全力で道草を食うお嬢様
005
「凄いですレオ!景色が飛ぶように過ぎていきますよ!」
「マッハ四だ。そんな風にしゃべっていると舌を噛むぞ。」
「大丈夫です!風魔法でレオの上は快適空間なので座ってお茶でもできますよ!!」
「・・・こぼすなよ?」
フリですね分かります。
私とレオは今、走っています。いえ、性格には走っているレオに私が乗っている形です。皆の記憶を操作して、あの体育館モドキから立ち去った後の状況です。
実は、直線距離で測れば私の飛行魔法で到着できたかもしれないんです。でも、場所が分かりません。浮遊大陸レフィトがどの辺を飛行していたかも分かりませんし私が今現在何処にいるのかすら分かりません。なのでレオの出番です。レオは恐ろしい速度とは別に、魔力の探知・・・つまり人間が何処にいるかを探知することができます。その能力を有効活用して集落を、あるいは街を探しています。そこで町の人に王都の場所を聞けますしね。
「レオ!町はありますか?」
「近くに一つ。今向かっているところだ。あと七十二秒といったところだ。」
七十二秒・・・綺麗に整えられた数字ですね。それなら秒で言わずに距離で言ってくれればいいのに。因みに時速五千キロで七十二秒では百キロほどだと言えます。
それにしても何処からその速さは出てくるんでしょうか。レオは虎が魔獣化した存在なので速い雰囲気はありますが、実際の虎は、というか生物はそんな速度で走れません。たしか魔獣は体内の魔力が変異して魔石を生成してしまい、異常に本能が高ぶり、身体能力が高くなるという存在になります。
更にその魔石は魔力を吸収して、更に宿主を強くしようとする性質があるので厄介なことこの上ないです。ただ、魔石が本能を高ぶらせる効果は、いい感じに暴れきったら無くなるそうなので、それが唯一の救いなのでしょう。
「とと、もう着いたんですね。早いですレオ。」
「我にかかればこれくらい、造作もない事だ。問題はどうやってこの町で情報を収集するかだ。」
そうですねえ・・・門番の人にでも聞きましょうか・・・。でもレオといると怪しまれます・・・どうにか警戒を緩める方法を考えないといけません。
「レオ、小さくなってください。」
「ミフィアよ。魔獣には出来る事と出来ない事の二種類が存在するのだ。」
「どこかの偉い人が言ってました。体重を魔力として魔石に格納すればいいじゃないかと。」
「・・・出来そうだ。」
これはお父様が教えてくれた知識です。曰く、サンスレット・スクウェア・ロードは四体の大陸獣を従えているらしいです。時に妖精化し、時に巨大化するその四体の謎は今だ不明らしいです。しかし、お父様の考察により、体内の魔石が関係しており、質量を魔力に変換する特異神秘があることに関連付けて『魔石に質量を魔力として収納することができる。更に、魔力を自身の質量にすることができる。魔獣のランクが高いほど大きかったり、魔力を吸収することで強くなると同時に大きくなるのはその性質があるからだ』という結論を出したのです。
「それそろ降ります。その後、小さくなってください。具体的には子猫くらいの大きさがいいです。」
その指示を受けてレオが止まりました。ここからなら歩いてすぐなので時間が無駄になることはありません。私が降りた後に小さくなります。シュルシュルシュル。ああっ!可愛いです!!さっきまでの凛々しい姿だ嘘みたいです!
