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ユレイユ書店の歴史の書  作者: 榮 裕也
一章 ミフィア・フィーシル
16/28

地券とっても楽しい

「えーっと・・・」


地券にはいくつかの欄がありました。


税金変更 収入の‐20‐%毎月

徴収 一世帯‐0‐sdを‐0‐日以内 (sd=小銅貨)

人口調整 ‐0‐人を‐0‐日以内に‐何もしない‐

通知 ‐無し‐を‐0‐日間住民に通知


うっわあめんどくさそうですね・・・そう言えば税金は一人につきうん万円っていう昔ながらのやり方じゃなくて安心しました。住民の負担を考えれば収入の何割という形がやりやすいですからね。収入が多い人からは税金を多く貰う法律があったらもっとグッドでした。


税金変更 収入の‐5‐%毎月

徴収 一世帯‐3000‐sdを‐60‐日以内

人口調整 ‐0‐人を‐0‐日以内に‐何もしない‐

通知 ‐道路整備を行うので資金援助をお願いします。なお、払わなくとも罰則はありません。‐を‐60‐日間住民に通知


よし!領主っぽいことした!今日の仕事終わり!!



現在、学校、昼休み。


「なあ知ってる?あの『地券』が売れたらしいよ?」


「へえ?そうなんですか。因みに私は買っていませんよ?よくよく考えたら地券を買うほどのお金を一般人が持っているはずがありませんでした。」


そう言うとアベル君は微妙な顔をしました。


「そりゃそうだよ。もうあんまり覚えて無いけど昨日みたいに大声で騒がないようにね。」


そうです。アベルさんには昨日のことを忘れて貰いました。その方が色々好都合だったりしますので。


「で、その買い主が『舞姫』なんだってさ。昨日の晩に税金がたったの5%になってたり道路の整備をするために資金の徴収とかいろいろやっていたみたいだけど・・・どうする気なんだろうね。その気になればこの国を落とせる人間が政治に手を出したんだ。何かあると考えるべきなんじゃないかな。」


すいません・・・実は何も考えていないというかお金の使い道に困っただけというか・・・でも大丈夫です!


買ったのは『舞姫』ですから!私関係ありませんから!!


「道路は白いレンガを並べて作るみたいですよ?大きい道には、真ん中あたりを縦一メートル、横十一メートル掘り下げて、中心五メートルをまた下に五十センチ掘り下げて用水路を設置するそうです。道幅は大通りは用水路を含めて三十三メートル、中通りは水路無しが十三メートル、水路有りが十八メートル。この時の水路は端に道の端に寄せるそうです。そして小通りが幅九メートル。小通りには水路は無いそうです。」


私が今考えている未知の計画をつらつらと述べます。綺麗な街並みを想像してニヤニヤが止まりません。計画都市のような整った道を歩くのは夢だったんです。一晩で区画内の家を全部ずらして作り上げてやります。


「なんでそんなに詳細に知ってるんだ?」


「あ、いえ、私舞姫さんと顔見知りですし。」


今後のことも考え、そう言ってみたところ、クラスがシンと静まりました。・・・これって俗に言う爆弾発言だったのでは・・・?


「ミフィア様!今の話を詳しく聞かせてもらえないでしょうか!」


一人の令嬢が詰め寄ってきます。


「あ・・・えっと・・・彼女は私としか魔法を解かず会ってないそうなので、それを言いふらしてしまえば嫌われてしまうかもしれません。」


「そう・・・ですか。では舞姫様に私が会いたがっていると伝えておいてはくれませんか?」


この表情を見る限り憧れとかその辺りでしょう。こういう人なら正体を明かしてもいいのですが生憎ここには人が多すぎます。また機会があれば話しましょうか。


「分かりました。そう伝えておきますね。」


さあて・・・めんどくさくなったので早々に退散しますか。



そして三日後・・・


道が完成してた。材料買うのも業者雇うのもめんどくさくてギャルゲーよろしくストーリースキップで飛ばしてあげました。


綺麗に区画整理された街並みは案外すぐに住民に受け入れられてありがたかったです。デモくらいは発生するんじゃないかなと思っていましたが意外とすぐに受け入れられた上にスロープや用水路がお年寄りや子供から人気になっているそうです。


