表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
サカタツ!!  作者: L.B.
3/6

眠れぬ夜を過ごしたワケは

あー!!ねみぃー!!!


こんちわ。サカタツです。


今日はめっちゃ眠いです。


何でかって言うと、昨日の文化祭の準備で疲れて寝てるところを

火事騒ぎで妨害されたからです。


俺が寝始めたのが夜の2時。起こされたのが4時!!


2時間しか寝てねぇ!!


お肌にできものが出来ちゃう!!


気にしてないからいいけど!!


…すいません、寝てないもんで妙にハイテンションです。


それからずっと現場収拾して、何やかんやしてたら学校行く時間になってそのまま

直で授業出て…


今、学長室でことの次第を説明してるところです。



「さて、坂本。前置きは終わりましたか?」


なっ


「何のことっすかー。やだなぁ」


「私は無駄な時間が嫌いです。早速詳細を述べなさい」


このおっさん嫌いだー。


冗談通用しなーい!!


学長でもないくせに…


「学長代理ですから学長がいないときは私が学長のようなものです。分かるでしょう?寮長代理の君なら」


もう、みーんなボクの心の中読むんだからー☆


ってうかつなこと言えねぇ!!


ダイ先輩が救急車で運ばれってった怪我人その他の付き添いで病院行っちゃったから

同じ部屋の俺が強制的に寮長代理をする羽目に…


本当なら副寮長のシンちゃん先輩が出るべきなんだけど

あの人面倒くさがりだから、一緒について行っちゃった…


「坂本。で?」


はい、すいません。


「えーと、本日未明、男子寮東棟、3階302号室より火の手が上がりました」


「原因は?」


「赤坂先輩です」


うん、そうとしか言えない。


「赤坂か…」


そうです。赤坂先輩は、学長代理でさえ頭を抱えるような人物です。


「で、今度は何してました」


「寝ぼけてヘルメットを鉢にしてわざわざ備長炭で秋刀魚焼いてました」


そしてそのヘルメットと秋刀魚から出る煙を吸った同室の先輩二人が大事を取って病院に運ばれ、

赤坂先輩自体はこれまた寝ぼけたまま部屋から飛び降り池にダイブ。

たらふく金魚を飲んで腹痛を起こし共に搬送され、

隣の部屋の1年生が身の回りのものを持って逃げようとして持ち上げた瞬間ぎっくり腰を起こし、これまた入院、と。


「どのような対策を講じてもあいつの癖を封じることは無理なんですかね…」


そうです。赤坂先輩は、寮の歴史をことごとく塗り替えるほど、寝ぼけたら恐ろしい人です。


普通部屋は2人部屋ですが、赤坂先輩の部屋だけは先輩の変な行動を抑止できるように3人部屋になってます。それでもこの3年で救急車出動15回(うち13回は赤坂先輩が誤電)、消防車・パトカーそれぞれ8回、自衛隊・レスキュー・タクシーなど、とりあえず公共の機関に迷惑掛け捲ってるんです。

近所住民からの苦情も数知れず、先輩が徘徊して持って帰ってきたものを元の場所に戻すのにも一苦労……


「どうしたものか」


「さぁ…」


「そのほかに非の打ち所がないだけにねぇ」


「ねぇ…」


「文化祭前だというのに」


「ねぇ…」


「…君もう帰っていいですよ」


まってました!!


「ほんとっすか?じゃ、おつかれっす!!学長代理!!」


いやぁ、寮長代理の仕事ってたーいへん☆



…これからダイ先輩に報告して、また文化祭の準備して、宿題して…

今日も寝れるのかなぁー!!?


「あぁ、ねむ…」


「あぁ、坂本。ダイとシンはいつ帰ってきそうだ?」


うわ!!また近藤先輩!!神出鬼没!!


「あー、腰痛めた1年以外軽症なんですぐ帰ってきてもいいと思うんですけど」


「ふ…ん、困ったな」


「どうかしたんですか?」


「すぐに総代集会を開きたかったんだが」


総代集会。生徒会が無い分総代がすべて取り仕切るんだけど、なんかあったらすぐに集会を開くことになっている。各学年体育・文化・一般の計3人、3学年で9人。それプラス寮長なんだけど、今年はダイ先輩が体育総代と寮長を兼任してるから、副寮長のシンちゃん先輩が寮長代理を務める。その10人の決定した事項はかなり重い。


「やっぱ赤坂先輩の件響きそうっすか」


「いや、厳重注意だけに済ませたいんだが…」


…?


「もしかしてよくあるパターンすか」


「あぁ。運ばれた1年の親は代議士だ」


「…痛いっすねぇ。なんか言ってるんすか?」


「今は病院にいると思うが、もしかしたらダイに何か言ってるかも知れんな」


それでダイ先輩の帰りが遅いのかも


「とにかく、ダイとシンを見つけたら議会室に来るように言ってくれ」


はい、了解です。お疲れ様っす、総代!!


