでくるこじかに、ミはなんでもないと首を振る。


そんな素振りは、さして珍しいものでもない。

普段からいつも眠そうでなにを考えているのか分からないというのが、こじかのミに対する印象だった。


それでも、いや、だからこそその理由を知ってみたいと、こじかはミをじっくりと見つめる。

自分の後ろを見通そうとしているのかと錯覚してつい退いてしまおうかと思えるほどにじっくりと。


ミは徐に瞬くと、そんなことより、と視線を下に向ける。


「手」

「へ?はぅあ!?」


ミの指摘に、こじかは自分がミの手を握っている現状に気が付く。

どうやら慌てていて気が付かなかったらしい、ほぼ無意識のうちに取った手は手相も合わない本当に握っているだけという形だったが、それでもこじかにとっては一大事だった。


茹るように顔を真っ赤にしたこじかが慌てて手を離すのを、ミはするりと追い立て捕まえた。

目を白黒させて硬直するこじかの指先をほぐすように自分の指先を絡め、そうしてこじかが気が付いたころには、ふたりの手は固く結ばれている。


じっとりとかいた手汗に、そんなことまで再現しなくてもいいのにとこじかはなんだか恥ずかしくなった。


「み、みっちゃん、こ、こここここ」

「にわとり?やなら離せば」

「や、じゃないけど……うん……やじゃ、ない……」


きゅう、と恥ずかし気に縮こまりながら、しかしこじかの手がミの手をしっかりと握り返す。

そんなこじかにふっと口の端に笑みを浮かべたミは、「じゃ、行こ」などと言ってずんずんと歩く。


「あ、ちょ、まって、まって」

「またなーい」

「もぅ!みっちゃんのいじわる……」

「はははー」


棒読みのように笑い声をあげたミは、やはり恥ずかしいのかきょろきょろと周囲を見回すこじかを横目にしながら、先ほどの遭遇を思い出す。


遭遇といっても、ほんの一言と、視線、そして手を振っただけ。

しかしそれでも、お姫様抱っこされるひとりとそのひとりに分かりやすく好意を向ける5人という絵面はなかなか忘れられるものではない。


それに、そのひとりというのが、あれだ。


確かユアというプレイヤーネームが浮かんでいたはずだと、ミはその姿を思い出す。

ああして感情を向けられることを当然と思う、態度。

なんとも欲張りで、自己中心的を絵に書いたような在り方。


ただの一目で、深く、納得した。


多分きっと、自分はああなりたいと、そう思っているのだと。

とはいえミにとって、それはあそこまで傲慢なものではないが。


「かのがいれば、」

「ふえあ?ご、ごめんきいてなかった。な、なんて?」

「んー。おなかすいたなー」

「~~~!もーみっちゃんもー!」


恋人つなぎで、街を歩く。

そんなどきどきの時間を台無しにされたとばかりにぷんすこと怒りだすこじかに。

ミは、心底から溢れる感情をたまには表に出してみようと、ふと思った。

それはとても面倒なことだったけれど、伝え合うことがあんなにも幸福に見えてしまえば、欲しくなるのは当たり前だった。


笑みを、浮かべる。

普段よりもほんのわずかに目を開き、普段さぼってばかりの頬が疲れてしまうくらいに口角を上げて。


そうして真っ赤になって唖然とする彼女を見て、ミは思う。


ただ単に好きであるというだけで全てを許容される。

そんなわがままを、いつか目の前の彼女に向けてみたい。

それを受け入れられるくらいに、その全部で自分を愛して欲しい。


そう、思った。



《登場人物》

(ひいらぎ)(あや)

・友達、という存在は、綾にとってどんなものなのか。好きな人の中には、当然恋人がいて、けれど親友もいるし、なんとも言い難い関係な人もいたりする。けれど彼女には、好意ではないもので惹かれた。それは共感のようななにかで、昔を懐かしむような、そんな気持ち。


柳瀬(やなせ)(すず)

・わびさび。いや、そりゃあ鈴は綾という存在が好きだから綾ではないユアという身体にはさして興味もないはずなんですけど、それはそれとして綾の造形って鈴にとってはたった唯一のストライクゾーンなので、改めてその造形だけを見るとやっぱいいなあこれとかおもっちゃったんです。わびてもさびてもない。


島田(しまだ)輝里(きらり)

・なまじVRMMOとか結構やってるので一時ログアウトの人形感をあんまり感じないんですよ。だからほんと好きな人の寝顔みちゃったやべえどうしよう!っていう感じで、脳内でいろいろと不埒な妄想が乱舞するのもまあしかたないね。まだまだ綾理解力は他の連中に及ばないようです。綾が好きになるのには段階とかほぼないので、ちょっと気になるかも?的な微妙な感情なんぞ存在しねえのですよ。それが分かってないから無駄に気にしちゃったりするけど、まあそれはそれで可愛いと判定されるのでよしとしよう。


小野寺(おのでら)(あんず)

・ユアというアバターは実質綾という人間の一部分なのでそれを他のやつが独占するとか許せないじゃん?つまりそういうことだよ。ログインするの一番早くて三十分くらいずっとユアを眺めていたらしい。脱いだ服すら愛おしいのとおんなじですよ。いやまずそれからして結構普通じゃないと思いますけど。


沢口(さわぐち)ソフィア(そふぃあ)

・死にたての死体みたいで結構琴線に触れたらしく、そこそこしばらく見ていた模様。そのあとは悠々と夕食食べてたらしいです。はい。


如月(きさらぎ)那月(なつき)

・お嬢様を置いてログアウトする訳にはいかないですから。いろんな意味で。や、まあ一時ログアウト中は下手に触るとそれだけで警告出るようになってますけど。


小島(こじま)かの子(かのこ)

・プレイヤーネーム『こじか』。いたって普通の女子高生。一周回って新しいかもしれない名前。美依紗()とは最近恋人関係になった。でも全然手とか繋ぐ勇気出ないし全然それまでの友達と変わらない感じだからもっと親密になりたいと思い立ちAWに誘ってみる。ほら、冒険の中で築く絆とかさ。じゃっっかん中二入ってますねこの人。なんかかっこいいかもと思って色彩弄って、自分ではイケてると思ってたけど最初の頃はミにめっちゃ笑われた。今回ユア(赤髪赤目)を見て、ああなるほど一般的な日本人の造形では無理があるのかと謎の納得をしたらしい。失礼すぎる。多分日本人だからとかじゃなくて綾とかこの子だからなんですけどね。


織原(おりはら)美依紗(みいしゃ)

・プレイヤーネーム『ミ』。マイルドな綾(毒素配合)。自分の名前にコンプレックスを抱いており、もしこれで純日本人顔だったら反抗期はひどかったとは本人の談。いちおう日本人離れした自分の美貌は自覚しているし、そこそこ気に入っている。意外にも(?)美依紗が先にかの子のことを好きになって、その後男女問わずいろいろと試してみてやっぱりかの子が好きらしいと結論付けてからは即座にかの子から告白をしてくるように仕向けたらしい。たった一度の遭遇からすら、綾の生きざまになんとなく共感を抱いた模様。いちばん参考にすべきでない大人のひとりだが、近い生き物だったのだから仕方がない。とはいえ美依紗にとっては、かの子が唯一の対象なのだけれど。


「そう、思った」って言葉結びに使いがち問題。今作ではあまりやってないような気がしますが、気をつけたいと、そう、思いました。

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