街もずっと平坦なわけではありませんからね。坂道だと綺麗に舗装されたスロープを道端に置くだけで結構楽に移動できます。


因みに、用水路には等間隔に降りるためのスロープ、用水路を眺めるためのベンチを用意しました。これは白の反対の黒でいこうと思いましたが目が痛くなってくるので焦げ茶色で妥協することにしました。それと緑がたりないなぁと思ったので道の端五十センチは芝生に変えました。


それと区画整理で空き地がいくつかできたのでそこにッショッピングモールを建築したいと思います。貴方と私の何タウンのような構造でテナントをたくさん用意しました。まあ、一テナントのサイズを大きめにしているので三階建てで三十テナントしかありませんが。


今のところ、私のテナントが六割を占めています。その他四割は空きテナントです。


いや、流石に思いついて三日ではテナント募集までは乗り切れませんでした。


私の場合、魔法で石からダイヤを作れるので何を売ってもひゃくパー利益なのですがそれだと原材料を売っている地方に申し訳が立たないのでその辺は三日で契約をしておきました。


まあ、子供の姿だと舐められるのでやっぱり舞姫スタイルでですけどね。


いやあ・・・押しかけた上に契約を結ぶという難題を四十ほどやってきたのでテナントが十八個も埋まりましたよ。二階は全部埋まりましたし、一階、三階は半分ほど埋まりました。


ヒャッハー!ミ〇ドもマ〇ド開業だぜー!!材料はあらかじめ全部そろえてあるのだ!契約した四十の生産所では私の指導で品質向上に努めてもらいます。勿論、私に優先的に流すことを条件としますが。


取り合えず一か月後にスキップ・・・・というのはどうでしょうか?一か月もあれば作物以外、つまり衣類や調度品、陶芸品の類は改善できます。


いいですよね?学校のシーンがまだ二回しか回ってきてないのにまた一か月単位で時間を進めても大丈夫ですよね?交友関係とか全然話していないけどだいじょ



四十日後・・・


テナントがすべて埋まりました。このショッピングモールの空きテナントは十二ですが、向こうから契約したいという人が大勢いて振るいにかけるのが大変でした。


結局、既に大手の人とはあまり組まず、小さいところを幾つか拾って、利益が出た場合続行、出なかった場合に退去ということになりました。


私の店には一本の青い剣と炎と氷がモチーフになっているマークを張り出していて、姉妹店だという宣言をしていますが、何故かそれに加わりたいと言うお店が多かったです。まあ、一か月程度で王都の流行にまで成り上がった謎のマークには興味が出るようですね。


因みにマークが剣と炎と氷なのは、私がそれを用いて魔獣を倒したからです。


魔獣との戦いで炎や氷を使いましたが精々その場の不可解さを醸し出すためのスパイスにしか使っていませんし、戦闘では魔力を吸わせて魔石を大きくすることにしか魔法は使っていないのですが、現場検証者から見れば魔法を使ったように見えますからね。


それでもって、この地区の人口が増えました。他の地区からの引っ越しが相次いでびっくりしました。反対側の地区からも引っ越し人がいたので人気になったのだなあと言うのが現在の感想です。人口が増えたせいで住居が少なくなったので苦肉の策としてアパートを建てました。


道路に似た、若干青が混じった煉瓦で五階建て四十部屋のやつです。基本どれも3LDKなので一軒家と同じくらいの暮らしは出来ます。


私もそこの一部屋に住んでいます。


・・・メイルさんから独り立ちしようと思っていたのですが、メイルさんは真横の空き地に引っ越してきました。次の日に家が空から飛んできたのには本当にびっくりしましたがもうメイルさんクオリティーということで気にしないことにしました。


