学校教育課程論 課題
科学と教育の結合
科学と教育の結合とは、子どもたちが学問の持つ基本的な観念である「構造」について、学者が行うのと同じプロセスで、発見的、探究的に学ぶ必要があるというブルーナーの主張のことである。
羅生門的接近
アトキンが示した2つの対照的なアプローチのうち、一般的目標の下、授業実践とそれの記述を中心として評価するカリキュラム開発方式を工学的アプローチに対して羅生門的アプローチ(接近)という。
文化資本
ブルデューが提唱した再生産される文化的所産の総称。言葉づかいや行動様式など身体化されたもの,絵画や書物など物として客体化されたもの,学歴や資格として制度化されたものの三つの形態をもつ。経済資本に対していう。
履修主義
履修主義とは、小・中・高校における進級・卒業の要件についての考え方で、出席日数に不足がなければ成績にかかわらず進級・卒業を認める考え方である。現在の日本では、義務教育の段階では、履修主義になっている。
学問中心カリキュラム
知識の量よりも質を重視し、 成果としての知識の教授よりも知識に至る過程の学習を重視したカリキュラム編成の方策が、学問中心カリキュラムである。プルートニクスショックなどが背景である。
教科書
教科書とは、小学校、中学校、高等学校、中等教育学校及びこれらに準ずる学校において、教育課程の構成に応じて組織排列された教科の主たる教材であり、文部科学大臣の検定を経たもの又は文部科学省が著作の名義を有するものである。
教育内容の現代化
教育内容の現代化とは、学習指導要領の昭和43~45年改訂における、主なねらいと特徴で、算数における集合の導入等、時代の進展に対応した教育内容を導入し、教育内容の一層の向上を図る。
effective schools
生徒集団の学力格差が小さく、かつマイノリティ集団に属する生徒の学力が、マジョリティ集団に属する生徒の学力と同等かそれに近くなった、人種や階層的背景による学力格差を克服している学校のことを指している。
School Based Curriculum Development
OECDの教育研究・革新センターを中心に提唱されている方式。カリキュラムを学校ごと、あるいはいくつかの学校が集まって、直接カリキュラムを用いる教師が中心となって作成すべきだという考え。
生活と教育の結合
生活と教育の結合とは、例えば算数なら、計算問題があるから学ぶのではなく、計算によって自分たちの生活が豊かになるから計算を学ぶのだというように、単に物事を学ぶだけでなく、現実の生活との関連を考えながら物事をとらえるように教育を行うことである。
研究開発学校
学校での教育実践の中から提起される教育上の課題や社会の変化に伴って生じた学校教育に対する多様な要請に対応すべく、現行の教育課程の基準によらない教育課程の編成・実施を認め、その実践研究を通して新しい教育課程・指導方法を開発していく学校のこと。
義務教育学校
義務教育学校とは、小学校と中学校の義務教育9年間を弾力的に運用できる小中一貫教育のことであり、課程区分は原則、前期6年、後期3年とするが、「4―3―2」「5―4」「4―5」など、児童生徒の実状などに合わせて、自由に区切ることができる。
総合的な学習の時間
総合的な学習の時間とは、変化の激しい社会に対応して、自ら課題を見付け、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、よりよく問題を解決する資質や能力を育てることなどをねらいとする、児童、生徒が自発的に横断的・総合的な課題学習を行う時間である。
学習指導要領
全国のどの地域で教育を受けても、一定の水準の教育を受けられるようにするため、学校教育法等に基づき、各学校で教育課程を編成する際の基準のことで、文部科学省が定めている。
中等教育学校
1998年の学校教育法改正で設けられた中高一貫制度。6年間の前期課程は中学校、後期課程が高校に相当する。前期課程は中学校とほぼ同じで、修了すると後期課程だけでなく、他の高校や高等専門学校などにも進める。