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ぽかぽかとの出会い 壱
ぽかぽかとの出会い 壱
あれは何時の頃だっただろうか?
わたしがぽかぽかとの、運命的な出逢いを果たしたのは?
お師様のジジと別れ、参角頭蜥蜴尻尾の黒焼きが日に参本、キングマイマイの壷焼きが捌つ、小ぶりの突撃魚が肆御しか喉を通らなくて、打ちひしがれていた頃だったのは間違いないと思います。
いつもお腹のグーグー鳴る音が、常に鳴り響く日々……今から思えば辛い日々の連続でした。
ジジと代り番こで集めた柴も底を突き、柴を求めて葉っぱふりの林へ赴き、壱閃で柴刈りに夢中になってたんだっけかな?
確か、そんな時だった気がする。
えっと何だっけ……度忘れした? あの白い立派な髭を蓄えた金の猿だよ。ジジがナンチャラカンチャラ言ってたんだけどな?
取り敢えず思い出すまでは、白髭の猿って呼ぶね!
ナンチャラカンチャラの白髭の猿に出会ったんだよ。
うんうん。
そうそう! 水吸いの木の革を肩に掛けて、わたしをチラ見して素知らぬ顔で横を通り過ぎていったんだっばさ。