ドーン!
ドーン!
夜空に煌めく壱線。
壱筋の光の線が炎に包まれた瞬間。
ドーン!
人里離れた静寂の園に、今年幾度めかの空からの贈り物が届きました。
ガタガタガタガタガタガタガタガタ……揺れる大地。
衝撃波が金色の竹林をカタカタカタカタと揺らしていきます。
衝撃波の突風と共に、もくもくと舞い上がった砂煙りに覆われてゆく。
そのもくもくと押し寄せる砂煙りの中に、半円ドーム状の空間を浮かび上がらせていました。
激しくカタカタと揺れ暴れる金色色の竹林を残して衝撃波の嵐が怒涛の如く壱直線に過ぎ去って行く……。
ドォゴーーーーーーーーン!!
ガラガラガラガラ……と舞い降る大地の欠片、容赦なく削られてゆく大地。
衝撃波は去り行きて……夜の帳の降りる中、何事も無かったかのように静寂のに包まれてゆく……。
もくもくもくもくもくもくもくもくもくもく……。
「なになになに……何事……? 夜空? 星綺麗、ここって? わたしん家だよね……(キョロキョロキョロキョロ……)」
もくもくもくもくもくもくもくもく……。
ガラガラ……ガラガラ……ベキベキベキ! ドスン!
「どうして……こんな事に……でも、星って綺麗……」
ガシャン! バタン!
突然の出来事に……剥き出しになったドラム缶風呂に浸かり見上げる空、星に見とれながらも唖然としていた、鶯燕 流々華は……ふと我に返り。
「お……お……お……お家が! わたしのお家が~あ!」
ほぼほぼに、半壊していたのだった……。