「カワイイっ!ずっと抱きしめてますね!!」
私はレオが前を見えるように抱っこし。きゅううと抱きしめます。ふっかふかです。
「苦しいぞミフィア・・・」
そう言いながらも目元は緩んできているので嫌がってはいません。可愛いです。こんなに足が速くなかったらずっとこのまま抱えて旅をしたいです。
「止まれ。この町に何用だ。」
「私たちは王都の方角と距離を教えて欲しくてここに来ました。良ければ教えて戴けませんか?」
私の丁寧は対応を見て、山賊や盗賊の類ではないことを悟ったようで物腰が柔らかくなる。
「何処の国の王都ですか?この国の王都は東に三百キロくらいですが。」
「フォレストアって言う国なんですけど。」
「はあ!?二つ向こうの国だよ?直線距離でも南に二千キロはあるよ!?なんでそんな国を目指しているんだい!?そんなところまで馬車は通ってませんよ?・・・というか、それ言うのは今日で二度目なんですけど・・・・」
私たち以外にもフォレストアを目指している人たちがいたんでしょうか。まあ、私にはレオさんがいるのでそこまで関係ありません。二千キロなら二十四分で着きますね。
「じい!何で言ってくれなかったんだ!今日の入学試験に間に合わないじゃないか!!」
「殿下。殿下が地図を使わず直感で進まれたせいでこうなったのですよ。最初から爺の忠告を聞いていればよいものを。」
「兄上。どうやっても間に合いません。来年に期待しましょう。」
奥で噂のフォレストアを目指している人たちを見つけました。男三人組で、一人は六十頃のおじいさん。見た目はまだまだ現役の執事のようです。さっきから意味不明な八つ当たりをしている共感しがたい男は十五歳前後でしょうか。そして・・・かっこいいあの男の子は誰でしょうか?年齢は私より一歳くらい高いように見えますが・・・知的でかっこいいです。大切なことなので二回言いました。
何か困っているようなので話を聞いておきましょう。
「どうしたんですか?お困りのようですが。」
私が話しかけたことに爺と呼ばれたおじいさんは怪訝な顔をしましたが、すぐにポーカーフェイスになり、表情から心を隠しました。ううむ。私より上手いですね・・・薄く笑いかけるような顔をしているので敵意を持てなくなってしまう顔です。害意があったら厄介な相手です。私はないので関係ありませんが。
「実はこのお二人の入学試験のため、フォレストアのユレイユ書店の教育機関を目指していたのですが・・・不幸なことに方向が全く違くてありえない所についてしまったのです。最も、出発がギリギリだったので、方角が合っていたとしてもギリギリ到着するかどうかだったのですが。」
成程成程。この人たちもユレイユ書店の教育機関の受験を・・・
「じゃあ、私が連れて行きますよ。すぐに出発するのでついてきてください。」
「何を言っているんだ君。そんなことが出来たら苦労はしない!!何せ、ここから二千キロだぞ!?どんな方法で行くというんだ。かの伝説の転移魔法だって十キロが限界なんだぞ!?」
「兄上、ここで転移魔法を引き合いに出すのは違うと思います。歴史上最速の移動手段は確かに転移魔法ですが『二千キロ』という距離を考慮するなら現在サンスレット・スクウェア・ロードが所有している魔獣『アクリア』の飛行移動で時速千キロだったと思われますよ。」
わあ、サンスレットさんが更に凄い人に見えてきました・・・まあ、うちのレオには敵いませんけど。
「詳しい話は道中しますので。レオ、お願いします。」
「承知した。」
そう言うと腕の中に居た虎柄の子猫は立派な立派な虎に肥大化しました。爺さんと殿下さんが目を見開いています。一番小さい子は無言で臨戦態勢に入りました。やっぱり一番賢いんですかね。
「さあ乗ってください。超級炎魔獣なので速さは折り紙付きですよ!」
爺さんは剣を抜き、レオと距離を置いています。何時戦闘が始まってもおかしくない雰囲気です。殿下さんは腰を抜かして動けない様子です。
そんな中、少年が歩きだしました。こっちに向かってきます。そしてレオと向き合い、顔に手を伸ばします。
「いけません弟様!危険です!」
ふうん?あの頭とち狂ってる男とこの方は兄弟なのですか。この兄のせいで評価が著しく下がってしまう気がします。・・・いえ?もしかしてこの殿下さんは弟さんの引き立て役になるために生まれてきたのかもしれません。
「我が怖くないのか?」
「貴方は強いですね。・・・ですが、それを振るう凶暴な本能が見当たりません。大方、この少女に会って骨抜きにされたのですね。見ていれば分かります。」
「むう、心を見る目は確かなようだな・・・大体当たっているところが悔しい所だ。お主は、乗るのだろう?」
「勿論です。兄上は爺と共に極安全に見える陸路でフォレストアを目指してください。僕は今年入学するので、兄上は来年を頑張ってください。」
「ちょ、お前!・・・俺もそこまで腰抜けではない!そこの女!俺も連れていけ!報酬は弾むぞ!」
あ、とてもめんどくさそうです。やっぱり止めましょうか・・・でもこの方は連れていきたいですし一緒に居たいです。どうする・・・どうする・・・・。
「すいません。こんなことになってしまって・・・。この件のお礼は、何時か精神的に。」
「はっ!?好き。・・・じゃなくて!分かりました!弟さんの為です!!爺さんも殿下さんも一緒に行きましょう!」
むふふ。弟さんと会話出来ました!嬉しい限りです。しかも、お礼は何時か精神的にと・・・。嬉しい!それをダシにして喫茶店にでも誘いましょうか。むふふふ。絶対に振り向かせてやりましょう!
