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ユレイユ書店の歴史の書  作者: 榮 裕也
一章 ミフィア・フィーシル
24/28

章が直ぐに飛んだ(驚愕(メタい

先週と昨日の投稿忘れていました。

全力でごめんなさい。

「で、ミフィアよ。この大海水龍をどうするのだ?しきりに謝っておるが一体何をしたのだ?」


腕の中にいるレオが問いかけてきます。


「実は今、新しく手に入れたスキルを使っているのです。確か・・・『倫理無視』アナザ・フェイスでしたっけ?『疲労無視』オフ・フェイスと同じように人格が変わるものだと思っていたのですが・・・『倫理無視』アナザ・フェイスの人格は面倒くさがりのようでそれっぽい力を発動させたまま引っ込んでいるようです。」


私が呆れを声に変えてレオに言うとレオも複雑な顔をします。この前聞いたのですがレオは数度『疲労無視』オフ・フェイスさん、『倫理無視』アナザ・フェイスさん、そしてもう一つのスキルの『定義無視』ノー・フェイスさんの三人と会合をしていたらしいのです。


その際、三人がどのような人なのかを実際に見て来たらしいので私が言いたいこともレオに伝わっているのでしょう。


「で、その力というものが『威圧』なんですよね。実力に応じて威力が上がるものだったんですけどテイムしたレオの数値まで加算されていて・・・何と言うか物凄く強い効果を発揮しているんですよね。」


それもそのはず、レオの攻撃力、守備力は922兆にもなっていて、カンストしてしまっています。2の64乗です。まさかカンストするとは思っていませんでしたがこんなに上限が高いとも思っていませんでした。


「それで、この大海水龍をどうするのだ?このまま放置と言うのが一番無難な気がするのだが、ミフィアはどうしたい?」


「そうですね・・・エルザ、龍を飼ってみませんか?案外楽しいかもしれませんよ?」


「お姉様!私に龍は荷が重すぎます!」


エルザは手を前に突き出し、ブンブン振ります。とっても可愛いですね。お持ち帰りしたいくらいです。家が同じだから何時でも一緒ですが。


「じゃあ家で飼いましょう。お義父様なら多少の我儘くらい聞いてくれるでしょう。」


「それは多少じゃありません!」


おかしいですね・・・別に攻撃力が一億いっているわけではないのですが・・・・何か『多少』からはみ出るようなことはありましたっけ?


「ミフィアよ、普通、攻撃力が一千二百万を超えていれば国が亡ぶのだぞ?我がミフィアを裏切って街に繰り出すのと、この龍が街に繰り出す被害の大きさなど、人間に分かるはずもないのだ。」


つまり、被害がどんなに大きくても小さくてもみんな死ぬという観点から見た場合どちらも同じということですか・・・


「それにしても、何でレオは私を裏切らないんですか?レオ程の力があれば何でも好きなことが出来るでしょう?」


「ミフィア、まさか気付いていないのか?我はミフィアの魔力供給のお陰で強くなってはいるが供給を断たれればこの体から魔力が無くなってしまうのだぞ?元から持っていた魔獣の魔力は全てミフィアの魔力に置き換えられえているようだから、時間経過でただの猫になってしまうぞ。」


成程・・・私の魔力でぐんぐん成長すると思ったら新陳代謝がいい魔力だったということなのですね。成長期的な感じでぐんぐん時にドーピングしてぐんぐん時に成長の偏りを正してぐんぐん成長していたわけですか。


ということは私が魔力供給を断った場合、レオの922兆が消えてなくなるということですか!?


「うむ、初期値の二百万弱に戻るな。」


レオ・・・!直接脳内に・・・!ん?そういえば念話が出来た筈なので念話の方で漏れてしまったのでしょうか?