その日、メイルさんは私の前でサムズアップしながらこう言いました。


「これでいいですね。」


何がですか。


無表情は標準装備でした。



・・・それから四か月後。


毎月白金貨二千枚の利益が出ている


何を言ってるか分からねーと思うが私も何をしたのか分からなかった・・・頭がどうにかなりそうだ・・・超スピードとか催眠術とかそんなちゃちなもんじゃあ断じてねぇ。もっと恐ろしい物の片鱗を味わったぜ・・・


更に、毎月白金貨五百枚の税金が入ってきます。


何を以下略


三年と四か月で元が取れる・・・おかしい!私はただ生産の質の向上と販売する品の質の向上しかしてないのにバカバカ売れます!もう小さい商会を幾つか吸収して舞姫商会なるものが設立されてしまいました。最初期からある十八の大企業の店長が主な決定権を握っており、その他五十の企業は意見の交換などに勤しんでいます。


しかも空白の会頭席まで作っていましたよ。私は一度も顔を出していないのにそんなものまで作るなんて思ってもいませんでした。


今や王都には氷炎剣のマークで溢れかえっています。何か買うならそこ、という認識にさえなっています。


助けてだれかぁ・・・


アベル君に全てを話してしまいましょうか・・・


でもこの地区全体の収入が白金貨一万枚以上いっている地区を私が経営していると知られたら何が起こるか分かりませんからね・・・あんなにフレンドリーでも一応王族ですからね。王城に連れていかれたら色々ヤバいですからね。最近結構強い自信もありますし軍事利用なんてされたら堪ったものじゃありません。


最近あの意味不明な『疲労無視』オフ・フェイスの肉体強化を調整できるようになったんです。攻撃力、防御力、魔力の他にも妖力、呪適正、技適正も上げれるようになりました。


レオの時みたいに怖ろしく適当な契約やアベル君の取り巻きにやったレベルの低い呪じゃなくて三秒に一回生き返って死ぬ呪も発動できます。


・・・そういえばこの国の奴隷って高い関税払って呪術大陸から取り寄せた奴隷の呪いで行ってますね。私は呪術が使えるので疑問にはなりませんでしたがお金のかけ方がおかしい気がしてなりません。


因みにあの糞将軍を奴隷にしたときの呪いは呪適正のステータスを開放していたので結構自信作です。


あの将軍は奴隷商に2sdで売り付けました。


いやあいい金になった(ゲス顔


そういえば学習際の結果を話していませんでしたね。


学習際とは体育祭+文化祭のようなもので一日目、二日目が体育祭、三、四、五、六日目が文化祭でした。体育祭も文化祭も一位はSクラス、その次にA、B、Cという並びでした。まあそうですよね。成績優秀者がより上位クラスに入れられますからね。


それが十一月後半の話です。


え?今は何月かですか?


二月ですよ?


いやあ・・・時が流れるのは早いですね。


「それでミフィア。このパン屋はなぜ舞姫商会に入れないのだ?」


パン屋で店主さんの代わりにパンを焼いているとレオが話しかけてきました。


「なんとなく、ブランドで勝ちたくないんですよね。」


「そのブランドは自分で作り上げたモノだろう。それならば使っても自分の実力だろう。」


「うーん・・・パンのおいしさだけで上り詰めて欲しいんですよね。」


そんなことをレオと話していると店主さんが入店しました。最近店主さんは体調がすぐれないようなので朝一番を陳列するところまでは私オンリーでやっています。


「ちゃんとやってるか?」


「もうばっちりですよ!!流石の店主さんも世代交代を考える味じゃないですか?」


「それは無いな」


店主さんはニヤリと笑ってそう返してきます。店主さんの仏頂面もこの数か月で結構砕けてきました。店主さんマジチョロいと思っていた最初期の自分をぶん殴りたいですね。途中から全然パラメーターが上がんなくてつらかったんですよ。


いろんなイベントをこなしてやっと店主さんのパラメーターがカンストし、仏頂面以外の表情が解放された訳です。


そして今日も売り子です。始めた頃の十倍くらいのお客が来るので魔石を利用した機械でパン作りの工程を一部自動化しています。


本当は接客の方を自動化しようと思ったのですが、オーバーテクノロジーなことに気付いたので裏方に回したという流れです。


「ミフィアちゃん!今日も来たよーっ!!」


その声を聞いて振り返ってみると案の定、アンヘリカさんでした。アベル君について嘘をついた許しがたい人ですがその後お菓子を持って謝りに来てくれたので許しますお菓子美味しい。