「ミフィアよ。突っ立ってないで速く乗るのだ。間に合わなくなるぞ?」
「ああっ!そうでした!早く出発してください!!」
「分かった。早く乗れ。」
そうして、少女、少年、ギリ青年、老人の四人の歪な二十四分旅が幕を上げるのだった・・・。
「つきましたー!!」
「流石・・・と言うしかありませんね。レオさんは超級と言ってましたが・・・絶級に分類されてもおかしくありませんよ。」
弟さんは既に状況をつかんだようで、三十分弱で二千キロを走破したレオに敬意を表しているようだ。
しかし、爺さんはポーカーフェイスが崩れて右目がぴくぴくしているし、殿下に至ってはあんぐり口を開けています。流石に早く着き過ぎました。まあ、試験三十分前のご到着なので試験的には丁度いい到着なのですけど。
「おい女!いい仕事だったぞ!褒美にこのバッチをやる。それを持って役所に行ったら報酬をお前の物に出来るぞ!」
そう言いながら私のポケットにバッチを入れました。なんか青くてきらきらしたバッチですね。
「殿下。そのまま渡せば盗品と思われてしまいます。一筆書いたらどうですか?」
「うむ。そうだな。じい、紙を。」
そう言うと殿下さんはさささっと何かを書き、ポンっと印鑑を押しました。これってそんなに大事な物なのでしょうか?まあ、そういうのは後で役所で聞いてみましょう。
「じゃあ!また会おう!」
「それでは。ミフィア様、お元気で。」
サヨウナラ面倒事の塊!もう二度と姿を見せないでくださいね!!
「ありがとうミフィア。道中、楽しかったよ。」
にゅああ!!弟さんが敬語じゃなく砕けた感じで挨拶してくれた!嬉しいです!もうこれは人生で一番幸せなひと時ですね!