「うむ、顔に全て出ているぞミフィア。」


・・・現実とは時に残酷ですね。



「ぼくの存在忘れてない?」


五月蝿いです大海水龍。



「ということですお義父様。何とか飼えませんか?」


「無理だ。諦めろ。」


私はじっと見つめます。何とかして欲しいですという願いを込めた眼差しを送っているのですが目をそらされます。何故でしょうか。この屋敷の三倍の面積の龍を飼いたいと言っているだけなのです。・・・冗談ですよ。私だってそこまで世間知らずではありませんから。


「考えてみてください。この大海水龍をお義父様がテイムしたという話が王に届いたとしましょう。そうなれば爵位が一つ上がるかもしれませよ?そうすれば年間の給金が増え、領地も増え、更にエルザの隠したい秘密もより厳重に管理でき、私の恋が叶いやすくなります。どうですか?いいこと尽くしでしょう?」


「最後の一つが大本命だな。」


お義父様から鋭いツッコミをくらったので明後日の方向を見ます。明後日がどっち方向にあるかは分かりませんが兎に角明後日の方向です。


「何の事か分かりかねます。」


あれからお義父様は私とアベル君の婚約の打診をしてくれています。国王様ともアベル君とも顔見知りなのですんなり通ると思っていましたがそんなこともなく、膠着状態に陥っています。


理由としては、平民から養子を取るばかりかソレを王族の婚約者に添えるのは馬鹿げていると色々な貴族に言われたそうです。私が舞姫であることをばらせば、まあ通ると思いますがまだ不意打ちや暗殺対策が万全といえる強さを備えていないので公にしません。


バレたらとってもめんどくさくなるうえに私の事を広く認知されてしまい、暗殺者等、私を害する人を差し向けられる可能性が大幅に上昇します。


知らないうちに殺されるとか本当に勘弁してほしいです。


「えっと・・・あの・・・ボクどうすれば・・・」


あ、大海水龍さん初セリフですねおめでとうございます。


「ああ、大海水龍・・・長いのでイリウと略しましょう。」

「・・・たいかいすイリゅウだからですか。」

「で、イリウくん、君は現在二者一択な状態です。今から素材になるか、小さくなる方法を習得してこの家に置いてもらうかです。何時までも屋敷の上を浮遊するのはきついですよね?水龍ですし。早くとっとと決めてください。」


強引に返答を迫ります。実は三つ目の選択肢『地底海に戻る』という選択肢がありますがそれは私の利が無いので言いません。別に善人ではありませんしね。


「小さくなるんです。コツは魔力を凝縮する事です!」


「そんなこといわれても~っ」


なんですかなんですか。この龍確か男でしたよね?そんじょそこらの女の子より可愛い反応をしているんですが。キャラ作ってる系あざとい少女の方々が泣いて逃げるレベルですね。


ですが今私と口論になったところで意味がないと思ったようで必死に小さくなろうとします。ううむ・・・このままだと私は唯の悪い奴になってしまいますね・・・何か手助けをしましょう。


ということでぐぐぐっと手を握りこんでイリウの魔力を圧縮します。イリウは自分の努力が成功したと思ってキラキラエフェクトが付きそうなくらい満面の笑みです。


小さくなったイリウをエルザに渡します。


「え!?何故私に渡すんですか!」


「エルザが危なっかしいので護衛にと思って捕獲したんです。暗殺等にも警戒して欲しいですが・・・思ったより頼りなさそうな性格をしているのでパワーで押し通せる分だけ守ってもらいましょう。」


エルザにそう言うと何故がイリウが張り切って


「任せてください!ボクって意外と強いんですよ!なんかこの女の子がとっても強くて分からなかったと思いますけど強いんですよ!」


名称が蒼龍王の子供になっていてさらに強くなったようですがまだ私には勝てそうではありませんね。魔力を圧縮したせいで濃度が高くなり、魔物として進化したんでしょうね。魔獣は進化しませんが魔物は進化するんです。


あ、言い忘れていましたが、レオに隠れていますが私だって少しずつ強くなってるんですよ?大海水龍を『疲労無視』オフ・フェイス抜きで倒せるくらいにはなりましたよ。


「あ、あの!私こんなに凄い魔物を使役できるとは思えません!」


「ああ、大丈夫ですよ。この子は現在、友好関係にあるので友達と思って接していけばいいんです。」


そう励ましますが表情には不安が残っているみたいです。ですが可愛いイリウに押されて心が揺れ動いているようです。計算されていないあざとい上目遣いがクリティカルヒットのようです。


