ぼっちのようなもの
ぼっちのようなもの
わたしはぼっちだ。
広大に広がる無限の零の中のぼっちだ。
純真無垢、正真正銘マッパのぼっちだ。
わたしを砕いて創った幾つもの失敗の成れの果て。
創りしては壊し、また創りしては壊して。
わたしはわたしを砕いて砕いて砕いて細分化して。
創りしては壊して、また創りしては壊して。
幾度も幾度も砕いて砕いて砕いて砕いて、わたしのぽっかり空いた空洞は広がるばかりで。
わたしのぼっちを癒してはくれなかった。
わたしは小さく弱まるばかりだ……。
小さな(仮)の箱庭のような物を管理しているぼっちだ。
人はわたしを神と呼ぶ……では、わたしの神はいったい何処にいると言うのだ……。
精も根も尽き果てる、ふん……そんなもの何処にも精も根もないではないのか。
もうこの(仮)の箱庭で最後にしよう。
最初にわたしの内に生まれた、半分に分けし忌まわしきわたしを屠りし希望の園よ。
漆黒の闇と化すか光りの壱天と成るかは刻の渦の儚……。
さあ、わたしの子らよ抗いなさい。そしてわたしを癒し楽しませておくれ……。