「あぁ、お前もな」



…ことごとく心読むなぁ。



あぁ、ヤバイ。マジで目が開かなくなって来た…

寝たら報告できねぇし


ちょうどいいところにベンチが…


ちょっとだけ


ちょっとだけ横になろう


ちょ…


…………。


……………………


『ガッハッハッハッハッハッハ!!』


ビクぅ!!


「あぃたぁ」


ベンチから落ちてしまった!!

はずかし!!

誰も見てなかっただろうな


「そーぅだったんですかー!!お父様も寮長を!!」


あの声は


「君は体育総代と寮長を兼任してるのかね!!」


「もしかしてお父様も?!」


『ガッハッハッハッハッハッハッハ!!』


んんん何だ何だ


あのうっさい二人組みは


「おぉ、サカタツ!!何やってるんだそんなところ(ベンチの下)で」


「ダイ先輩」


と、こっちのまたアツい感じのおっさんは?


「こちら俺たちが迷惑をかけた1年の杉田君のお父様だ!!お父様もこの学校出身だそうだ」


「さかたつ君というのかね。面白い名前だね。ハッハハハハハハハ」


はっはははは…


「いやぁ、お父様。ご子息には本当に御迷惑を」


さっきからダイ先輩、お父様って何かキャラが…


「なーになに。焦ってしくじったのはあいつだ。鍛えなおさねば」


「いえいえ、火事ともなれば誰もが動転してしまいますよ」


「それこそ君は大荷物を担いだまま倒れていた息子を担いで下りたんだろう?」


あぁ、化けモンだと思ったよ。荷物だけで30キロはあったもんな


「いやぁー、恐れ入ります」


お、恐れ入りますぅ?先輩そんな言葉知ってたんだ。


「サカタツ?今なんか言ったか?」


「いぇ!!思ったとしても言ってません!!」


「ま、ま。藤原君、それじゃ懐かしの母校を案内してくれんかね」


「もちろんです、お父様」


『ガッハッハッハッハッハッハッハ!!』



「じゃぁな、サカタツ」


は、ぁ。


なんだったんだ、一体。


「ふむ。集会は解散でよさそうだな」


だぁぁあああああああああ!!


近藤先輩!!どこから出てくるんすか!!


「議会室まで聞こえたよ、二人の声」


議会室って別棟…ひぇー

ってか先輩も別棟からここまで来るの早すぎ。


「ダイにあんな才能があったなんて知らなかったな」


そうですね。俺もです。いつもうるさいところとアツいところと気色の悪いところしか見たこと無かったから、おっさん相手に対等に話してたのはすげぇよなぁ


「体育会系ですから礼儀正しいのはあるとして、おっさんに取り入るのもうまいような…」



「あぁ、あいつもいいとこの坊ちゃんだからな」


どぁぁぁぁあああ!!今度はシンちゃん先輩!!

何で皆人間が登場できないようなところから登場するんだ!!


「脅かさないでくださいよ!!」


「いや、お前はいつでも驚いてくれるから」


意味わかんないですって!!


「そうなのか?」


え、俺スルーっすか先輩


「あいつの母ちゃん元華族の出らしいぞ」


華族ってカゾクって何時代だよ!!


「父ちゃんFW3社の副社長。ちなみに社長はじいちゃんね」


FW3(エフヴェードライ)って保険会社の?

俺は保険のことなんてよくわかんないけど、この保険会社のCMはよく覚えてる。

何ちゅーか、無駄にアツいCMで…


「ちなみにFW3=フジワラさん、です」


しょーもねぇーネーミングー!!絶対ダイ先輩の家系だ…


『知らなかった…』


「とりあえず、文化祭は続行でイイと思うよ。赤坂もしばらくは起きないだろうし」


え・なんでですか?


「あいつ俺が大事に育てた金魚たちを食ったからな。あまりに腹立ってトドメさしといた。

そのおかげで3匹戻ってきたけど。ホレ」


ビニール袋の中には3匹の金魚が…

心なしか溶けてる様な…


いや、え?トドメって。

さらっと爆弾な発言☆


もしかして、もしかして、うちのガッコで一番怖いのって…



「うん、多分オレー☆」


自分で言ったー!!って言うかまた心ン中読まれたー?!


「そうか、すまなかったな。」


近藤先輩またスルーだしー!!

いつでも涼しいなぁこの人



「とりあえず、坂本。疲れただろう?早く帰って休め。明日から文化祭準備再開だ。一日中断した分急がないとな」


そうですね…なんかもうホント色々あって疲れた。疲れ切った…


「すいません、ありがとうございます」


失礼します…



今日は、色々あったなぁ…

もう何か考えるのも面倒。早く寮に帰って寝よう。

まだ匂い残ってるのかなぁ。

まぁいいや秋刀魚の匂いなら。

いいのか?


あぁ、わかんねぇ


すいません もう眠くて思考回路がうまく

機能しない。


明日には元気になってると思うんで


とりあえず


おやすみなさーぃ


サカタツ



















評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