「こちらこそ!」
もうこれは学校に合格しなくてはならなくなりましたね。特にあの人とは同じクラスに・・・しかし、どれくらい強いんでしょうか?筆記なら兎も角、実力が伴ってなかったらあの人と同じクラスになれません・・・。筆記は満点がありますが実技は強ければ強い程高くなりますからね。
取り合えず街を歩きましょう。ちゃんとレオは子猫モードになっているので皆が恐れることは無いでしょう。ただ、冒険者ギルドの前を通ると数人恐怖の表情を浮かべる人がいるのでこの子の実力が完全に隠せているわけではないようです。レオには実力を隠す練習をしてもらわねば。
「そう言えば、レオって魔獣になる前はどんな感じだったんですか?」
「我は普通に肉を食べ、睡眠を貪っているだけで、理性のかけらも無かったぞ。」
「やっぱり魔獣化したら本能が大きくなると同時に理性も高まるんですね。本能が強すぎてそれに気付けないですがね。」
あ、いい感じのお菓子屋さんを見つけました。爺さんが別口でくれた硬貨を持ってお菓子を買いましょう。ちゃんと買い物しやすいように多少の銅貨、準銀貨、銀貨を少々、白金貨を三枚くれました。白金貨なんて使ったら貴族の子と思われて拉致されるかもしれないので使いません。まあ実際に貴族の子だったりしますけど。
「おじさん!この飴とクッキーを二袋ください!」
「準銀貨五枚と銅貨二枚だな。」
成程。相場は大体日本と同じですか・・・そう言えば隣の大陸が技術大陸だから砂糖を安く、大量に輸入できるんでしたっけ。それで五百二十円・・・五百二十準銅貨になっているわけですね。
「ミフィアよ。こんなところで道草を食っていていいのか?試験に間に合わないぞ?」
レオがそう言ってきます。安心してください。ちゃんと間に合いますよ。少なくとも十分前には集合完了です。
「うおあ!この猫喋った!?不思議な猫も居るもんだなあ。」
「安心してください!無外です!ええ、とても無害なので心配しないでください!」
「おい、ミフィア。それじゃ我が危ない猫だと言っているみたいじゃないか。隠し事が出来ないタイプならそのことについて触れるな。」
おじさんが目を白黒しながらレオを見ていますが気にしません。失敗から学び、失敗を忘れる都合のいい女ミフィアです。なんとかその場をレオが落ちつけてくれたので私は飴を口にしながらダッシュを決めます。
もう十分前に着かないといけないという自分のルールを犯しそうになっているので全力ダッシュです。
間に合うでしょうか・・・不安になってきました。いえ、違います。私は何を言っているんでしょうか。出来るか出来ないかじゃないんです!やるんです!やらねば私の黄金街道が絶たれてしまいます!
ダッシュ!ダッシュ!!ダッシュぅ!!!
飛行したい!飛行したいです!こんなに走るのがきついとは思ってもいませんでした!実際普通の人より速度も体力もあるんですがやはりまだ私は子供です。ぐうう、間に合え!!
「試験!ぜえ、ぜえ、お願いします!」
「うおお!お嬢ちゃんギリギリだぞ!?時間管理はちゃんとしような。君で最後だ。さあ、通って。」
ま、に、あ、ったー!!!
黄金街道を進む切符を手に入れたー!!
「流石ミフィアだ。宣言通り十秒前に到着だな。」
「れ~お~。皮肉とは随分私に心を開いてくれましたねありがとうございます。」
しかし油断は禁物です。受け付けは終了しましたが、筆記の試験会場まではあと十分しかありません。早速行きましょう。
レオは試験会場が何処か知って・・・いませんよねそうですよね。基本は私よりも知識が無いですからね。生まれたばかりの赤子と同じような物です。ですがその割に一般常識に長けているのはなぜでしょうか?魔獣化すると一般常識が頭の中に付与される効果でもあるんでしょうか。
取り合えず真っすぐ看板まで歩いて見取り図を見ます。ありがたいことに教室はすぐそこでした。
すぐそこだと言った私の言葉を取り消させてください・・・。見取り図では分かりませんでしたが全体的にこの学校大きいです。見取り図ではすぐそこでしたが私が考えていた五倍の距離はありました。つまり部屋も予想の五倍くらいのサイズ・・・うっ頭が・・・。
もう仕方ないのでまたもやダッシュで教室に入ります。一番後ろの空いている席に座ります。むふう。疲れました。集中して無くても満点くらいは取れますが試験中に息が荒れているなんて嫌なので強制的に息を沈めます。飴をパクン。あむあむ美味しい。
「ミフィア、まさか君も受験を受けるなんて、うれしいよ。」