「エルザ、私からもお願いしよう。その子・・・イリウを傍においてくれ。エルザの助けになってくれることは間違いないだろう。」


「それなら仕方がありません!」


逃げ道が無くなって仕方なく頷いてくれる・・・と思いきや、いつの間にかノリノリで引き受けてくれました。またもや計算られていないペロペロ(手の甲)でやられてしまったようです。


笑顔で腕の中のイリウを愛でているのに既視感を覚えるのは何故でしょうか。


“それはミフィアが我にそれをやってるからだ。今も進行形でな。”


はっ!?直接脳内に!?


“それは二度目だぞ、ミフィア。”


・・・いいじゃないですか使いまわしくらい!




012


「何でっ!何でっ!!」


突然の章変更に戸惑っている方をさておいて私は絶叫します。今は先程の描写とは違い結構シリアスです。


「『押シ寄セル雪崩スノウ』!『押シ潰ス大竜巻ウインド』!『大陸飲ミ込ム烈噴火ファイア』!!・・・何でっ!!何で効かないの!?」


心からの悲鳴は両親に叩き込まれた敬語をいともたやすく打ち崩します。


こつ・・・こつ・・・と土の上とは思えない足音が聞こえます。恐らく結界を足元に展開し、その上を歩いているんでしょう。靴に土を付けたくないという理由でそんなことをされてはたまったものではありません。


「何故。其れは貴様の対人戦等の実践不足だ。全て拙い」


無造作に振り払われた腕に体は耐えきれず後ろへ吹き飛びます。


『疲労無視』オフ・フェイスッ!!」


途端に表情が消え、身体能力がカンストを突破します。一千兆の領域へ足を踏み入れます。その一投一足は世界を揺るがす大災害となる・・・がそれも全て通らない。


「当たらなければ意味を持たない。拙い」


指をパチンと鳴らすと私の近くが爆発します。正に大佐のようです。何処の大佐とは言いませんが。


「ああ”ああぁぁあ”ッ!!」


『疲労無視』オフ・フェイスを発動しているとは思えない、苦痛の乗った苦しい声が漏れます。何故ダメージが通るのかが分からないという私の表情をくみ取って発言が変えてきます。


「解。スキルキャンセルを使っただけだ。優先度がかなり高い様だがそれより高いランクのスキルならばキャンセルできる。偏に脆い。」


パチン、パチンパチンと音楽を奏でるように、小刻み良く指を鳴らします。その度私の現在位置で爆発が起こり、体力がどんどん削れていきます。


正確無比な攻撃に成す術もありません。


「貴様が列強第二位まで上り詰めれた理由は魔獣の使役にある。だが、弱点がある。貴様自身がそれだ。貴様を守りながら戦闘するなど魔獣が本領を発揮できるわけがない。」


いつも一緒に居たレオは、小さな魔石になってヤツの手の中にあります。取り返して魔力を注げば元に戻りますが、敵の手中にある魔石を手に入れるのは至難の業です。


「言霊『その魔石をこっちに投げろ!』」


市民の避難を終えたアベル君が火星に来てくれます。しかし、アベル君の言霊が作用しません。


「馬鹿か。その能力は汎用性が高い。故に格下にしか作用しない。格上に使っても不快を買うだけだ。無謀。」


ヤツの眼光でアベル君は吹き飛びます。しかし、吹き飛ぶだけなら無視できるダメージなのですが、アベル君には無数の切り傷があります。眼光の効果が突風だけでないことは明らかです。


『倫理無視』アナザ・フェイス!!」


新たなスキル、『倫理無視』アナザ・フェイスを発動します。この状態では心のリミットが外れ、何が起こっても動じなく、人が死んでいてもまるで石が道端に落ちているかのように対処できます。