「今日もパン美味しいね!全部形が変わらないからミフィアちゃんが作ったんだよね?合ってる?」


「あってますよ。それと、いくらタダとは言えレジまで持って行ってから食べてくださいよ。」


この人は一度この店に来てからよく来るようになって、最近一年間無料券なるものを買いたいと言ってきたので一日四つの三百七十四日で129600sdで売りました。まあ、それを買ってから平均一日五個は食べていくので損したと今更ながら思いました。


まあお金には困ってないですし曲がりなりにも貴族なのでいい広告塔になってくれています。


「そうそう!今日の列強見た!?最近上がり調子だった『サヱ・シィキア』が全能列強第十位になったんだよ?シィキア家は本当にすごいね!」


この人はありとあらゆる話題に精通しているらしくそんなことを言ってきます。遠い世界の話なのですが私も早く全能列強に乗りたいところです。そうすれば世界の理不尽だって覆せますし人に隠れながら生活せずに済みます。


前世で失った幸せをこの世界で取り戻したいですからね。


「あ、そう言えば伝言。昨日、『ユレイユ・シィキア』を名乗ってる少年が現れたんだ。」


「え?あのクソデブがユレイユではないのですか?」


「分かんないんだけど、取り合えずそう名乗っていたんだよね。で、伝言は『「ミフィア・シーフィル」という名前はとある理由で列強に名前が載らない。俺と同じ理由で。因みにアベル君も乗らないよ。』だそうだよ?どういう意味だろうね。」


「それって私の交友関係とかが根こそぎバレてませんか?」


この人は変な所で鈍感なので本当に気を付けて欲しいですね。知らず知らずの内に自分の情報を抜かれていることに気が付いているんでしょうか?


全く。自分の情報くらいきちんと管理してくださいね。(ブーメラン


「それで、ミフィアはどうするんだ?」


「そうですねえ・・・取り合えずその人を見つけるところからですね。」


そう言うとアンヘリカさんはパアアっと表情を明るくし、何やらめんどくさそうなことを言い出しました。


「それなら明日私達で探さない!?私がいないと犯人は見つからない善は急げと言います。何より楽しそうじゃない!?」


楽しそうって何ですか楽しそうって何ですか。


何よりにその理由を持ってこないでくださいよ。



そして次の日。


アンヘリカさんはドタキャンしました。


まあ、家の事情で仕方がなかったというのも分かります。ですが決まったのが一か月前ということは納得できません。しかも伝えに来た従者が二時間も遅刻した上に質問するだけで切りかかってくる常識無しだとは思ってもいませんでした。


首から下を埋めてあげました。


そういえば、人って首から下が埋まっても窒息するんですね。息が出来ないと言ったときは本当に焦りました。胸のあたりにスペースを作った時呼吸ができるようになったので胸の圧迫のせいで呼吸が出来なかったのでしょうね。


二時間も待った私は凄く偉いと思います。


もう何もすることがないと思って道をぶらぶらします。やはり頑張った甲斐があって綺麗な街並みですね。あの後自立ゴーレムで治安維持も行っているのであれから事件は一度も起こっていません。素晴らしきかな。


そんなことを思っていると横から血まみれの男が吹っ飛んできました。


「うわっ何ですかこれ。」


白亜の路面が赤く染まって私はとても嫌な顔をします。ファッキン!