その声、まさか弟さん!?キタコレ!弟さんのテストをカンニングして点数合わせが出来ます。ふふふ・・・安心してください。ばれないカンニングの方法なんていくらでもあるんですから。
「そう言えば、君には名乗ってなかっな。僕はアベル・フォレストア。三人兄弟の末っ子だ。よろしく。」
「よろしくお願いします!」
いい感じのスタートが切れました。他の入学生に一歩リードです。こんなにカッコいい人を逃す人はいると思えないので先に会えただけで幸運ですね。
「おーい。席につけ。試験を始める。」
さあ、試験の始まりです。
「終了だ。これで四科目終了。あとは実技だけだな。」
終わりました!いやはや、びっくりするほど難易度が低かったです。いえ、問題は簡単な物から難しいものまでありましたが、皆が解ける問題が少なすぎました。
アベルさんは結構難易度高めの所まで解いていましたが平均七十点と言ったところでしょう。なので私は平均七十五点になるように調整しておきました。実技で点数を取れなかった時用の保険です。
試験中ずっと猫を抱いたままだったので結構注目されましたが気にしません。触らせてと言ってくる人もいましたが気にしません。いや触ってもいいですがレオが起こらない程度に。
さて、実技もあることですし外に出ましょう。レオはずっと抱かれっぱなしで温かくて眠っているので起こさないように慎重に・・・
教室を出て、そのまま廊下を三百メートル。右折して運動場。
「ここで実技を計る。剣で俺と戦って、魔法でこいつと戦え。何処まで行けたかで点数が変わる。」
「魔法担当のメイルです。あん畜生がわざわざ私をこき使ってくれたので後で殴り込みに行く所存なので準備運動くらいにはなってくださいね。」
んん?なぜかざわざわしてますね。メイルって、あのメイル・ホワイト・シンフォルだよな、とか聞こえるのでかなりの有名人なのでしょう。しかもあの人『ホワイト』ですか。そりゃ強いです。強くなかったら何なんですかって感じです。
準備運動・・・この人怖いです。
あ、私はアベルさんの成績にしか興味長いので描写は全てカットでお願いします。
と、そんなこんなでアベルさんの番。まずは剣で勝負。
とと、結構早いです。もしかしたらアーレフトさんより早いかもしれません。剣技は・・・発動させませんね。最後まで取っておくということでしょうか・・・。
右、左、切り上げ教官が立て続けに攻撃する。ギン、ガン、ギン、と三発とも受け流す。ああ、ダメですね、もっと剣と剣をこするように受け流さないと・・・。当てて受け流しても剣や腕へのダメージはあまり変わらないんですよ!
そろそろ、限界そうですね・・・あ、止まりました。アベルさんの負けです。・・・改善の余地がたっぷりある剣術でしたね・・・。
しかし、結構な歓声が上がっています。確かに、アベルさんが今までで一番いい戦いをしていると私も思います。アベルさんも悔しそうですが明るい顔で握手に応じています。
次に魔術ですが・・・うわあ、アベルさん心底嫌な顔をしていまよ。確定です。魔術はあまり得意ではないです。
結果は察してください。五級のファイアを熱心に出そうとして二、三発出ただけでした。
「魔術・・・何でこんなに難しいんだ・・・」
才能の有無に膝をつくアベル君を取り合えず慰めておこう。
「アベルさん・・・気を落さないでください・・・また頑張ればいいだけです・・・。」
「うう・・・優しい言葉が心にしみる・・・」
逆に傷を抉ってしまいました・・・もうどうしようもありません。
諦めましょう。
というか次が私のターンなのにずっとは話して入れません。アベルさんともっと一緒に居たいのは山々なのですがこれ以上いると試験管を待たせてしまいます。
「アベルさん。アベルさんは多分もう合格は難くないと思います。私も受かる予定なので、一緒に合格して魔法を学びましょう!」
「ミフィア・・・ありがとう。頑張って!」
むふう。いい雰囲気です。頑張ってをいただきました。これはやる気がみなぎってきます。やります!やりますよ!ちゃんとアベルさんと同じ点数を取って同じ教室に入らせてもらいます。
今の点数はアベル君が語学60、算学80、歴史55、魔術85、剣術95、魔術30点と言ったところです。
私は語学75、算学75、歴史75、魔術75点なので、剣術を50点、魔術を55点とろうと思います。
さあ、頑張って点数調整しますか!!
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