「ハアアァァアァァアアッッ!!」


手刀で切りかかりますが子供をあしらうかのように掴まれます。体格的には普通に大人と子供なんですけどねとか冗談を言える場合ではありません。


「無意味。『疲労無視』オフ・フェイスに連なる能力だろうが加算られるステータスは同等。攻略済。」


『疲労無視』オフ・フェイスは肉体的疲労を完全にシャットアウトしてくれるのと、『倫理無視』アナザ・フェイスは周りの心を支配するという能力の違いに賭けたましたがヤツにとっては誤差でしかなく、攻撃が届きません。


掴んだ腕を引き寄せ、二、三度膝蹴りをして放り投げられます。本当に子供に容赦がないです。いえ、私がこんなに愉快な思考を巡らせることができるのは体の操作権を『倫理無視』アナザ・フェイスに渡しているからなので、実況していても決してマゾではないので忘れないでください。


私の後ろからアベル君が飛び出します。


「『絶対切る』ッ!」


言霊の力でアダマンタイトの剣の切れ味を極限に変えます。確かにこの方法では言霊も有効でしょう。ヤツ自身に直接効かないなら言霊で威力を上げた攻撃でダメージを与えるしかありません。


「『脆い』」


しかし、ヤツにはその方法を読まれていたのか無力化されます。しかし、今使った能力は紛れもなく言霊・・・


「無知。何故その力を自分しか所有していないと定義した?」


体勢を変えて蹴りをいれます。何度見ても隙がありません。アベル君はまたしても吹き飛び、また戦闘が出来ない状態になります。


「『二度と立ち上がるな』」


なお立ち上がろうとするアベル君にヤツは更に言霊を執行します。


「汎用性が高い故に弱き者を支配することこそこの能力の真の使い様である。」


能力の使用方法を説くその姿は気高い教師のようにも見えます。しかし、現実は残酷なまでに実力の差を見せつけてくるだけでした。


何とかしなければなりません。アベル君は先頭不能、レオは既に魔石に変えられていて移動すらままなりません。私は戦闘の全てを注ぎ込んでもまだ足りません。万事休す、という状態です。


「何で・・・あの豚に協力・・・するのっ・・・!!」


私の悲痛な叫びにヤツは端的に答える。


「報酬を用意されているからに決まっているだろう!?貴様には分からないと思うがそれはそれは素晴ら・・・んんっ。報酬。最高級の物を用意させてある。」


今、素が出た気がします。まさか今迄の厳かなキャラは作っていただけなのでしょうか・・・


何を用意されているのかは分からないので報酬の対抗馬を作るのは難しいです。突破口を作るのもなかなか難しいですね・・・。


こつ・・・こつ・・・


頭が下がっていますが奴の足音が近付いてくるのが分かります。そろそろ人生の幕が閉じるんですね。・・・ですが足音が聞こえる方向が何故か後ろからなんですよね・・・


「ミフィアがここまでやられるなんて思ってもいませんでしたね。レオが付いていながら・・・彼には騎士が用いる戦闘様式を叩き込まなければなりませんね。」


その声は一日一時間は確定で聞いている教員の声です。嬉しさに涙が出そうですが何とか目じりに貯めるまでで留めることが出来ています。ですが、その声の主顔を見てしまったらその涙は零れ落ちてしまうと思います。


「メイルさん・・・!!」


ここからは一年半くらい遡り回想になるのでメイルさんの活躍を期待した方にはごめんなさい。



011(回想)


今年の学習際もSクラスが一位でした。


今年Sクラスに入学したエルザが大活躍だったそうです。本人の弁では、入学したころはそこまで勉強も運動も出来なかったのですがお姉様と一緒に勉強して、遊んでいる内に超一流になれました!ということだったそうです。


確かに遊んでいる内にレベルの高い動きや問題の傾向のレクチャーなどをしていましたがいつのまにか・・・という感じです。というか私が教えることをみるみる吸収していくエルザの方が私的には凄いと思うのですがその辺はどうなのでしょう?


