アミカナとミカの平行宇宙的オフ3
「ミカ、また飲み過ぎじゃない?」
<ごめんね、一人で酔っぱらって。……何かさー、ヒール役もしんどいなー、と思って……>
「ああ、ラジオの話? 私も馬鹿の役はちょっとね……」
<アミカナはそのままじゃん>
「はあ?」
<聞いてる人が喜んでくれるなら、とは思うけど、ふと我に返る時もあるのよね……>
「そうねぇ……」
<何か、二人で憂さ晴らししたいけど、アミカナは食べられないし、飲めないから、何がいいかなぁ?>
「カラオケはどう?」
<あ、いいね、カラオケ! 今から行く?>
「いいよ。カラオケと言えば……私、裏技あるのよね」
<何? 何?>
「実は、声色を変えられるの」
<え?! マジで?>
「ずっとは無理だけど、他の人の声、出せちゃうんだな」
<何でそんな機能があるの?>
「え、どっかに潜入する時に使うんじゃない?」
<あー。……じゃあ、男の人の声でもいける?>
「もちろん」
<じゃあじゃあ、執事っぽい声、出せる?>
「あー、あれね。じゃあ、行くわよ……『イエス、マイロード』」
<凄~い! そっくりじゃん!>
「へへん」
<じゃあね、……って言って!>
「いいよ。行くね……『ミカ様、あなたが精一杯頑張っておられることは、私めがよく存じております。ですから、どうぞ心安らかにお休み下さいませ』」
<きゃあ~! 凄~い! この幸せな気分のまま眠りた~い!>
「いや……あの……カラオケは?」