取り合えず掃除しましょう。この男の人の出血を止めて辺りの血液を浄化します。するとあら不思議。ただの水に。綺麗な青と白と緑の街並みに赤色は必要ありません。


「あれミフィア、どうしてここに?」


そう言いながら出てきたのはアベル君でした。右手には私がプレゼントした紅い長剣が・・・やはり街にはアクセントに赤を入れなくてはなりませんね。


「アンヘリカさんのドタキャンのせいで用事は無いです。そう言うアベルは?」


「散歩だよ?」


「この男とランデブーしていたわけですか。」


流石にこの状況で散歩は厳しいでしょう。血まみれの紅い剣を携えて散歩はしないでしょう普通。状況がイマイチつかめませんが異常事態ということだけは把握しました。


「それでこの男は何なんですか?」


「うーん・・・簡単に言えば脱獄囚・・・かな?」


つまりは取り締まりに駆り出されたわけですか。王族として罪人の取り締まりも立派な教育になるのでしょうね。そういえばアベル君は王位を狙っているんでしょうか。


脱獄囚ならと彼を思いっきり刑務所に投擲し、向こうでの衝撃を和らげる学校でも習う簡単な魔法をセットします。これで脱獄囚の件は終わりですね。というか終わりにします。アベル君がいるのに他のことにかまけている暇はありません。


アベル君の剣が血まみれなので浄化して水に変えておきます。錆びたら嫌ですからね。・・・あれ?アダマンタイトは錆びるんでしょうか?


「それにしてもこの剣はありえない性能だよ・・・剣の腹で叩いただけなのに血まみれになって吹っ飛んじゃったよ・・・」


「そうなんですか・・・威力調整のエンチャントを付与したのでこれからは大丈夫ですね。」


そう言ってアベル君の剣を腕に刺そうとします。あっとアベル君の声が洩れましたが剣は刺さらず肌をへこませるだけです。


「こんな感じに威力は速度や切れ味を無視して弱くできますよ。」


アベル君に剣を返すとほっと一息ついたようです。


「一瞬でエンチャントするなんて才能の差を感じて仕方ないな・・・」


「え?でもお姉様はもっと早く数十個エンチャントしてましたよ?」


この辺ではあまり上手い人が排出されていないだけなのではないのでしょうか・・・


「恐らくそれも偽の常識だろうな。」


あ・・・そういう事ですか。レオもっと早く行ってくださいよ。また一つ無知をさらしてしまったじゃないですか。


「情報収集は大事だぞミフィア。」


本当にその通りですね。


「あ、そういえば、何かいいお金の使い方って知ってますか?」


「どうしてそんなことを?」


「いや・・・最近お金が余って使い道が見当たらないんです・・・貯め込むと経済が停滞しますし何か買わないといけませんからね・・・」


一か月で白金貨二千五百枚が手に入ります。働かなくても手に入ります。二十五億円ですよ?何か本当に使い道見つけないとヤバイ。寄付かな?二十五億教会に寄付かな?


「どれくらいの額なの?パン屋で働いているから一か月六万くらいかな?」


「二十五億くらいですね。教会に寄付が無難ですか?」


「へえ二十五億・・・・二十五億!?どうやってそんなお金が入ってくるの!?」


アベル君が素っ頓狂な声を上げて聞き返してきます。まあ、流石に二十五億稼ぐ人はあんまりいないですよね。


「それは企業秘密ですね。まあ、諜報員を付けられたらボロが出るかもしれませんが流石にそこまでされたことはありませんね。」


「そ・・・そうなのか・・・・二十五億だっけ?さすがに信じれないけど・・・そうだな・・・使い道としては家を買うとか?」


「それじゃ月一個ずつ豪邸が増えるじゃないですか。」


そう。一回ボンと当てたのではなく継続的に流れてくるんです。流石にそんなに家はいりませんし私は既に自分の領域は確立しています。


「まさか一か月にって事だったの・・・?どうしたらそんなに稼げるんだ・・・まあ、そういう事なら・・・そうだな。土地を買ってみるか?」


「土地・・・ですか?」


「領地を持っていたら必然的にお金の消費が多くなるからね。」


「私舞姫さんとも天才魔法工学士さんとも友達なのであの地区の二の舞になりますよ?」



結局お金の使い道はいろんなところで買い食いしたり気になった所に寄付することになりました。

早速恒久的に使い切れないお金が手に入りました。

使い道を模索中ですがそんなの何処に・・・

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