「キャー!!ライズ様ー!!」


で、今年も安定の活躍を見せているのが学年同率一位の位のライズ君です。私と同じ十歳で、家名はありません。何故ならこれまた同率一位のラトクリフ公爵家令嬢のマージェリーさんの従者として入学しており、私が貴族入りした影響で唯一の平民になってしまっています。


しかしなかなかのイケメンで、貴族令嬢からも好評、マージェリーさんはそれをよく思わないらしく偶に血まみれになって帰ってくることがありますが慣れているそうです。


何で死んでいないの!?という叫びとたびたび聞くのでマージェリーさんの制裁は加減が無いようですね。


「すいません、直ぐマージェリーお嬢様の下へ行く様申し付けられていますので。」


そう言って令嬢たちの好意を無碍にする姿も好評らしいです。よくわかりませんね。


そんなこんなで学習際が終わり、冬休みを越え、三学期を超えて、私は三年生になりました。で、わざわざここでライズ君の紹介したのは今からライズ君関係でひと騒動あるからです。



「ミフィア様。お時間宜しいでしょうか?」


「何ですか?」


今日は五月某日。殆ど接点が無いライズ君から話があるとは思っていなく、少々動揺しましたが声には出しません。


「はい。少し、協力して欲しい事がございまして・・・。」


はい、言葉尻が萎んでいるのはアニメでよくある土壇場で何を協力していたかが分かる演出的なあれなので実際はちゃんと話してくれています。


「分かりました。それくらいならお手伝いします。」


聞いた内容は拍子抜けするほど簡単なもので、正直私じゃなくてもいいのではないかと思いましたが頼まれたのは私なのでチャチャっとやっておきましょう。


そんなこんなで放課後なんですが、今日は珍しくエルザに用事があってレオと二人っきりで下校です。侯爵家に養子入りしてからこうなったのは数度だけなのでいつもより寂しい気分です。エルザも私にとっていなくてはならない存在になっていたようです。


レオが居ないともっと寂しいのでしょうか?試す気は起きませんけど心細いのは確定でしょうね。


そこそこ歩きましたが自宅にはついていません。私は養子になりましたが今までの自宅に住んでいるので、エルザを屋敷まで送ってから自宅まで帰っています。ですが今日は自宅へそのまま帰る予定だったのでいつもより早く家に着くはずだったのですがまだまだ歩いています。


何故かと言うと、後ろから肥え太ったチャーシューが転がってきているんですよ。


だから撒こうとしているんですが、何気に追跡能力が高いです。いやですねぇ・・・


「『***ア* **二** ***** カ** ****べ*』“フレア・アスタリスク”」


仕方ないので星を一つ作りました。小さいですが私の意志で強く光ったり恒星級に熱くなったり出来る零級魔術です。私はそこまでの技量が無いのでレオの補助も借りましたが。


レオの魔力はすさまじいですね。私が常日頃から魔力の最大値を増やし続けているせいで多分大陸中の魔力と同等くらいの最大量ですし、しかも驚くべきことに原則的に生物の魔力はキッチリ一日で全回復するのです。


完全にチートです。


魔術は階級が高くなるごとに詠唱が長くなるのですがレオの補助と多量の魔力のお陰で準一級程度の詠唱しか必要ありませんでした。


「これで目つぶしでもして撒きましょうか・・・」


「零級魔術で目つぶしを行おうという発想を持てるのはミフィアだけだと思うぞ。」


でもこの魔術はかなり汎用性が高いので目つぶし程度じゃ魔力が切れずに私の所に帰ってきてくれますし、なかなか素晴らしい仕様となっているんです。言わば、この魔術で火魔術を全て発動できるうえに魔力が続く限り何度も使用できるのです。


既に魔術が発動している状態なので詠唱も宣言もなしに魔術現象を起こすことが出来ます。ので、絶級魔術を五連撃、というような使い方も出来たりします。


「いいんですよ。これは先行投資みたいなものですから。また何度も使うと思うのでこのタイミングで作っておいて損は無いでしょう。」


「その魔術を我のキャラが被って好きではない。」


レオ、我儘言わないでくださいよ・・・。

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