選挙権を後三ヶ月で取得するに辺り懺悔
私は幼い頃罪を犯しました。それはどうしようもなく許されない事をしました、もし良ければ聞いていってください。
私が小学六年生の頃の話です。私はその頃仲のいい友人と輪ゴム鉄砲で遊ぶ事に腐心していました、特に遊ぶものもない田舎でしたのでそうした遊び方が流行ったものです。
私は幼い頃から物を作るのが好きでした、その所為からか私は輪ゴム鉄砲にひどく嵌まりました、その結果私は大量の輪ゴム鉄砲を作りもて余してしまいました。扱いに困った私はそれを友人にあげることにしました。すると輪ゴム鉄砲は思いの外評判が良く、様々な人の手に渡りました。
私のいたクラスには様々な遊び方が流行る傾向があり、今回は輪ゴム鉄砲で消しゴムや分度器を打ち抜く遊びが流行りだしたのです。
私はその事にとても喜び、また友人に頼まれたのもあり輪ゴム鉄砲を量産する事にしたのです。初めて見るとそれはとても気分のいいものでした、私は目立つ事が好きでしたし何よりも自分の好きなもの作りに入れ込む事が出来ましたから。
しかし問題が出てくるものです、何と輪ゴムが足りなくなってきたのです。輪ゴム鉄砲はその名にもある通り輪ゴム多く使います、それは作るのにも輪ゴム鉄砲を使うのにも必要です。
その事に焦った私はどうにか輪ゴムを集めることにしました。最初は何とか集まったのですがすぐに足りなくなってきました、そもそもクラスでは皆自分が輪ゴムを使うのでもうほとんど残っていなかったのです。
あまりに困った私はとにかく一度気分を落ち着けようと紙飛行機を作ることにしました。しかしそのときあるアイデアが私の頭を過ります、他のクラスから集めればいいのでは、と。だがその考えには幾つかの問題がありました、他のクラスはタダで輪ゴムをくれるほどお人好しではありません。何か対価を用意しなくては。そう考えた私は何かないかと辺りを探しました。するとあるものに目がいきます、紙飛行機です。それは簡単だし大量生産が利きます。しかしそれだけでは余り魅力がありません、紙飛行機は簡単ですから。アイデアが浮かばない私は友人に相談しました。すると友人はある提案をしました、何かもっと凄い物をつけてみてはどうか、そう友人は言いました。
私は最初なんのことか理解できませんでした、しかし段々と分かってきたのです。思わず紙飛行機と輪ゴムを交換したくなる特典の存在である。ならばそれをどういった形で用意するかである。
思い付いたのはくじ引きを行うことである、私は紙飛行機の中に当たりと外れを描くことにしました。これで皆紙飛行機と輪ゴムを交換したくなるはずです。
次に私はその魅力的な景品は何を用意するか考えました、そして私は新聞紙で作った忍者変身セットを思い出しました。前に新聞紙で剣を作るのが流行したときに作ったものです。内容は新聞紙の兜に新聞紙の剣、そして大量の手裏剣です。これはいい景品になると思い、大当たりの景品とする事にしました。
しかしまた問題が出ました、それは景品が足りないということです。所詮小学生です、たいした数景品を作ることが出来なかったのです。それに困った私は悩んだ末あるアイデアが浮かびます。
当たりは入れなくてもいいのでは、と。
当時私はそれが最善であると考えました、そうすれば景品は一つですみます。だけどもあからさまに当たりがないと怪しまれます。ならば怪しむ事が出来ないほど幼い学年を狙えばいいと考えました、そう一年生です。
私はは愚かにも幼い一年生を騙し輪ゴムを巻き上げ用としたのでした、その重大さも考えずに。
しかし皮肉にもその考えは大変有効的でした。当初予定していた倍以上の売上を得ることができたのでした。
そしてよせば良いもの私は調子に乗り2回3回と分けて行う予定だった在庫の紙飛行機に手を出したのです。そして予想通り私は天罰が下る事になりました。
なんと紙飛行機が底をついたのです。それに焦った私はすぐさま友人達と撤収しようとしました、しかしそうは問屋が卸しましせん。
一年生達があることに気付いてしまったのです、当たりが存在しないことに。
一年生達が怒り狂います、問題はそこで終わりません。一年生の担任の先生がやって来たのです、そう一年生達は学校の備品である輪ゴムを持ってきたのです。
このままでは不味いと思った私はその場を上手く口先で誤魔化しそのまま友人達と逃亡しました。
私の懺悔は無知な子供を騙くらかした事です。私は一生この事を後悔して生きていきたいと思います。
ここまでお聞き頂き有難う御座いました